薩隅方言の史的アスペクト体系の研究―ロシア資料と方言調査を中心に―
薩隅方言の史的アスペクト体系の研究―ロシア資料と方言調査を中心に―
批准号:
10J01778
负责人:
久保薗 愛
金额:
$0.9万
依托单位:
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
财政年份:
2010
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
2010 至 2011
中文摘要
本研究の目的は、アスペクト体系、特に薩隅方言(薩摩方言と大隅方言を総称した方言)の歴史的なアスペクトを明らかにすることである。対象とする時代は、主として18世紀前半から現代に至るまでである。日本語(=鹿児島方言)訳と、対応するロシア語動詞の意味から、アスペクトを担っていると思われる諸形式の意味を明らかにした。その結果は次の通りである。(1)「テオル」は既然態に類する状態を表す形式である。これは、同時代の中央語「テイル」と比較して文法化の進んだ形式である。また、ロシア資料には一見「テオル」によく類似した形式「チョル」「トル」も見られる。これらについて鹿児島方言訳の振る舞いも考慮してどのような形式であるかを考察した結果、次のことがわかった。(3)「チョル」は「テオル」と同一の意味を持つアスペクト形式であり、語形のバリエーションである。(4)「トル」に関してはアスペクト形式ではなく、「完遂」を表す複合動詞後項であり、「~し終わる」という意味を担う形式である。(5)「トル」は、若干現代鹿児島方言とは接続する動詞が異なるが、現代方言にも一部見られる、現代につながるものである。また、資料に見えるシヨル系統の形式は、少なくとも反復習慣の意味は持っていることがわかった。これは現代鹿児島方言と類似しており、現代につながるものとみられる。つまり、18世紀前半の時点で、すでに現代と同じアスペクト的意味を担う形式が出揃っていたことがわかる。これまで、方言における歴史的なアスペクト形式の意味機能は、資料の不足から明らかにされてこなったのだが、本研究によってそれが明らかになった。
英文摘要
本研究の目的は、アスペクト体系、特に薩隅方言(薩摩方言と大隅方言を総称した方言)の歴史的なアスペクトを明らかにすることである。対象とする時代は、主として18世紀前半から現代に至るまでである。日本語(=鹿児島方言)訳と、対応するロシア語動詞の意味から、アスペクトを担っていると思われる諸形式の意味を明らかにした。その結果は次の通りである。(1)「テオル」は既然態に類する状態を表す形式である。これは、同時代の中央語「テイル」と比較して文法化の進んだ形式である。また、ロシア資料には一見「テオル」によく類似した形式「チョル」「トル」も見られる。これらについて鹿児島方言訳の振る舞いも考慮してどのような形式であるかを考察した結果、次のことがわかった。(3)「チョル」は「テオル」と同一の意味を持つアスペクト形式であり、語形のバリエーションである。(4)「トル」に関してはアスペクト形式ではなく、「完遂」を表す複合動詞後項であり、「~し終わる」という意味を担う形式である。(5)「トル」は、若干現代鹿児島方言とは接続する動詞が異なるが、現代方言にも一部見られる、現代につながるものである。また、資料に見えるシヨル系統の形式は、少なくとも反復習慣の意味は持っていることがわかった。これは現代鹿児島方言と類似しており、現代につながるものとみられる。つまり、18世紀前半の時点で、すでに現代と同じアスペクト的意味を担う形式が出揃っていたことがわかる。これまで、方言における歴史的なアスペクト形式の意味機能は、資料の不足から明らかにされてこなったのだが、本研究によってそれが明らかになった。
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ロシア資料にみる18世紀前半鹿児島方言の「テアル」「テオル」
俄文资料中18世纪上半叶鹿儿岛方言中的“Tear”和“Teor”
DOI:
--
发表时间:
2012
期刊:
日本語の研究
影响因子:
--
作者:
[Kota Ohi, Tamotsu Hashizume, 河野泰宏, 大井幸多, 河野泰宏, 大井幸多, 河野泰宏, Kota Ohi, 河野泰宏, Kota Ohi, Yasuhiro Kohno, 大井幸多, Yasuhiro Kohno, Kota Ohi, Yasuhiro Kohno, 大井幸多, Kota Ohi, Yasuhiro Kohno, 河野泰宏, Kota Ohi, 大井幸多, 河野泰宏, 大井幸多, Yasuhiro Kohno, 大井幸多, 久保薗愛]
通讯作者:
久保薗愛
ロシア資料の「チョル」「トル」「テオル」
