水平的M&Aに伴う社会的厚生の変化の実証分析
水平的M&Aに伴う社会的厚生の変化の実証分析
批准号:
11J07529
负责人:
渡部 領介
金额:
$0.51万
依托单位:
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
财政年份:
2011
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
2011 至 2012
中文摘要
平成24年度も研究題目の通り、水平的M&Aに伴う社会的厚生の変化の実証分析を進めてきた。水平的M&Aとは、製品市場と地理的市場の両方で競争関係にある企業どうしの合併や買収を意味する。平成24年4月に、セメント産業についてこれまで得られた結果を見直したところ、以下の2点で分析方法に改善の余地があると考えるに至った。第一に、これまでは企業の付加価値を全要素生産性の産出要素としていたので、この生産性は製品価格を含んでいる。事実、計測された生産性はセメント価格と良く似た推移をしていた。第二に、セメント価格の推移を見直したところ、これまで利用した説明変数では1986年から1994年にかけての価格低下をうまく説明できていないことが分かった。これは誘導形価格方程式の推定において、必要な説明変数が不足していることを示唆している。これらの問題点を改善するため、セメント生産量の企業別データとセメント輸入量のデータを収集することにした。その結果、それまでとは異なった分析結果を得ることができた。新しく計測された全要素生産性は1986年から1994年にかけて上昇傾向にあり、価格とは異なる推移を示していた。さらにこれは、生産技術の革新が大きかった1965年から1980年にかけて大きく上昇していたため、新しい全要素生産性の方が従来のものよりも企業の技術効率性を良く反映していると考えられる。また、誘導形価格方程式の推定でも改善が見られた。セメント輸入量を説明変数にすることで、1986年から1994年にかけての価格変動をより良く捉えることができた。2012年10月7日の日本経済学会では、新しい分析結果についてポスター発表を行った。さらに11月9日には神戸大学の六甲フォーラムで発表を行った。そこでのコメントを踏まえ、11月以降は研究成果をまとめた論文の制作に取り組んだ。
英文摘要
平成24年度も研究題目の通り、水平的M&Aに伴う社会的厚生の変化の実証分析を進めてきた。水平的M&Aとは、製品市場と地理的市場の両方で競争関係にある企業どうしの合併や買収を意味する。平成24年4月に、セメント産業についてこれまで得られた結果を見直したところ、以下の2点で分析方法に改善の余地があると考えるに至った。第一に、これまでは企業の付加価値を全要素生産性の産出要素としていたので、この生産性は製品価格を含んでいる。事実、計測された生産性はセメント価格と良く似た推移をしていた。第二に、セメント価格の推移を見直したところ、これまで利用した説明変数では1986年から1994年にかけての価格低下をうまく説明できていないことが分かった。これは誘導形価格方程式の推定において、必要な説明変数が不足していることを示唆している。これらの問題点を改善するため、セメント生産量の企業別データとセメント輸入量のデータを収集することにした。その結果、それまでとは異なった分析結果を得ることができた。新しく計測された全要素生産性は1986年から1994年にかけて上昇傾向にあり、価格とは異なる推移を示していた。さらにこれは、生産技術の革新が大きかった1965年から1980年にかけて大きく上昇していたため、新しい全要素生産性の方が従来のものよりも企業の技術効率性を良く反映していると考えられる。また、誘導形価格方程式の推定でも改善が見られた。セメント輸入量を説明変数にすることで、1986年から1994年にかけての価格変動をより良く捉えることができた。2012年10月7日の日本経済学会では、新しい分析結果についてポスター発表を行った。さらに11月9日には神戸大学の六甲フォーラムで発表を行った。そこでのコメントを踏まえ、11月以降は研究成果をまとめた論文の制作に取り組んだ。
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