植物遺存体分析からみたトランスコーカサスにおける農耕導入と定着のプロセス
植物遺存体分析からみたトランスコーカサスにおける農耕導入と定着のプロセス
批准号:
25870818
负责人:
赤司 千恵
金额:
$1.33万
依托单位:
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
财政年份:
2013
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
2013-04-01 至 2014-03-31
中文摘要
アゼルバイジャン西部のギョイテペ遺跡、ハッジ・エラムハンル・テペ遺跡出土の植物遺存体分析の結果、新石器時代における当地の農作物の変遷と、籾殻の集中的利用が明らかになった。時期的に先行するハッジ・エラムハンル・テペでは、オオムギと皮性コムギが多くを占めたのに対し、ギョイテペ遺跡からはオオムギ、皮性コムギに加え、裸性コムギが多数出土した。南コーカサスでは裸性コムギが早くから栽培されていたことは分かっていたが、アゼルバイジャンでは、農耕開始当初から裸性コムギへの傾倒があったわけではないことが示唆された。また、プラントオパールや糞球体などの微細化石の分析や、地学的分析と合わせ、ギョイテペ遺跡ではムギの籾殻を、円形貯蔵施設の中に貯蔵していたと推定された。これまで西アジア各地で多くの貯蔵施設が発見されてはいるが、実際に何を貯蔵していたのか分かる例はごく稀である。しかしギョイテペの円形貯蔵施設の一つからは、大量の白色化した籾殻の堆積が見つかった。堆積の仕方から原位置と見られ、実体顕微鏡で観察すると、ムギの穎や芒などが、一部は炭化物として、一部は結晶化して保存されていることが分かった。プラントオパールの分析結果からも、イネ科の花序の部分が堆積していたという結果が出ており、この遺構に穀物の籾殻(もしくは籾?)が入れられていたことが明らかになった。同じ遺構からは、キク科Artemisia属の種子も大量に見つかっており、この植物が防腐剤や虫よけとして使われていた可能性がある。籾がらを保存していたとすると、家畜のエサや混和材など、籾殻の多用な用途への利用が考えられる。主な建材である日干しレンガには、籾殻が大量に混和されており、裸性のムギを選択する背景に、籾殻の集中的利用があった可能性も指摘できる。
英文摘要
アゼルバイジャン西部のギョイテペ遺跡、ハッジ・エラムハンル・テペ遺跡出土の植物遺存体分析の結果、新石器時代における当地の農作物の変遷と、籾殻の集中的利用が明らかになった。時期的に先行するハッジ・エラムハンル・テペでは、オオムギと皮性コムギが多くを占めたのに対し、ギョイテペ遺跡からはオオムギ、皮性コムギに加え、裸性コムギが多数出土した。南コーカサスでは裸性コムギが早くから栽培されていたことは分かっていたが、アゼルバイジャンでは、農耕開始当初から裸性コムギへの傾倒があったわけではないことが示唆された。また、プラントオパールや糞球体などの微細化石の分析や、地学的分析と合わせ、ギョイテペ遺跡ではムギの籾殻を、円形貯蔵施設の中に貯蔵していたと推定された。これまで西アジア各地で多くの貯蔵施設が発見されてはいるが、実際に何を貯蔵していたのか分かる例はごく稀である。しかしギョイテペの円形貯蔵施設の一つからは、大量の白色化した籾殻の堆積が見つかった。堆積の仕方から原位置と見られ、実体顕微鏡で観察すると、ムギの穎や芒などが、一部は炭化物として、一部は結晶化して保存されていることが分かった。プラントオパールの分析結果からも、イネ科の花序の部分が堆積していたという結果が出ており、この遺構に穀物の籾殻(もしくは籾?)が入れられていたことが明らかになった。同じ遺構からは、キク科Artemisia属の種子も大量に見つかっており、この植物が防腐剤や虫よけとして使われていた可能性がある。籾がらを保存していたとすると、家畜のエサや混和材など、籾殻の多用な用途への利用が考えられる。主な建材である日干しレンガには、籾殻が大量に混和されており、裸性のムギを選択する背景に、籾殻の集中的利用があった可能性も指摘できる。
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专著(0)
科研奖励(0)
会议论文
Neolithic Azerbaijan: plant remains from Shomu-Shulaveri culture.
新石器时代的阿塞拜疆:Shomu-Shulaveri 文化的植物遗骸。
DOI:
--
发表时间:
2013
期刊:
影响因子:
--
作者:
[Akashi, C., Tanno, K., Nishiaki, Y. and Guiliev, F.]
通讯作者:
F.
植物遺存体資料からみた、西アジアとその周辺の新石器時代における穀類(皮性/裸性)の選択
从植物遗骸中可以看出西亚及其周边地区新石器时代谷物(带皮/裸)的选择
DOI:
--
发表时间:
2014
期刊:
古代
影响因子:
--
作者:
[石束 真典, 水野 寛之, 甘蔗 寂樹, 堤 敦司, 赤司千恵]
通讯作者:
赤司千恵
南コーカサス新石器時代における農耕の現地化プロセスの解明
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批准号:24K04353
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项目类别:Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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资助金额:$2.5万
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财政年份:2024
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负责人:赤司 千恵
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依托单位:
植物遺存体分析からみたトランスコーカサス最初期の農耕とその定着プロセス
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批准号:14J08309
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项目类别:Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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资助金额:$3.16万
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财政年份:2014
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负责人:赤司 千恵
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依托单位:
シリアにおける植物利用史 歴史時代の植物考古学
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批准号:08J06286
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项目类别:Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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资助金额:$0.96万
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财政年份:2008
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负责人:赤司 千恵
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依托单位:
海外基金