ジェイムズ・ジョイスと〈苦痛の鞭を打つ者〉―文学における痛みの文化史的考察

詹姆斯·乔伊斯和《痛苦之鞭》：文学中痛苦的文化历史考察

• 批准号: 20K12965
• 负责人: 南谷 奉良
• 金额: $ 2.58万
• 依托单位: Kyoto University (2022)Nippon Institute of Technology (2020-2021)
• 依托单位国家: 日本
• 项目类别: Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
• 财政年份: 2020
• 资助国家: 日本
• 起止时间: 2020-04-01 至 2024-03-31
• 项目状态: 已结题
• 来源: https://kaken.nii.ac.jp/en/grant/KAKENHI-PROJECT-20K12965/
• 关键词: ジェイムズ・ジョイス; アイルランド; 鞭打ち; 動物の痛み; 痛みの文化史; テキストマイニング; 文化史; 痛み論; 鞭打ちと体罰; 痛み; 懲罰; 言語

本年度は代表作『ユリシーズ』刊行100周年を迎える年にあって各地でジョイス研究が活性化する中、専門知をアカデミアの外に広げる活動に主体的に携わった点で、特筆すべき成果を収めたと言える。①2022年2月から開始した若手・中堅研究者13人が立ち上げた連続オンラインイベント「22 Ulysses―ジェイムズ・ジョイス『ユリシーズ』への招待」（日本ジェイムズ・ジョイス協会・アイルランド大使館後援）の発起人の一人として企画・運営・広報を行い、合計22人の研究者に登壇を依頼し、2月から12月までの間に22回のイベントを実施し、平均して毎回約180名の一般参加者を迎えた。南谷は同イベント内では合計3回の口頭発表を行い、うち一つでは20世紀初頭における動物の痛みや苦しみを描いた『ユリシーズ』の側面を論じることができた。5月には③日本英文学会のシンポジウム内で小説空間で描かれる荷役動物について扱い、存在を不可視化される動物とその痛みの問題系を指摘した。6月には④日本ジェイムズ・ジョイス協会第 34 回研究大会で発表を行った。家庭や教育現場、刑務所や軍隊内部の罰則として根付き、また荷役動物や演芸動物にも振るわれるものとして長い伝統的慣習となっていた鞭打ちの実践を歴史的な文脈と関連させると同時に、鞭打ちの痛みの要素を希薄化し、快楽として描くようになった『ユリシーズ』の特異性と問題点を指摘した。また同月にはダブリンで開催されたInternational James Joyce Symposiumに参加し、最前線の研究に触れると同時に、世界各地から集まってきた研究者と懇談する機会を得た。滞在中には、①で実施したイベント中にダブリンの街中からオンラインで実況中継を行い、『ユリシーズ』の作品世界をリアルタイムで紹介できた点も有意義な試みであった。

This year marks the 100th anniversary of the publication of the representative work, the first anniversary of the publication.① February, 2022, the beginning of the 13-member research team,"22 Ulysses-One of the founders of the Japanese Academy of Sciences (Japan Embassy Support) was invited to participate in the planning, operation and publication of the newspaper. A total of 22 researchers participated in the forum. From February to December, 22 sessions were held. On average, about 180 general participants were invited. Minamiya is the same as the inside of the three oral statements, the beginning of the 20th century, the beginning of the animal pain, the beginning of the pain, the end of the discussion. In May, the Japanese English Society criticized the problem system of the novel space, the existence of the animal, and the pain of the animal. The 34th Research Conference of Japan Association was held in June. Family education, criminal investigation and internal punishment of the armed forces, the development of animal culture, the development of animal culture, the development, the development of animal culture, the development of animal culture, the development of animal culture, In the same month, the International James Joyce Symposium was opened to participate in the most cutting-edge research and to gather researchers from all over the world. In the middle of the game, there is a big difference between the game and the game.

项目成果

馬のいない馬車―小説空間における荷役動物とその〈隠される仕事〉について

无马马车：关于役畜及其在小说空间中的隐藏工作

• 发表时间: 2022
• 作者: PAZDZIORA;John Patrick;生駒久美;南谷奉良
• 通讯作者: 南谷奉良

Stephens Workshop

斯蒂芬斯工作室

『ユリシーズ』第８挿話―食べる食べる食べる民のテーブル

《尤利西斯》第8集：食者的餐桌，食者，还是食者

• 发表时间: 2022
• 作者: PAZDZIORA;John Patrick;生駒久美;南谷奉良;宮澤文雄;Keisuke Shinohe;佐久間 千尋;南谷奉良
• 通讯作者: 南谷奉良

「 『ユリシーズ』と動物の痛み ― レオポルド・ブルームの優しさについて」、『ジョイスの挑戦──「ユリシーズ」に嵌る方法』所収

《尤利西斯与动物的痛苦：论利奥波德·布鲁姆的仁慈》，收录在《乔伊斯的挑战：如何融入尤利西斯》中

• 发表时间: 2022
• 作者: 南谷奉良（分担執筆）; 金井嘉彦;吉川信;横内一雄編著
• 通讯作者: 横内一雄編著

「生々流転する『ユリシーズ』の世界―映画から漫画、グラフィックノベル、VRまで」、『文学とアダプテーションII―ヨーロッパ文化の変容』所収

《不断变化的尤利西斯世界：从电影到漫画、图画小说和VR》，收录于《文学与改编II：欧洲文化的转型》

• 发表时间: 2021
• 作者: 南谷奉良（分担執筆）;小川公代;吉村和明責任編集
• 通讯作者: 吉村和明責任編集