三角格子強相関絶縁体における電子強誘電性と光・テラヘルツ制御
三角格子強相関絶縁体における電子強誘電性と光・テラヘルツ制御
批准号:
12J04372
负责人:
伊藤 桂介
金额:
$1.15万
依托单位:
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
财政年份:
2012
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
2012 至 2013
中文摘要
本年度は、申請者が前年度見出した電子誘電体における新たな光誘起相転移現象について、そのダイナミクスやバックグラウンドに関する詳細な知見を得ることを目的とした。κ-(ET)_2Cu_2 (CN)_3において、研究代表者が見出した分極の集団励起の増大や、低周波の誘電異禽が報告されている~30Kの領域で、b軸偏光・55cm^<-1>の分子間振動モードが顕著な先鋭化を起こすことを見出した。周波数分解能<1cm^<-1>の高精度テラヘルツ分光により、このフォノンスペクトルの先鋭化はガウス型からローレンツ型への特徴的な形状変化を伴うものであり、~30Kでの電荷揺らぎが引き起こす、分子間振動スペクトルのモーショナルナローイングだと考えられた。そこで、モーショナルナローイングのモデルを仮定してスペクトル解析を行うことで、電荷の揺らぎが~30Kから低温に向け抑制されることを見出した。これらの結果を、日本物理学会にて発表するとともにPhys. Rev. B誌に投稿し、採録された。続いて層状鉄酸化物LuFe_2O_4においては、平成24年度に発見し、学会等で報告した偏光選択的な光誘起反強磁性―強磁性転移について、光励起・テラヘルツプローブ分光を用いてダイナミクスの解明を目指した。とくに、LuFe_2O_4の特徴である三次元的な電荷秩序が、光誘起磁気転移に際して如何に振る舞うかに注目し、実験を行った。その結果、まず定常状態において、面間方向<50cm^<-1>のエネルギー領域に巨大な緩和モードが存在し、三次元電荷秩序の形成とともにスペクトル強度が抑制されることを観測した。続いて、光励起後のスペクトル変化に注目したところ、単純な電荷秩序の融解ではなく、何らかの異なる電荷状態への変化が起きていることを見出した。これは、強相関系特有の電荷―磁気結合が現れた例だと考えられ、電子誘電体としての基礎物性のみならず、新奇な電子デバイスとしての可能性を開く結果を得ることができた。
英文摘要
本年度は、申請者が前年度見出した電子誘電体における新たな光誘起相転移現象について、そのダイナミクスやバックグラウンドに関する詳細な知見を得ることを目的とした。κ-(ET)_2Cu_2 (CN)_3において、研究代表者が見出した分極の集団励起の増大や、低周波の誘電異禽が報告されている~30Kの領域で、b軸偏光・55cm^<-1>の分子間振動モードが顕著な先鋭化を起こすことを見出した。周波数分解能<1cm^<-1>の高精度テラヘルツ分光により、このフォノンスペクトルの先鋭化はガウス型からローレンツ型への特徴的な形状変化を伴うものであり、~30Kでの電荷揺らぎが引き起こす、分子間振動スペクトルのモーショナルナローイングだと考えられた。そこで、モーショナルナローイングのモデルを仮定してスペクトル解析を行うことで、電荷の揺らぎが~30Kから低温に向け抑制されることを見出した。これらの結果を、日本物理学会にて発表するとともにPhys. Rev. B誌に投稿し、採録された。続いて層状鉄酸化物LuFe_2O_4においては、平成24年度に発見し、学会等で報告した偏光選択的な光誘起反強磁性―強磁性転移について、光励起・テラヘルツプローブ分光を用いてダイナミクスの解明を目指した。とくに、LuFe_2O_4の特徴である三次元的な電荷秩序が、光誘起磁気転移に際して如何に振る舞うかに注目し、実験を行った。その結果、まず定常状態において、面間方向<50cm^<-1>のエネルギー領域に巨大な緩和モードが存在し、三次元電荷秩序の形成とともにスペクトル強度が抑制されることを観測した。続いて、光励起後のスペクトル変化に注目したところ、単純な電荷秩序の融解ではなく、何らかの異なる電荷状態への変化が起きていることを見出した。これは、強相関系特有の電荷―磁気結合が現れた例だと考えられ、電子誘電体としての基礎物性のみならず、新奇な電子デバイスとしての可能性を開く結果を得ることができた。
期刊论文(0)
专著(0)
科研奖励(0)
会议论文
登录
查看更多内容
電子誘電体におけるテラヘルツ応答の電場効果
电场对电子电介质太赫兹响应的影响
DOI:
--
发表时间:
2013
期刊:
影响因子:
--
作者:
[後藤和紀, 伊藤桂介, 伊藤弘毅, 齋藤伸吾, 岸田英夫, 佐々木孝彦, 谷口弘三, 岩井伸一郎]
通讯作者:
岩井伸一郎
Photoinduced Growth of Polar Cluster in κ-(ET)2Cu2(CN)3
κ-(ET)2Cu2(CN)3 中极性簇的光诱导生长
DOI:
--
发表时间:
2012
期刊:
影响因子:
--
作者:
[K. Itoh, H. Itoh, M. Naka, S. Saito, I. Hosako, N. Yoneyama, S. Ishihara, T. Sasaki, and S. Iwai]
通讯作者:
and S. Iwai
テラヘルツ波発生を用いたα型ET塩における光誘起相転移の槻測
利用太赫兹波发生测量 α 型 ET 盐中的光致相变
DOI:
--
发表时间:
2013
期刊:
影响因子:
--
作者:
[伊藤弘毅, 伊藤桂介, 後藤和紀, 山本薫, 薬師久弥, 岩井伸一郎]
通讯作者:
岩井伸一郎
層状鉄酸化物LuFe2O4における光誘起電荷・スピン相転移
层状氧化铁 LuFe2O4 中的光生电荷/自旋相变
DOI:
--
发表时间:
2013
期刊:
影响因子:
--
作者:
[伊藤桂介, 後藤和紀, 山田研太郎, 石川貴悠, 伊藤弘毅, 石原純夫, 齋藤伸吾, 狩野旬, 永田知子, 深田幸正, 神戸高志, 池田直, 岩井伸一郎]
通讯作者:
岩井伸一郎
三角格子強相関絶縁体のテラヘルツ電荷ダイナミクス
三角晶格强相关绝缘体中的太赫兹电荷动力学
DOI:
--
发表时间:
2014
期刊:
影响因子:
--
作者:
[近田 貴敬, Jonathan M Carlson, 田村 美子, Mohamed Ali Borghan, 成戸 卓也, 端本 昌夫, 村越 勇人, Anh Q. Le, Simon Mallal, Mina John, 潟永 博之, 岡 慎一, Zabrina L Brumme, 滝口 雅文, 近田 貴敬, 伊藤桂介]
通讯作者:
伊藤桂介
共 15 条
海外基金