日本型学校制度が安定的に機能する要件とその変容に関する数理的・経験的分析

日本学校系统稳定运行及其转型的要求的数学和实证分析

• 批准号: 16J03775
• 负责人: 大島 隆太郎
• 金额: $ 0.83万
• 依托单位: The University of Tokyo
• 依托单位国家: 日本
• 项目类别: Grant-in-Aid for JSPS Fellows
• 财政年份: 2016
• 资助国家: 日本
• 起止时间: 2016-04-22 至 2019-03-31
• 项目状态: 已结题
• 来源: https://kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-16J03775/
• 关键词: 教科書制度; 政策過程分析; 比較制度分析; 教員人事制度; 教育制度; 政策実施; 政策過程

本年度は、下記内容の3本の論文を公表した。まず、日本における現行の教科書制度の成立過程の歴史的展開を検討する一環で行われた政策過程分析である。本論文では1955年における中央教育審議会の審議過程とその答申、およびそれを受けた1956年の教科書法案の動向までを分析の対象として、義務教育における教科書の無償化と広域採択の関連性を論じた。この分析から、当時の教科書価格高騰の問題に対し、文部省は、広域採択制と要保護世帯・準要保護世帯の児童生徒に対する無償化の実施で、この問題の解決にあたったことと、この中央教育審議会の答申が、今日に至る就学奨励援助制度発足の契機となったことを指摘した。次に、教科書制度の経済的なメカニズムに関する構造を理論的に検討した。ここでは、比較事例分析とゲーム理論を用いた理論的検討から、従来あまり検討のなされてこなかった教科書を児童・生徒の個人所有とする類型（給付、購入）と、学校の所有として児童・生徒に対しては貸与する類型という、教科書の所有者と費用負担者に関する制度的側面の特徴を論じた。この分析から得られた結論の１つは、前者では、私費負担にするにせよ、公費負担にするにせよ、制度の安定化において、価格の低廉抑制化が重要な条件となることである。最後は、日本の公立学校における教員人事制度の構造についての制度論的な分析に関するものである。この論文では、比較制度分析が有する日本型雇用慣行のシステムに関する理論的な知見をもとに、県費負担教職員制度等により、都道府県教育委員会の管理による都道府県を単位とする広域人事制度を主とした教員人事制度が、教員の安定的な長期雇用慣行の実現に対して制度補完的な役割を担っていることを理論的に指摘し、加えて、こうした広域人事制が実現できる背景に、具体的には学習指導要領による、広域的な教育課程管理の制度が補完的に存在していることを論じた。

This year, the contents of the following three papers are listed publicly. A review of the history of the establishment of the current textbook system in Japan This paper analyzes the trend of the textbook act of 1956 in the process of deliberation of the Central Education Review Committee in 1955, and discusses the correlation between the free textbook acquisition and compulsory education. The analysis shows that the textbook standard of the time is high, and the Ministry of Education should adopt the system to protect the world. The implementation of the free system to protect the world's children should be carried out. The answer of the Central Education Review Committee should be submitted. The opportunity for the education assistance system to be fully developed today should be criticized. Second, the textbook system is related to the structure of the theory of discussion. This paper discusses the characteristics of the system related to the types of personal ownership (payment, purchase) of textbooks, the types of personal ownership of children, the types of loans and the types of personal ownership of textbooks, the owners of textbooks and the cost bearers. The analysis concludes that the former is an important condition for the stabilization of the system and the suppression of low cost. Finally, the paper analyzes the structure of teacher personnel system in Japanese public schools. This paper analyzes and compares the theoretical aspects of Japanese-style employment practices, such as the administrative structure of the prefectural education commission, the administrative structure of the prefectural education commission, the administrative structure of the prefectural education commission, the The background of the implementation of the personnel system in the field, the specific guidance of learning, the system of education and curriculum management in the field, and the existence of the system.

项目成果

教科書制度の経済的メカニズムに関する理論的考察―ゲーム理論に基づく教科書所有と費用負担をめぐる比較制度分析―

教科书制度经济机制的理论思考——基于博弈论的教科书所有权与成本负担的比较制度分析——

• 发表时间: 2018
• 期刊: 東京大学大学院教育学研究科教育行政学論叢
• 作者: 大島隆太郎

「制度の連結」が及ぼす政策実施の成否に関する一考察：教育政策を事例とした安定的な制度変更のための政策対応に関する分析

“制度联动”导致政策实施成败的研究——以教育政策为例分析稳定制度变迁的政策应对

• 发表时间: 2018
• 期刊: 季刊行政管理研究
• 作者: 大島隆太郎

日本型雇用慣行としての公立学校教員人事制度の構造と問題点―広域人事制と長期雇用の関係についての理論的検討―

日本式雇佣实践的公立学校教师人事制度的结构与问题：广域人事制度与长期雇佣关系的理论研究

• 发表时间: 2018
• 期刊: 東京大学大学院教育学研究科紀要
• 作者: 大島隆太郎;大島隆太郎
• 通讯作者: 大島隆太郎

「検定制」の安定化に関する実証的分析 －教育課程制度が与える教科書制度への影響と政府の戦略的対応－

“认证体系”稳定的实证分析——课程体系对教材体系的影响及政府的战略应对——

• 发表时间: 2016
• 作者: 大島隆太郎;大島隆太郎;大島隆太郎
• 通讯作者: 大島隆太郎

義務教育教科書の広域採択制の法定化をめぐる政策決定過程の分析―昭和30年中央教育審議会への諮問に至る状況と審議過程に着目して―

义务教育教科书大范围采用制度合法化的决策过程分析——以1955年中央教委的协商和审议过程为中心——

• 发表时间: 2018
• 期刊: 日本教育行政学会年報
• 作者: Tamae Urai;Kanae Mukai;Kimi Asano;Yukari Nakajima;Junko Sugama;Toshio Nakatani;大島隆太郎
• 通讯作者: 大島隆太郎