病原性大腸菌の病原性発揮に関与する宿主細胞因子の解析
病原性大腸菌の病原性発揮に関与する宿主細胞因子の解析
批准号:
11770149
负责人:
阿部 章夫
金额:
$1.34万
依托单位:
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
财政年份:
1999
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
1999 至 2000
中文摘要
病原性大腸菌(enteropathogenic Escherichia coli、以下EPECと略す)は上皮細胞に付着し、その付着下部に細胞骨格形成に関る様々な蛋白を蓄積させる。この細胞骨格再編成の誘導は、タイプIII分泌機構により宿主に移行する蛋白質によって規定されている。細胞骨格の再編成には、低分子量GTP結合蛋白質のRhoファミリーが関与していることが知られているが、EPEC感染に伴う細胞骨格の再編成には、どのRhoファミリーが関与しているのかについては明らかにされていない。そこでドミナントネガティブのRhoファミリーを発現させた細胞で、EPEC感染における細胞骨格の再編成を観察した。その結果、Rho、Rac、Cdc42のドミナントネガティブ発現下においてもEPECは上皮培養細胞に付着し、アクチン凝集を惹起した。このことから、これらのRhoファミリーはEPECの細胞骨格再編成に関与しないことを明らかにした。現在、他のRhoファミリーについて解析を行なっている。一方、EPEC感染に際して、誘導あるいは抑制される宿主側因子を網羅的に解析するために、DNAマイクロアレイを用いて遺伝子レベルで解析することを試みた。試験菌には、EPEC野性株とタイプIII型分泌機構によって分泌されるEspB蛋白質の欠損株を用いて検討した。EspB欠損株では病原性が著しく低下していることを既に明らかにしている。in vivoでの感染実験では困難が予想されたので、まず初めにHeLa培養細胞を用いて検討した。両菌株をHeLa細胞に感染させると、培養後3時間で付着が観察された。しかしながら3時間の感染においては、培養細胞の障害も著しく感染初期に推移する遺伝子発現解析には困難が予想された。そこで、付着効率を上げるために、細菌の培養条件の検討を行なった。その結果、細菌の前培養にイーグル培地のような細胞培養用の培地を使用することで、付着効率をあげることができた。さらに感染後低速遠心により、細菌と培養細胞の接触を増すことでも付着の効率をあげることができた。イーグル培地の使用と遠心の操作を入れることにより、45分という短時間でEPECの細胞への付着を確立することができた。細胞からのmRNA調製の最適化を検討後、これらのmRNAより標識されたcDNAを作成し、DNAマイクロアレイにハイブリダイズさせ、感染に特異的に発現する、あるいは抑制される宿主側因子の解析を行う予定である。
英文摘要
病原性大腸菌(enteropathogenic Escherichia coli、以下EPECと略す)は上皮細胞に付着し、その付着下部に細胞骨格形成に関る様々な蛋白を蓄積させる。この細胞骨格再編成の誘導は、タイプIII分泌機構により宿主に移行する蛋白質によって規定されている。細胞骨格の再編成には、低分子量GTP結合蛋白質のRhoファミリーが関与していることが知られているが、EPEC感染に伴う細胞骨格の再編成には、どのRhoファミリーが関与しているのかについては明らかにされていない。そこでドミナントネガティブのRhoファミリーを発現させた細胞で、EPEC感染における細胞骨格の再編成を観察した。その結果、Rho、Rac、Cdc42のドミナントネガティブ発現下においてもEPECは上皮培養細胞に付着し、アクチン凝集を惹起した。このことから、これらのRhoファミリーはEPECの細胞骨格再編成に関与しないことを明らかにした。現在、他のRhoファミリーについて解析を行なっている。一方、EPEC感染に際して、誘導あるいは抑制される宿主側因子を網羅的に解析するために、DNAマイクロアレイを用いて遺伝子レベルで解析することを試みた。試験菌には、EPEC野性株とタイプIII型分泌機構によって分泌されるEspB蛋白質の欠損株を用いて検討した。EspB欠損株では病原性が著しく低下していることを既に明らかにしている。