分娩時胎児酸素化能改善を目的とした母体へのタダラフィル投与の安全性についての検証
分娩時胎児酸素化能改善を目的とした母体へのタダラフィル投与の安全性についての検証
批准号:
22K09569
负责人:
田中 博明
金额:
$1.91万
依托单位:
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
财政年份:
2022
资助国家:
日本
项目状态:
未结题
起止时间:
2022-04-01 至 2025-03-31
中文摘要
経腟分娩とは、胎児およびその付属物(臍帯と胎盤)が産道を経て母体外へ娩出される一連の現象である。経腟分娩を成功させるための要素は、娩出力、産道、娩出物の 3つで構成されている。その1つの要素である娩出力は、陣痛を指す。子宮が収縮することによって、胎盤における絨毛間腔の血流が減少するため母体血酸素分圧が低下し、絨毛における胎児への酸素移行が減少する。そのため、陣痛は胎児にとって低酸素ストレスである。多くの胎児は、繰り返す陣痛による低酸素ストレスを乗り越えて、経腟分娩によって出生する。しかし、予備能が低下している胎児は、分娩の途中で健康度が悪化し、緊急で帝王切開分娩に切り替えることがしばしばある、また、これらの繰り返す陣痛による低酸素ストレスにより胎児がアシドーシスに傾くと、新生児脳障害を起こす。様々な方法によって、胎児予備能を事前に予測する方法があるが、いずれの方法も健康度が良好であることの陽性的中率は高いが、悪化していることの陽性的中率が低く、現在の課題である。また、胎児の予備能を改善させる治療法もない。この問題に対して、我々はホスホジエステラーゼ5阻害薬(PED5阻害薬)のひとつであり、内性器・外性器の血管に対して強力な血管拡張作用を有するタダラフィルを用いた新規治療薬の開発を進めている。タダラフィルは子宮らせん動脈や胎盤内の血管を標的として、血管を拡張させることで、胎児への酸素と栄養の供給を改善させることが期待されており、分娩中の繰り返す陣痛による低酸素ストレスから胎児を保護し、胎児低酸素性虚血性脳症を予防する可能性を持っている。本研究は、分娩中にタダラフィルを投与することに対しての安全性を検証するために、臨床第Ⅰ相試験である。2022年度は、臨床第Ⅰ相試験を実施した。
英文摘要
経腟分娩とは、胎児およびその付属物(臍帯と胎盤)が産道を経て母体外へ娩出される一連の現象である。経腟分娩を成功させるための要素は、娩出力、産道、娩出物の 3つで構成されている。その1つの要素である娩出力は、陣痛を指す。子宮が収縮することによって、胎盤における絨毛間腔の血流が減少するため母体血酸素分圧が低下し、絨毛における胎児への酸素移行が減少する。そのため、陣痛は胎児にとって低酸素ストレスである。多くの胎児は、繰り返す陣痛による低酸素ストレスを乗り越えて、経腟分娩によって出生する。しかし、予備能が低下している胎児は、分娩の途中で健康度が悪化し、緊急で帝王切開分娩に切り替えることがしばしばある、また、これらの繰り返す陣痛による低酸素ストレスにより胎児がアシドーシスに傾くと、新生児脳障害を起こす。様々な方法によって、胎児予備能を事前に予測する方法があるが、いずれの方法も健康度が良好であることの陽性的中率は高いが、悪化していることの陽性的中率が低く、現在の課題である。また、胎児の予備能を改善させる治療法もない。この問題に対して、我々はホスホジエステラーゼ5阻害薬(PED5阻害薬)のひとつであり、内性器・外性器の血管に対して強力な血管拡張作用を有するタダラフィルを用いた新規治療薬の開発を進めている。タダラフィルは子宮らせん動脈や胎盤内の血管を標的として、血管を拡張させることで、胎児への酸素と栄養の供給を改善させることが期待されており、分娩中の繰り返す陣痛による低酸素ストレスから胎児を保護し、胎児低酸素性虚血性脳症を予防する可能性を持っている。本研究は、分娩中にタダラフィルを投与することに対しての安全性を検証するために、臨床第Ⅰ相試験である。2022年度は、臨床第Ⅰ相試験を実施した。
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