比較法としての法の経済分析
比較法としての法の経済分析
批准号:
22K01230
负责人:
西内 康人
金额:
$2.5万
依托单位:
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
财政年份:
2022
资助国家:
日本
项目状态:
未结题
起止时间:
2022-04-01 至 2026-03-31
中文摘要
研究の主たる成果である日本法に則した法の経済分析の分野では、「共同不法行為の法と経済学(上)(中)(下)」を刊行した。ここでは、経済分析から見た因果関係論の意義を明らかにした上で、これが擬制・推定される共同不法行為の経済分析を行った。このうち因果関係については、基準時の問題を扱うほか、大別して二つの因果関係概念を析出した。すなわち、(a)潜在的加害者によって作出された危険が被害に現実化しなかった場合を含めて過失によって増加した費用の期待値を各潜在的加害者に支払わせること、および、(b)潜在的加害者のうち、その危険から被害が現実化した者に対してだけ、被害者からの損害賠償請求権を認めること、この二つである。このうち(a)よりは(b)の方が制度運用費用の面で望ましいが、過少抑止を防ぐために(1)を併用する余地があり、このような分析は日本法の枠組みにも調和しうる点を示した。共同不法行為については、Porat and Steinによる議論を取り上げ、上記(a)や(b)で根拠づけられる部分を超えて、「情報侵害法理」により加害者の帰責性を認めつつ因果関係の推定を拡張する方向を示した。そして、こうした推定は日本法の議論状況にも合致すること、原因惹起力の閾値を設けることには他の加害者の因果関係に関する情報の侵害を理解する上で意味があること、時間的場所的接着性を求めることは情報侵害の最小費用回避者を考える上で意味を持つこと、加害者範囲の特定は情報侵害の最小費用回避者性や情報侵害自体の有無から考えることができること、情報侵害は共同不法行為に限られない意味を持ち得るがなお慎重な検討が必要であること、これらを示した。以上のほか、「AIと約款規制」でAI時代が持つ約款規制への示唆を経済分析により明らかにした。
英文摘要
研究の主たる成果である日本法に則した法の経済分析の分野では、「共同不法行為の法と経済学(上)(中)(下)」を刊行した。ここでは、経済分析から見た因果関係論の意義を明らかにした上で、これが擬制・推定される共同不法行為の経済分析を行った。このうち因果関係については、基準時の問題を扱うほか、大別して二つの因果関係概念を析出した。すなわち、(a)潜在的加害者によって作出された危険が被害に現実化しなかった場合を含めて過失によって増加した費用の期待値を各潜在的加害者に支払わせること、および、(b)潜在的加害者のうち、その危険から被害が現実化した者に対してだけ、被害者からの損害賠償請求権を認めること、この二つである。このうち(a)よりは(b)の方が制度運用費用の面で望ましいが、過少抑止を防ぐために(1)を併用する余地があり、このような分析は日本法の枠組みにも調和しうる点を示した。共同不法行為については、Porat and Steinによる議論を取り上げ、上記(a)や(b)で根拠づけられる部分を超えて、「情報侵害法理」により加害者の帰責性を認めつつ因果関係の推定を拡張する方向を示した。そして、こうした推定は日本法の議論状況にも合致すること、原因惹起力の閾値を設けることには他の加害者の因果関係に関する情報の侵害を理解する上で意味があること、時間的場所的接着性を求めることは情報侵害の最小費用回避者を考える上で意味を持つこと、加害者範囲の特定は情報侵害の最小費用回避者性や情報侵害自体の有無から考えることができること、情報侵害は共同不法行為に限られない意味を持ち得るがなお慎重な検討が必要であること、これらを示した。以上のほか、「AIと約款規制」でAI時代が持つ約款規制への示唆を経済分析により明らかにした。
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Law Practice 民法Ⅰ 総則・物権編〔第5版〕
法律实务民法I总则/物权版【第5版】
DOI:
--
发表时间:
2022
期刊:
影响因子:
--
作者:
[千葉 恵美子, 潮見 佳男, 片山 直也]
通讯作者:
片山 直也
論文紹介 情報費用理論に基づくナッジの再検討(Oren Bar-Gill & Omri Ben-Shahar, Rethinking Nudge: Information-Costs Theory of Default Rules, 88 U. Chi. L. Rev. 531-604 (2021))
论文简介 Rethinking Nudge based on Information Costs Theory (Oren Bar-Gill & Omri Ben-Shahar, Rethinking Nudge: Information-Costs Theory of Default Rules, 88 U. Chi. L. Rev. 531-604 (2021))
DOI:
--
发表时间:
2022
期刊:
アメリカ法
影响因子:
--
作者:
[池田 公博, 笹倉 宏紀, 南健悟, Makoto Ibusuki & Naoko Furuta Yamada, 渡辺惺之, 川出 敏裕, 後藤元, 廣田貴也・若林宏輔, 的場朝子, Tomotaka Fujita, 廣田貴也・若林宏輔, HAYAKAWA Shinichiro, 水野紀子, 中野俊一郎, Tomotaka Fujita, 長田真里, 水野紀子, 安永祐司, 水野紀子, 水野紀子, 高杉直, 水野紀子, 青木哲, 水野紀子, 青木哲, 水野紀子, 芳賀雅顯, 建石真公子, 中野俊一郎, 西内康人, 建石真公子, 青木哲, 西内康人, 建石真公子, 西内康人, Hiroko TATEISHI, 高杉直, 西内康人]
通讯作者:
西内康人
判批 最判平成8・4・26民集50・5・1267(誤振込みによる受取人の預金債権の成否)
对判决的批评:最高法院1996年4月26日判决民书50、5、1267(因错误转账导致收款人存款请求成功或失败)
DOI:
--
发表时间:
2023
期刊:
別冊ジュリスト
影响因子:
--
作者:
[西内康人, 品田智史, 西内康人]
通讯作者:
西内康人
契約締結過程の規律と行動経済学
合同签订过程的纪律和行为经济学
DOI:
--
发表时间:
2022
期刊:
消費者法ニュース
影响因子:
--
作者:
[論文紹介 情報費用理論に基づくナッジの再検討(Oren Bar-Gill & Omri Ben-Shahar, Rethinking Nudge: Information-Costs Theory of Default Rules, 88 U. Chi. L. Rev. 531-604 (2021)), 西内康人]
通讯作者:
西内康人
判批 札幌高判令和4・5・19LEX/DB25572204(奨学金返還債務についての単純保証人の分別の利益)
对札幌高等法院令和4/5/19LEX/DB25572204的批评(简单担保人分离对奖学金返还债务的好处)
DOI:
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发表时间:
2023
期刊:
私法判例リマークス
影响因子:
--
作者:
[西内康人]
通讯作者:
西内康人
共 17 条
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