in vivoでの感染実験では困難が予想されたので、まず初めにHeLa培養細胞を用いて検討した。両菌株をHeLa細胞に感染させると、培養後3時間で付着が観察された。しかしながら3時間の感染においては、培養細胞の障害も著しく感染初期に推移する遺伝子発現解析には困難が予想された。そこで、付着効率を上げるために、細菌の培養条件の検討を行なった。その結果、細菌の前培養にイーグル培地のような細胞培養用の培地を使用することで、付着効率をあげることができた。さらに感染後低速遠心により、細菌と培養細胞の接触を増すことでも付着の効率をあげることができた。イーグル培地の使用と遠心の操作を入れることにより、45分という短時間でEPECの細胞への付着を確立することができた。細胞からのmRNA調製の最適化を検討後、これらのmRNAより標識されたcDNAを作成し、DNAマイクロアレイにハイブリダイズさせ、感染に特異的に発現する、あるいは抑制される宿主側因子の解析を行う予定である。
期刊论文(4)
专著(0)
科研奖励(0)
会议论文
増田美奈子,阿部章夫: "蛋白質核酸酵素 2001年3月号増刊46巻4号 生物間の攻撃と防御の蛋白質:病原因子のデリバリーシステムとその機能"共立出版(東京). 7 (2001)
Minako Masuda、Akio Abe:“蛋白质核酸酶 2001 年 3 月特刊第 46 卷第 4 期生物体之间的攻击和防御蛋白质:致病因子的传递系统及其功能”Kyoritsu Shuppan (东京) 7 (2001)。
DOI:
--
发表时间:
期刊:
影响因子:
--
作者:
[]
通讯作者:
Abe,A.,Nagano,H.: "Functional analysis of the type III secretion system in enteropathogenic Escherichia coli 0157:H45"Microbiol Immunol. 44・10. 857-861 (2000)
Abe,A.,Nagano,H.:“致病性大肠杆菌0157:H45中的III型分泌系统的功能分析”微生物免疫学44·10(2000)。
DOI:
--
发表时间:
期刊:
影响因子:
--
作者:
[]
通讯作者:
ボルデテラ属細菌のエフェクターの機能解析
-
批准号:19041066
-
项目类别:Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
-
资助金额:$5.57万
-
财政年份:2007
-
负责人:阿部 章夫
-
依托单位:
病原細菌のタイプIII分泌装置の機能とその超微形態学的解析
-
批准号:14021109
-
项目类别:Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
-
资助金额:$4.16万
-
财政年份:2002
-
负责人:阿部 章夫
-
依托单位:
病原細菌のタイプIII分泌装置の超微形態学的解析
-
批准号:13226110
-
项目类别:Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (C)
-
资助金额:$0.0万
-
财政年份:2001
-
负责人:阿部 章夫
-
依托单位:
細菌感染時におけるマクロファージ遺伝子の発現機構
-
批准号:06770214
-
项目类别:Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
-
资助金额:$0.58万
-
财政年份:1994
-
负责人:阿部 章夫
-
依托单位:
サルモネラのプラスミド性病原遺伝子の転写制御
-
批准号:04857051
-
项目类别:Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
-
资助金额:$0.58万
-
财政年份:1992
-
负责人:阿部 章夫
-
依托单位:
国内基金
海外基金
EPEC病原菌依赖NleE调控宿主未折叠蛋白反应机制及功能的研究
-
批准号:32271315
-
项目类别:面上项目
-
资助金额:54万元
-
批准年份:2022
-
负责人:任海燕
-
依托单位:
肠致病性大肠杆菌(EPEC)EspB和EspD蛋白功能活性区域研究
-
批准号:81170370
-
项目类别:面上项目
-
资助金额:60.0万元
-
批准年份:2011
-
负责人:邓启文
-
依托单位: