新規膜結合型線毛特異的セリンプロテアーゼのインフルエンザウイルス活性化と生理機能
新規膜結合型線毛特異的セリンプロテアーゼのインフルエンザウイルス活性化と生理機能
批准号:
17790213
负责人:
奥村 裕司
金额:
$2.11万
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
财政年份:
2005
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
2005 至 2006
中文摘要
インフルエンザウイルスが感染性を獲得するためには、気道に局在する宿主側のタンパク質分解酵素(トリプシン型プロテアーゼ)によるウイルス外膜糖タンパク質(ヘマグルチニン:HA)の限定分解が必須である。これまでに我々は、このインフルエンザウイルスの活性化酵素として、トリプターゼクララ、ミニプラスミンや異所性アニオニックトリプシンといった酵素を同定・報告してきたが、これらの酵素は気道において異なった局在を示すとともに、ウイルスのサブタイプ(亜型)によって親和性が大きく異なるため、生体内にはウイルスの亜型に対応した複数の酵素が存在することが示唆された。そのため、これまで不明であった上気道のウイルス活性化酵素の探索を進めた結果、上気道に高発現する新規膜結合型酵素(Serase-1)を同定した。Serase-1は、不活性型前駆体として合成され、トリプシンもしくは他のトリプシン型プロテアーゼによって活性化される酵素であり、生理基質の一つとしてウロキナーゼ前駆体を活性化し、活性化したウロキナーゼはプラスミノーゲンをプラスミンに活性化することが明らかとなった。(Okumura et al.,Biochem.J.vol.400,551-556,2006)。次に、昨年度に引き続き、培養細胞を用いたウイルス感染価の測定から、活性型Serase-1によるウロキナーゼ/プラスミン系を介した酵素反応によってインフルエンザウイルスが活性化されることの確証を得た。更に、細胞膜上における一連の酵素反応及びインフルエンザウイルスの活性化は、Serase-1の発現量に依存するものであることも明らかとなった。Serase-1によるウロキナーゼ前駆体の活性化は、生体内インヒビターである粘液プロテアーゼインヒビターのみならず、上気道中の粘液相の成分でもあるヒアルロン酸やヘパラン硫酸によっても阻害されることから、培養細胞系での実験結果とあわせて、これらの阻害因子が感染防御因子として機能する可能性が示唆された。現在は、ウイルス感染増殖様式との関係を更に明確にするため、Serase-1遺伝子改変動物を用いた感染実験の解析を進めている。
英文摘要
インフルエンザウイルスが感染性を獲得するためには、気道に局在する宿主側のタンパク質分解酵素(トリプシン型プロテアーゼ)によるウイルス外膜糖タンパク質(ヘマグルチニン:HA)の限定分解が必須である。これまでに我々は、このインフルエンザウイルスの活性化酵素として、トリプターゼクララ、ミニプラスミンや異所性アニオニックトリプシンといった酵素を同定・報告してきたが、これらの酵素は気道において異なった局在を示すとともに、ウイルスのサブタイプ(亜型)によって親和性が大きく異なるため、生体内にはウイルスの亜型に対応した複数の酵素が存在することが示唆された。そのため、これまで不明であった上気道のウイルス活性化酵素の探索を進めた結果、上気道に高発現する新規膜結合型酵素(Serase-1)を同定した。Serase-1は、不活性型前駆体として合成され、トリプシンもしくは他のトリプシン型プロテアーゼによって活性化される酵素であり、生理基質の一つとしてウロキナーゼ前駆体を活性化し、活性化したウロキナーゼはプラスミノーゲンをプラスミンに活性化することが明らかとなった。(Okumura et al.,Biochem.J.vol.400,551-556,2006)。次に、昨年度に引き続き、培養細胞を用いたウイルス感染価の測定から、活性型Serase-1によるウロキナーゼ/プラスミン系を介した酵素反応によってインフルエンザウイルスが活性化されることの確証を得た。更に、細胞膜上における一連の酵素反応及びインフルエンザウイルスの活性化は、Serase-1の発現量に依存するものであることも明らかとなった。Serase-1によるウロキナーゼ前駆体の活性化は、生体内インヒビターである粘液プロテアーゼインヒビターのみならず、上気道中の粘液相の成分でもあるヒアルロン酸やヘパラン硫酸によっても阻害されることから、培養細胞系での実験結果とあわせて、これらの阻害因子が感染防御因子として機能する可能性が示唆された。現在は、ウイルス感染増殖様式との関係を更に明確にするため、Serase-1遺伝子改変動物を用いた感染実験の解析を進めている。
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DOI:
10.1007/s11010-005-9046-x
发表时间:
2007-05
期刊:
Molecular and Cellular Biochemistry
影响因子:
4.3
作者:
[D. Yao;M. Kuwajima;Ye Chen;M. Shiota;Y. Okumura;H. Yamada;H. Kido]
通讯作者:
D. Yao;M. Kuwajima;Ye Chen;M. Shiota;Y. Okumura;H. Yamada;H. Kido
Identification of trypsin I as a candidate for influenza A virus and Sendai virus glycoprotein processing protease in rat brain
大鼠脑内甲型流感病毒候选胰蛋白酶 I 和仙台病毒糖蛋白加工蛋白酶的鉴定
DOI:
--
发表时间:
2006
期刊:
Biological Chemistry (in press)
影响因子:
--
作者:
[Akira Kikuchi, et al., 山本 英樹 他2名, Hiroshi Kido et al., Dengfu Yao et al., Yuushi Okumura et al., 奥村裕司, 木戸 博, Trang Quang Le et al.]
通讯作者:
Trang Quang Le et al.
インフルエンザウイルスおよびSARSコロナウイルス:生体内プロテアーゼとウイルスの感染分子機構
流感病毒和SARS冠状病毒:体内蛋白酶和病毒感染的分子机制
DOI:
--
发表时间:
2005
期刊:
影响因子:
--
作者:
[Akira Kikuchi, et al., 山本 英樹 他2名, Hiroshi Kido et al., Dengfu Yao et al., Yuushi Okumura et al., 奥村裕司, 木戸 博, Trang Quang Le et al., 木戸 博]
通讯作者:
木戸 博
広がりを見せるプロテアーゼファミリー、II型膜結合型セリンプロテアーゼの生理機能
II 型膜结合丝氨酸蛋白酶(一个不断扩展的蛋白酶家族)的生理功能
DOI:
--
发表时间:
2006
期刊:
生化学 78・12
影响因子:
--
作者:
[Akira Kikuchi, et al., 山本 英樹 他2名, Hiroshi Kido et al., Dengfu Yao et al., Yuushi Okumura et al., 奥村裕司]
通讯作者:
奥村裕司
インフルエンザウイルス感染の病態とプロテアーゼによる重症化機構
蛋白酶引起的流感病毒感染病理及加重机制
DOI:
--
发表时间:
2006
期刊:
アレルギー・免疫 13・11
影响因子:
--
作者:
[Akira Kikuchi, et al., 山本 英樹 他2名, Hiroshi Kido et al., Dengfu Yao et al., Yuushi Okumura et al., 奥村裕司, 木戸 博]
通讯作者:
木戸 博
上皮型ナトリウムチャンネルを活性化する新規膜型セリンプロテアーゼの発見と機序解明
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批准号:15790154
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项目类别:Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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资助金额:$2.11万
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财政年份:2003
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负责人:奥村 裕司
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依托单位:
海外基金