虚血/再灌流による酸化ストレス:咬筋をモデルとしたCa^<2+>連関障害機構の解明
虚血/再灌流による酸化ストレス:咬筋をモデルとしたCa^<2+>連関障害機構の解明
批准号:
11771150
负责人:
高橋 俊介
金额:
$1.34万
依托单位:
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
财政年份:
1999
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
1999 至 2000
中文摘要
本研究は,虚血/再灌流障害におよぼす活性酸素ラジカル,特に一酸化窒素(NO^・)の影響,その結果生じる筋細胞内Ca^<2+>異常蓄積によって誘発されるCa^<2+>の細胞毒性を機能的に精査しようとするものである。したがって,Ca^<2+>を中心とした筋細胞膜系の機能-分子病態と活性酸素ラジカルの関与について分子薬理学的に解明することを目的とする。最終年度である本年度は,前年度に得られた結果;NO^・による筋原線維収縮抑制機構,をより詳細に解明するため,筋の収縮/弛緩を担うクロスブリッジ動態に,虚血状態で発生されるであろうNO^・がどのように関与しているかをSinusoidal Analysisを用いてさらに検討を加えた。NO^・ドナーであるNOC-7(5〜1000μM)から放出されるNO^・が実験溶液中で反応時間依存性に増加することをESR法により確認した。そして,当該分野で多用されている脱膜処理したウサギ心室筋原線維の標本長を測定し,pCa4.0溶液に溶解したNOC-7を30分間適用した。その後,標本をpCa9.0と4.0の溶液中で,標本長の1%を12.5〜0.125Hzの頻度で振幅させ,クロスブリッジ動態の指標であるstiffnessを測定した。弛緩時クロスブリッジ動態を示すresting stiffnessはNO^・により影響を受けなかった。これに対し,収縮時クロスブリッジ動態を示すCa^<2+>-activated stiffnessは,NOC-7:5,50μM(NO^・として0.69,5.6μM)では減少し,500,1000μM(NO^・として36,119μM)ではほとんど影響を受けなかった。また,クロスブリッジサイクルと筋原線維ATPase活性の指標であるfrequency at minimum stiffnessはNOC-7の濃度依存性に低下し,この低下は,NOC-7:500μMから有意であった。一方筋原線維結合クレアチンキナーゼ活性は,NOC-7の濃度依存性に低下し,この低下は,NOC-7:5μMから有意であった。これらの結果から,数μMまでの比較的低濃度のNO^・によるクレアチンキナーゼ活性の抑制はATP緩衝能の維持できる程度で,クロスブリッジ数を減少させるが,ミオシンATPase活性の抑制は非常に弱いものであることが考えられる。しかし,μM以上の比較的高濃度のNO^・は,クロスブリッジ数に影響を与えないものの,クレアチンキナーゼ活性抑制にリンクしたミオシンATPase活性の強い低下が示唆される。したがって,μM以上のNO^・適用後得られたstiffnessはATP供給の不足したアクチンとミオシンの滑走が困難な,rigor状態のクロスブリッジが正常なものよりも増加していることが考えられる。このことは,見かけ上同じ張力を発生している筋線維でもNO^・によるクレアチンキナーゼ活性抑制の程度により収縮機構が異なること,あるいは,正常な収縮とrigor収縮とはその割合を変え混在し得ることが推測されうる。以上の結果から,NO^・による一連の心筋収縮機能障害メカニズムにクレアチン・シャトルに代表されるATP供給系の破綻が関与していることが証明できた。現在,摘出心臓による虚血再灌流モデルを用い,上記指標を種々の条件で測定している。そして,最終目的である咀嚼筋におけるNO^・-Ca^<2+>連関の解明を達成するため,咬筋を用いた病態モデル作製にも着手している。
英文摘要
本研究は,虚血/再灌流障害におよぼす活性酸素ラジカル,特に一酸化窒素(NO^・)の影響,その結果生じる筋細胞内Ca^<2+>異常蓄積によって誘発されるCa^<2+>の細胞毒性を機能的に精査しようとするものである。したがって,Ca^<2+>を中心とした筋細胞膜系の機能-分子病態と活性酸素ラジカルの関与について分子薬理学的に解明することを目的とする。最終年度である本年度は,前年度に得られた結果;NO^・による筋原線維収縮抑制機構,をより詳細に解明するため,筋の収縮/弛緩を担うクロスブリッジ動態に,虚血状態で発生されるであろうNO^・がどのように関与しているかをSinusoidal Analysisを用いてさらに検討を加えた。NO^・ドナーであるNOC-7(5〜1000μM)から放出されるNO^・が実験溶液中で反応時間依存性に増加することをESR法により確認した。そして,当該分野で多用されている脱膜処理したウサギ心室筋原線維の標本長を測定し,pCa4.0溶液に溶解したNOC-7を30分間適用した。その後,標本をpCa9.0と4.0の溶液中で,標本長の1%を12.5〜0.125Hzの頻度で振幅させ,クロスブリッジ動態の指標であるstiffnessを測定した。弛緩時クロスブリッジ動態を示すresting stiffnessはNO^・により影響を受けなかった。これに対し,収縮時クロスブリッジ動態を示すCa^<2+>-activated stiffnessは,NOC-7:5,50μM(NO^・として0.69,5.6μM)では減少し,500,1000μM(NO^・として36,119μM)ではほとんど影響を受けなかった。また,クロスブリッジサイクルと筋原線維ATPase活性の指標であるfrequency at minimum stiffnessはNOC-7の濃度依存性に低下し,この低下は,NOC-7:500μMから有意であった。一方筋原線維結合クレアチンキナーゼ活性は,NOC-7の濃度依存性に低下し,この低下は,NOC-7:5μMから有意であった。これらの結果から,数μMまでの比較的低濃度のNO^・によるクレアチンキナーゼ活性の抑制はATP緩衝能の維持できる程度で,クロスブリッジ数を減少させるが,ミオシンATPase活性の抑制は非常に弱いものであることが考えられる。しかし,μM以上の比較的高濃度のNO^・は,クロスブリッジ数に影響を与えないものの,クレアチンキナーゼ活性抑制にリンクしたミオシンATPase活性の強い低下が示唆される。したがって,μM以上のNO^・適用後得られたstiffnessはATP供給の不足したアクチンとミオシンの滑走が困難な,rigor状態のクロスブリッジが正常なものよりも増加していることが考えられる。このことは,見かけ上同じ張力を発生している筋線維でもNO^・によるクレアチンキナーゼ活性抑制の程度により収縮機構が異なること,あるいは,正常な収縮とrigor収縮とはその割合を変え混在し得ることが推測されうる。以上の結果から,NO^・による一連の心筋収縮機能障害メカニズムにクレアチン・シャトルに代表されるATP供給系の破綻が関与していることが証明できた。現在,摘出心臓による虚血再灌流モデルを用い,上記指標を種々の条件で測定している。そして,最終目的である咀嚼筋におけるNO^・-Ca^<2+>連関の解明を達成するため,咬筋を用いた病態モデル作製にも着手している。
