课题基金 / 基金详情

延慶本『平家物語』における音楽関係記事の総合的研究

延慶本『平家物語』における音楽関係記事の総合的研究
延庆版《平家物语》音乐相关文章综合研究
批准号:
15720032
负责人:
久保 勇
金额:
$0.7万
依托单位:
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
财政年份:
2003
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
2003 至 2004

项目摘要

项目成果

久保 勇的其他基金

相似基金

相关文献

中文摘要
翻译
当該助成研究開始前より整理済の延慶本『平家物語』における音楽記事一覧から、他の諸異本に共有されない独自な傾向を抽出、「読み本系」と称され、「読まれる」享受を前提とする該本本文に口頭(音声)伝達を意識されていると推される「音声字解(注釈)傾向」を指摘(「延慶本『平家物語』と<音楽>-巻六の音楽記事から叙述方法をさぐる-」2005・3)した。現存最古と見なされる「読み本系」の該本が如上のように、音声理解を前提とする本文を有している可能性があることから、「語り本」以前「読み本系」先行成立という通説に、未だ検討の余地が残されているという問題提起をおこなった。当該助成研究開始前より着目していた『発心集』等、中世期の文芸思潮の中、「音楽」を考える上で重要な「数寄」の問題に着手、「数寄者」と称される人物の心象をめぐって、延慶本は「心」が「澄まされた」状態にあることを一つの価値として表象している点に注目、検証作業をおこなっている。(同上論文)中世以降の古典文学世界において、「延喜聖代」は理想的帝政期を表し、『平家物語』でも「秘事」として別巻に同章段名を掲げる諸本があるが、延慶本においては清盛死去関連記事群内に「延喜帝堕地獄説」が展開しており、一般に音楽をはじめとする理想的文化形象期とされる当該帝政期に、独自な価値認識が指摘できる。そこには、「高倉院≒堀河院」といった、延慶本の物語世界における理想帝政期の認識が基盤となっている傾向がうかがえる。具体的には巻六冒頭などに潜在する「礼楽思想」との関連において考究すべき問題が残されている。現状では、延慶本の成立と直接繋がらないが、『平家物語』と盲僧琵琶との関連について、当該助成によって調査をおこなっている。九州、筑前・薩摩に本拠を置く盲僧琵琶は、何れも天台宗の管轄となっており、自身の『平家物語』の天台圏成立説と関わりを有する。調査によって、島津久基氏「筑紫路の平曲」等の研究で注目された筑前地域の再検討の必要性が明かとなった。近時看過されている感のある、筑後一宮・高良大社伝来の覚一本の存在、筑前盲僧琵琶拠点・成就院の存在等々、当該助成期間内には成果を発表し得なかったが、追跡調査を進め、論文・HP等で順次公表していく予定である。
英文摘要
当該助成研究開始前より整理済の延慶本『平家物語』における音楽記事一覧から、他の諸異本に共有されない独自な傾向を抽出、「読み本系」と称され、「読まれる」享受を前提とする該本本文に口頭(音声)伝達を意識されていると推される「音声字解(注釈)傾向」を指摘(「延慶本『平家物語』と<音楽>-巻六の音楽記事から叙述方法をさぐる-」2005・3)した。現存最古と見なされる「読み本系」の該本が如上のように、音声理解を前提とする本文を有している可能性があることから、「語り本」以前「読み本系」先行成立という通説に、未だ検討の余地が残されているという問題提起をおこなった。当該助成研究開始前より着目していた『発心集』等、中世期の文芸思潮の中、「音楽」を考える上で重要な「数寄」の問題に着手、「数寄者」と称される人物の心象をめぐって、延慶本は「心」が「澄まされた」状態にあることを一つの価値として表象している点に注目、検証作業をおこなっている。(同上論文)中世以降の古典文学世界において、「延喜聖代」は理想的帝政期を表し、『平家物語』でも「秘事」として別巻に同章段名を掲げる諸本があるが、延慶本においては清盛死去関連記事群内に「延喜帝堕地獄説」が展開しており、一般に音楽をはじめとする理想的文化形象期とされる当該帝政期に、独自な価値認識が指摘できる。そこには、「高倉院≒堀河院」といった、延慶本の物語世界における理想帝政期の認識が基盤となっている傾向がうかがえる。具体的には巻六冒頭などに潜在する「礼楽思想」との関連において考究すべき問題が残されている。現状では、延慶本の成立と直接繋がらないが、『平家物語』と盲僧琵琶との関連について、当該助成によって調査をおこなっている。九州、筑前・薩摩に本拠を置く盲僧琵琶は、何れも天台宗の管轄となっており、自身の『平家物語』の天台圏成立説と関わりを有する。調査によって、島津久基氏「筑紫路の平曲」等の研究で注目された筑前地域の再検討の必要性が明かとなった。近時看過されている感のある、筑後一宮・高良大社伝来の覚一本の存在、筑前盲僧琵琶拠点・成就院の存在等々、当該助成期間内には成果を発表し得なかったが、追跡調査を進め、論文・HP等で順次公表していく予定である。
期刊论文(2)
专著(0)
科研奖励(0)
会议论文
久保勇: "延慶本『平家物語』の成立をめぐる宗派性の問題-<禅宗>覚書-"千葉大学大学院社会文化科学研究科研究プロジェクト報告集 続々・『平家物語』の成立. 103集. 74-86 (2004)
久保勇:《围绕圆庆版平家物语成立的宗派问题 - 禅宗备忘录 -》 千叶大学研究生院社会文化科学研究生项目报告集:平家物语的成立. 卷 103. 74 -86 (2004)
DOI: --
发表时间:
期刊:
影响因子: --
作者: []
通讯作者:
延慶本『平家物語』と<音楽>-巻六の音楽記事から叙述方法をさぐる-
延庆本《平家物语》与<音乐> - 从第六卷的音乐文章中寻找叙事方法 -
DOI: --
发表时间: 2005
期刊: 千葉大学社会文化科学研究 10号
影响因子: --
作者: [澤田 和人, 澤田 和人, 久保 勇]
通讯作者: 久保 勇
近世期・軍記作品の流布と幕府の文化施策との連関をめぐる通史的研究
  • 批准号:
    21K00302
  • 项目类别:
    Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
  • 资助金额:
    $1.08万
  • 财政年份:
    2021
  • 负责人:
    久保 勇
  • 依托单位:
軍記を中心とした日本古代中世文化と戦争被害の諸相に関する包括的研究
  • 批准号:
    18652022
  • 项目类别:
    Grant-in-Aid for Exploratory Research
  • 资助金额:
    $0.9万
  • 财政年份:
    2006
  • 负责人:
    久保 勇
  • 依托单位:
海外基金