俄语资料中的“Chor”、“Toru”和“Teor”
DOI:
--
发表时间:
2011
期刊:
影响因子:
--
作者:
[Kota Ohi, Tamotsu Hashizume, 河野泰宏, 大井幸多, 河野泰宏, 大井幸多, 河野泰宏, Kota Ohi, 河野泰宏, Kota Ohi, Yasuhiro Kohno, 大井幸多, Yasuhiro Kohno, Kota Ohi, Yasuhiro Kohno, 大井幸多, Kota Ohi, Yasuhiro Kohno, 河野泰宏, Kota Ohi, 大井幸多, 河野泰宏, 大井幸多, Yasuhiro Kohno, 大井幸多, 久保薗愛, 久保薗愛, 久保薗愛, 早野慎吾・久保薗愛・山本友美, 久保薗愛]
通讯作者:
久保薗愛
中央語と鹿児島方言における「動詞連用形+サマニ」の史的展開
中央语与鹿儿岛方言“动词连词形式+Samani”的历史演变
DOI:
--
发表时间:
2011
期刊:
語文研究(九州大学国語国文学会)
影响因子:
--
作者:
[Kota Ohi, Tamotsu Hashizume, 河野泰宏, 大井幸多, 河野泰宏, 大井幸多, 河野泰宏, Kota Ohi, 河野泰宏, Kota Ohi, Yasuhiro Kohno, 大井幸多, Yasuhiro Kohno, Kota Ohi, Yasuhiro Kohno, 大井幸多, Kota Ohi, Yasuhiro Kohno, 河野泰宏, Kota Ohi, 大井幸多, 河野泰宏, 大井幸多, Yasuhiro Kohno, 大井幸多, 久保薗愛, 久保薗愛, 久保薗愛]
通讯作者:
久保薗愛
ロシア資料の「テアル」「テオル」
俄文资料中的“Tear”和“Teor”
DOI:
--
发表时间:
2010
期刊:
影响因子:
--
作者:
[Kota Ohi, Tamotsu Hashizume, 河野泰宏, 大井幸多, 河野泰宏, 大井幸多, 河野泰宏, Kota Ohi, 河野泰宏, Kota Ohi, Yasuhiro Kohno, 大井幸多, Yasuhiro Kohno, Kota Ohi, Yasuhiro Kohno, 大井幸多, Kota Ohi, Yasuhiro Kohno, 河野泰宏, Kota Ohi, 大井幸多, 河野泰宏, 大井幸多, Yasuhiro Kohno, 大井幸多, 久保薗愛, 久保薗愛, 久保薗愛, 早野慎吾・久保薗愛・山本友美, 久保薗愛, 久保薗愛, 久保薗愛]
通讯作者:
久保薗愛
ロシア資料による文法研究の可能性-アスペクト形式を例として
使用俄语材料进行语法研究的可能性——以体形式为例
DOI:
--
发表时间:
2012
期刊:
『「共生」の空間-異文化の接触・交渉・共存をめぐる総合的研究-』(平成23年度京都府立大学重点戦略研究費研究成果報告書研究代表者岡本隆司)
影响因子:
--
作者:
[Kota Ohi, Tamotsu Hashizume, 河野泰宏, 大井幸多, 河野泰宏, 大井幸多, 河野泰宏, Kota Ohi, 河野泰宏, Kota Ohi, Yasuhiro Kohno, 大井幸多, Yasuhiro Kohno, Kota Ohi, Yasuhiro Kohno, 大井幸多, Kota Ohi, Yasuhiro Kohno, 河野泰宏, Kota Ohi, 大井幸多, 河野泰宏, 大井幸多, Yasuhiro Kohno, 大井幸多, 久保薗愛, 久保薗愛]
通讯作者:
久保薗愛
共 7 条
Research on the history of Japanese dialects with a perspective of contrasting dialects
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批准号:23K00557
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项目类别:Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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资助金额:$2.91万
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财政年份:2023
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负责人:久保薗 愛
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依托单位:
海外基金