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Niall G.MacFarlane: "Effects of reactive oxygen species on myofilament function in a rabbit coronary artery ligation model heart failure."Pflugers Archiv. 438. 111-112 (1999)
Niall G.MacFarlane:“活性氧对兔冠状动脉结扎模型心力衰竭中肌丝功能的影响。”Pflugers Archive。
DOI:
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发表时间:
期刊:
影响因子:
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作者:
[]
通讯作者:
高橋俊介: "冠動脈結紮モデルを用いた心筋収縮タンパク機能に対する活性酸素種の効果"磁気共鳴と医学. 10. 78-81 (1999)
Shunsuke Takahashi:“使用冠状动脉结扎模型研究活性氧对心肌收缩蛋白功能的影响”《磁共振与医学》10. 78-81 (1999)。
DOI:
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发表时间:
期刊:
影响因子:
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作者:
[]
通讯作者:
高橋俊介: "一酸化窒素(NO^・)によるウサギ心室筋原線維収縮特性の変化"磁気共鳴と医学. 11. 103-106 (2000)
Shunsuke Takahashi:“一氧化氮(NO^·)引起的兔心室肌原纤维收缩特性的变化”《磁共振与医学》11. 103-106(2000)。
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发表时间:
期刊:
影响因子:
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作者:
[]
通讯作者:
岡部栄逸朗: "NO^・と循環系,そして抗酸化薬"治療学. 33. 74-79 (1999)
Eiichiro Okabe:“NO^·,循环系统和抗氧化剂”治疗学33. 74-79(1999)。
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发表时间:
期刊:
影响因子:
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作者:
[]
通讯作者:
岡部栄逸朗: "心臓の老化とフリーラジカル"シーエムシー出版. 9 (1999)
Eiichiro Okabe:“心脏老化和自由基”CMC Publishing 9(1999)。
DOI:
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发表时间:
期刊:
影响因子:
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作者:
[]
通讯作者:
共 11 条
DNAおよびDNA代謝酵素の1分子蛍光観測による動態解析
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批准号:15J07154
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项目类别:Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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资助金额:$1.47万
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财政年份:2015
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负责人:高橋 俊介
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依托单位:
咬筋をモデルとした筋ジストロフィーの薬理学的研究:Ca^<2+>挙動との連携
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批准号:06771647
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项目类别:Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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资助金额:$0.64万
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财政年份:1994
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负责人:高橋 俊介
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依托单位:
局所麻酔剤による咀嚼筋細胞機能障害-特に咬筋細胞内Ca動態との関連-
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批准号:05771531
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项目类别:Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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资助金额:$0.58万
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财政年份:1993
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负责人:高橋 俊介
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依托单位:
海外基金