エルンスト・トレルチの宗教思想における宗教の自立性と倫理の関係
エルンスト・トレルチの宗教思想における宗教の自立性と倫理の関係
批准号:
10J04706
负责人:
小柳 敦史
金额:
$0.9万
依托单位:
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
财政年份:
2010
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
2010 至 2011
中文摘要
本研究の目的はエルンスト・トレルチの宗教思想における宗教の自立性と倫理の関係を、「神学史」的方法に基づきながら思想の展開と他の思想家との論争を考慮しながら明らかにすることであり、二年計画の二年目にあたる2011年度はトレルチの思想展開を通時的に把握することが中心的な目標であった。本年はまずわが国ではまだ一般的ではない「神学史」的方法について整理と再考を行い、本研究の方法論を整備し、その後「歴史的思考」がトレルチの思想展開においてどのような意味を持つのか考察した。以下でそれぞれについて述べる。本研究ではミュンヘン大学のF.W.グラーフ教授を中心とするグループが用いている「神学史」(Theologiegeschichte)の方法に依拠しているが、この立場は1960年代以降ドイツでなされてきた、近代における神学的営みを記述するための方法論をめぐる議論の上に成立していることを明確にした。グラーフの標榜する「神学史」は、近代における宗教的言説を一般的な文化史の一部門として扱うことを明確にした点に特徴がある。この方法論から同時代的な文化史的展開においてトレルチの思想を評価すると、プロテスタント神学における「前衛」から「後衛」への変化として特徴づけられるように思われた。これは単純に保守化したというのではなく、新しい時代精神の問題意識を汲み取りながら、古きものとの調停をはかり、破壊ではなく継続的な形成を目指す立場へと移行したことを理解するための枠組みである。若きアヴァンギャルド世代の神学者たちとトレルチを比較した研究はすでに多いが、本研究ではこの枠組みの妥当性を検証するために、ヴァイマール期の保守革命論者とトレルチの思想の比較を、それぞれの歴史理解を中心として行った。その結果、恣意的な歴史理解から恣意的な共同体形成がなされる危険性に警鐘をならすトレルチの姿が明確になった。
英文摘要
本研究の目的はエルンスト・トレルチの宗教思想における宗教の自立性と倫理の関係を、「神学史」的方法に基づきながら思想の展開と他の思想家との論争を考慮しながら明らかにすることであり、二年計画の二年目にあたる2011年度はトレルチの思想展開を通時的に把握することが中心的な目標であった。本年はまずわが国ではまだ一般的ではない「神学史」的方法について整理と再考を行い、本研究の方法論を整備し、その後「歴史的思考」がトレルチの思想展開においてどのような意味を持つのか考察した。以下でそれぞれについて述べる。本研究ではミュンヘン大学のF.W.グラーフ教授を中心とするグループが用いている「神学史」(Theologiegeschichte)の方法に依拠しているが、この立場は1960年代以降ドイツでなされてきた、近代における神学的営みを記述するための方法論をめぐる議論の上に成立していることを明確にした。グラーフの標榜する「神学史」は、近代における宗教的言説を一般的な文化史の一部門として扱うことを明確にした点に特徴がある。この方法論から同時代的な文化史的展開においてトレルチの思想を評価すると、プロテスタント神学における「前衛」から「後衛」への変化として特徴づけられるように思われた。これは単純に保守化したというのではなく、新しい時代精神の問題意識を汲み取りながら、古きものとの調停をはかり、破壊ではなく継続的な形成を目指す立場へと移行したことを理解するための枠組みである。若きアヴァンギャルド世代の神学者たちとトレルチを比較した研究はすでに多いが、本研究ではこの枠組みの妥当性を検証するために、ヴァイマール期の保守革命論者とトレルチの思想の比較を、それぞれの歴史理解を中心として行った。その結果、恣意的な歴史理解から恣意的な共同体形成がなされる危険性に警鐘をならすトレルチの姿が明確になった。
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未来へと向かうための歴史的思考エルンスト・トレルチの構成の理念
对未来的历史思考恩斯特·托雷尔奇的作曲哲学
DOI:
--
发表时间:
2010
期刊:
日本の神学
影响因子:
--
作者:
[坂部沙織, 岩附研子, 堀本泰介, 高野量, 纐纈律子, 奥野良信, 河岡義裕, 小柳敦史]
通讯作者:
小柳敦史
宗教的アプリオリ論再考-エルンスト・トレルチを中心に-
重新思考宗教先验理论 - 聚焦恩斯特·托雷尔奇 -
DOI:
--
发表时间:
2010
期刊:
影响因子:
--
作者:
[今井博貴, 新矢恭子, 高野量, 木曽真紀, 村本裕紀子, 坂部沙織, 村上晋, 伊藤睦美, 山田晋弥, Mai Quynh Li, 坂井優子, 高橋慧, 大森康之, 野田岳志, 下島昌幸, 角川学士, 五藤秀男, 岩附研子, 堀本泰介, 河岡義裕, 小柳敦史, 小柳敦史, 小柳敦史, 小柳敦史]
通讯作者:
小柳敦史
エルンスト・トレルチと保守革命
恩斯特·托雷奇和保守派革命
DOI:
--
发表时间:
2011
期刊:
影响因子:
--
作者:
[今井博貴, 新矢恭子, 高野量, 木曽真紀, 村本裕紀子, 坂部沙織, 村上晋, 伊藤睦美, 山田晋弥, Mai Quynh Li, 坂井優子, 高橋慧, 大森康之, 野田岳志, 下島昌幸, 角川学士, 五藤秀男, 岩附研子, 堀本泰介, 河岡義裕, 小柳敦史, 小柳敦史]
通讯作者:
小柳敦史
資本主義の精神と近代の運命-ヴェーバー・ゾンバルト・トレルチの比較から
资本主义精神与现代性的命运——韦伯、桑巴特和托雷尔奇的比较
DOI:
--
发表时间:
2011
期刊:
キリスト教と近代社会
影响因子:
--
作者:
[Kiso M, Shinya K, Shimojima M, Takano R, Takahashi K, Katsura H, Kakugawa S, Le MT, Yamashita M, Furuta Y, Ozawa M, Kawaoka Y., 小柳敦史, 小柳敦史]
通讯作者:
小柳敦史
大学人は生を捉えられるか-トレルチの目に映った「学問における革命」-
大学生能否把握人生?——特雷奇眼中的“学术革命”——
DOI:
--
发表时间:
2011
期刊:
研究報告論集 Credo Ut Intelligam
影响因子:
--
作者:
[Nidom CA, Takano R, Yamada S, Sakai-Tagawa Y, Daulay S, Aswadi D, Suzuki T, Suzuki Y, Shinya K, Iwatsuki-Horimoto K, Muramoto Y, Kawaoka Y., 小柳敦史]
通讯作者:
小柳敦史
共 9 条
ドイツ・プロテスタンティズムにおける「リベラル/デモクラシー/共和国」の問題
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批准号:18K12217
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项目类别:Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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资助金额:$1.83万
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财政年份:2018
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负责人:小柳 敦史
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依托单位:
海外基金