双安定性分子の集積化による多重安定性分子の構築

通过整合双稳态分子构建多稳态分子

• 批准号: 11F01033
• 负责人: 大塩 寛紀
• 金额: $ 1.02万
• 依托单位: University of Tsukuba
• 依托单位国家: 日本
• 项目类别: Grant-in-Aid for JSPS Fellows
• 财政年份: 2011
• 资助国家: 日本
• 起止时间: 2011 至 2013-03-31
• 项目状态: 已结题
• 来源: https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-11F01033/
• 关键词: 多重双安定性; 磁性; スピン平衡; 単分子磁石; 鉄錯体; スイッチング分子; 金属錯体; 分子デバイス

ある温度で2つの状態をとり得る双安定性に関しては、基礎科学的な興味のみならず、スイッチング素子やメモリーへの応用の観点から、数多くの研究がなされてきた。一方、2つ以上の多数の状態を自在にとり得る多重安定性や、異なる温度で複数の双安定状態を示す多重双安定性に関しては、その定義すら未だ確立されていない。無限構造をもつバルク化合物とは異なり、孤立分子は高い設計性と柔軟な電子状態をもつ。その結果、極めて多様な電子状態を創出し、熱・光・化学刺激・圧力などを利用して自在にその電子状態を変えることが可能となる。多重安定性の発現には、2種類のアプローチが考えられる。1つは、双安定性分子の多核化による多重安定性分子の構築である。また、もう1つのアプローチとして、複数の異なる双安定性分子を1つの結晶格子中に組み込んだ、複合型錯体の構築が考えられる。本研究では、上記の2種類のアプローチを合わせることによる、さらなる多重安定性の発現を目的とする。具体的には、スピン平衡を示す鉄(II)錯体をもとに、配位子変換によって複核化し、様々な外場によって多段階スピン転移を示す物質系を構築する。また二量化によって磁気的な双安定性を示す対イオンを結晶格子中に導入することによって、新しい多重双安定性化合物を構築する。また、混合原子価状態を示す構築素子をもちいたネットワーク化合物の構築に関しても検討し、構造相転移に由来する双安定性に関しても検討する。

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