文脈と視点:名詞意味論から知識表現の理解へ
文脈と視点:名詞意味論から知識表現の理解へ
批准号:
15J06699
负责人:
和泉 悠
金额:
$1.66万
依托单位:
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
财政年份:
2015
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
2015-04-24 至 2018-03-31
中文摘要
本年度は第一に,本研究の目的の一つである「英国の女王」といった名詞表現に関する研究が進捗した.前年度より継続して,こうした表現に関する日本語話者の直観を調べる大規模な実験を哲学者・経済学者と共同で実施し(参加者約1000人),その結果,日本語話者と英語話者の間に実質的な差異が存在しない可能性が示された.これは,ことばの意味に関して東洋人・西洋人の間に差異があるとする実験哲学分野において広く受容されている主張を覆す可能性を持った重要な結果であり,国際誌に投稿・採択された.また,「花子」といった固有名の意味に関して,理論的考察と実験的調査双方を行った.一般的に,固有名は単一の人物・ものを指示する単純な表現として分析されるが,本研究では固有名は複合的な表現であり,文中において他の表現に依存し複数の人物・ものを指示する,という立場を検討した.英語話者を対象とした実験では,これまでの通説に反する結果を得ることができた.またこの立場は,発達心理学や言語哲学的側面から検討しても健全な立場であるとする議論を構築し,国内外で発表を行った.第二に,本研究のスコープに含まれる,名詞以外の,文脈にその内容が依存する表現の性質も検討した.例えば,日本語の欲求を表す表現である「たい」に焦点を当てた研究を言語学者と共同で行った.「たい」は ‘want’ よりもより制約された意味内容を持つことが判明し,その差異を説明する可能な分析を提示した.また,ヘイトスピーチや侮蔑表現といった,人間の言語活動の負の側面における言語表現の分析を開始した.特に「死ね」という暴言の意味・統語的性質を検討し,その特徴を説明することができる意味論をスケッチした.
英文摘要
本年度は第一に,本研究の目的の一つである「英国の女王」といった名詞表現に関する研究が進捗した.前年度より継続して,こうした表現に関する日本語話者の直観を調べる大規模な実験を哲学者・経済学者と共同で実施し(参加者約1000人),その結果,日本語話者と英語話者の間に実質的な差異が存在しない可能性が示された.これは,ことばの意味に関して東洋人・西洋人の間に差異があるとする実験哲学分野において広く受容されている主張を覆す可能性を持った重要な結果であり,国際誌に投稿・採択された.また,「花子」といった固有名の意味に関して,理論的考察と実験的調査双方を行った.一般的に,固有名は単一の人物・ものを指示する単純な表現として分析されるが,本研究では固有名は複合的な表現であり,文中において他の表現に依存し複数の人物・ものを指示する,という立場を検討した.英語話者を対象とした実験では,これまでの通説に反する結果を得ることができた.またこの立場は,発達心理学や言語哲学的側面から検討しても健全な立場であるとする議論を構築し,国内外で発表を行った.第二に,本研究のスコープに含まれる,名詞以外の,文脈にその内容が依存する表現の性質も検討した.例えば,日本語の欲求を表す表現である「たい」に焦点を当てた研究を言語学者と共同で行った.「たい」は ‘want’ よりもより制約された意味内容を持つことが判明し,その差異を説明する可能な分析を提示した.また,ヘイトスピーチや侮蔑表現といった,人間の言語活動の負の側面における言語表現の分析を開始した.特に「死ね」という暴言の意味・統語的性質を検討し,その特徴を説明することができる意味論をスケッチした.
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Knowing How and Two Knowledge Verbs in Japanese
日语中的“知道如何”和两个知识动词
DOI:
--
发表时间:
2016
期刊:
影响因子:
--
作者:
[Shun Tsugita, Yu Izumi, and Masaharu Mizumoto]
通讯作者:
and Masaharu Mizumoto
Definite descriptions and the alleged east–west variation in judgments about reference
明确的描述和所谓的东西方对参考判断的差异
DOI:
10.1007/s11098-017-0902-9
发表时间:
2018
期刊:
Philosophical Studies
影响因子:
1.3
作者:
[Yu Izumi, Masashi Kasaki, Yan Zhou, S. Oda]
通讯作者:
S. Oda
実験哲学と言語哲学:確定記述と作られた文化的差異
实验哲学和语言哲学:确定的描述和创造的文化差异
DOI:
--
发表时间:
2015
期刊:
影响因子:
--
作者:
[Yu Izumi, Masashi Kasaki, Yan Zhou, and Sobei Oda, 和泉悠,笠木雅史,周艶,小田宗兵衛]
通讯作者:
和泉悠,笠木雅史,周艶,小田宗兵衛
There is no problem for Predicativism to be solved by Predicativism
预测主义没有问题可以用预测主义来解决
DOI:
--
发表时间:
2016
期刊:
影响因子:
--
作者:
[Yu Izumi, Masashi Kasaki, Yan Zhou, and Sobei Oda, Yu Izumi, Yu Izumi and Kent Erickson]
通讯作者:
Yu Izumi and Kent Erickson
Definite Descriptions and the Alleged East-West Variation
明确的描述和所谓的东西方差异
DOI:
--
发表时间:
2016
期刊:
影响因子:
--
作者:
[Yu Izumi, Masashi Kasaki, Yan Zhou, and Sobei Oda]
通讯作者:
and Sobei Oda
共 12 条
From Hate Speech to Hope Speech: An Inquiry into Future-Oriented Linguistic Environments
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批准号:22K00020
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项目类别:Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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资助金额:$2.0万
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财政年份:2022
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负责人:和泉 悠
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依托单位:
海外基金