人骨からみた古墳時代葬送儀礼の再検討
人骨からみた古墳時代葬送儀礼の再検討
批准号:
07610404
负责人:
田中 良之
金额:
$0.9万
依托单位:
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
财政年份:
1995
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
1995 至 --
中文摘要
古墳時代における葬送儀礼のこれまでの研究を整理検討した.そして,これまでの研究が遺構・遺物の研究に集中しており,人骨の取り扱いに注意した研究がきわめて稀であること,とくに,人骨の位置関係の乱れ等については,無視するか攪乱されたという理解で処理されてきたことを確認した.そこで,人骨出土古墳の報告を集成し,人骨出土状態と遺構遺物の関係を整理した.集成にあたっては,人骨出土状態と遺構・遺物との関係に焦点を当て,画像を取り込んだデータ・ベースの作成を行った.そして,田中がこれまで行ってきた.人骨の出土状態や副葬品との関係から生前の世代構成を復元し,人骨の遺伝的形質から親族構造の分析を行うという方法での,通時的・地域的変化との対比を行った.画像データ・ベースを作成するため,作業量および作業時間が膨大となり,コンピューターの能力の問題もあって,西日本の主要な地域が分析の対象となったが,結果は以下のように,古墳時代の前半期と後半期では葬送儀礼に相違が認められるというものであった.具体的には,古墳時代前半期においては,被葬者の状態は埋葬されれば,追葬されない限り再開口したりせずにそのままであり,墓室の中にも飲食物などを供献はしない.ところが,5世紀後半から,埋葬後再び墓室を開けて被葬者の下肢を動かし,その時に飲食物を供献するという事例を複数発見した.また,先学の指摘するところではこの時期から墓室内に土器が供献され始めること,単体の埋葬で墓壙や前庭部の土層から再開口が考えられる事例も今回発見した.このような傾向は,6世紀末前後からさらに顕著になり,埋葬後10年ほど経過してから,全ての遺体の関節を外してしまう行為を行うようになる.これらの現象は個々の報告においてはこれまど攪乱などで理解されてきたものであるが,全国的に事例が確認されることと,墓道・前庭部の状況からみて,明らかに意図的行為であるといえる.このような遺体の取り扱いの変化は,葬送儀礼全体ひいては背後にある死生観の変化を反映したものと考えられる.そのような意味で,『日本書記』『古事記』における『黄泉国神話』との関連において理解することができると考える.ただ,このような傾向は上記のような事情で,未だ西日本の主要な地域で確認ができたのみであり,画像データ・ベースも東日本までは作成し得ていない.今後全国的傾向を知るためには東日本の状況を把握する必要がある.
英文摘要
古墳時代における葬送儀礼のこれまでの研究を整理検討した.そして,これまでの研究が遺構・遺物の研究に集中しており,人骨の取り扱いに注意した研究がきわめて稀であること,とくに,人骨の位置関係の乱れ等については,無視するか攪乱されたという理解で処理されてきたことを確認した.そこで,人骨出土古墳の報告を集成し,人骨出土状態と遺構遺物の関係を整理した.集成にあたっては,人骨出土状態と遺構・遺物との関係に焦点を当て,画像を取り込んだデータ・ベースの作成を行った.そして,田中がこれまで行ってきた.人骨の出土状態や副葬品との関係から生前の世代構成を復元し,人骨の遺伝的形質から親族構造の分析を行うという方法での,通時的・地域的変化との対比を行った.画像データ・ベースを作成するため,作業量および作業時間が膨大となり,コンピューターの能力の問題もあって,西日本の主要な地域が分析の対象となったが,結果は以下のように,古墳時代の前半期と後半期では葬送儀礼に相違が認められるというものであった.具体的には,古墳時代前半期においては,被葬者の状態は埋葬されれば,追葬されない限り再開口したりせずにそのままであり,墓室の中にも飲食物などを供献はしない.ところが,5世紀後半から,埋葬後再び墓室を開けて被葬者の下肢を動かし,その時に飲食物を供献するという事例を複数発見した.また,先学の指摘するところではこの時期から墓室内に土器が供献され始めること,単体の埋葬で墓壙や前庭部の土層から再開口が考えられる事例も今回発見した.このような傾向は,6世紀末前後からさらに顕著になり,埋葬後10年ほど経過してから,全ての遺体の関節を外してしまう行為を行うようになる.これらの現象は個々の報告においてはこれまど攪乱などで理解されてきたものであるが,全国的に事例が確認されることと,墓道・前庭部の状況からみて,明らかに意図的行為であるといえる.このような遺体の取り扱いの変化は,葬送儀礼全体ひいては背後にある死生観の変化を反映したものと考えられる.そのような意味で,『日本書記』『古事記』における『黄泉国神話』との関連において理解することができると考える.ただ,このような傾向は上記のような事情で,未だ西日本の主要な地域で確認ができたのみであり,画像データ・ベースも東日本までは作成し得ていない.今後全国的傾向を知るためには東日本の状況を把握する必要がある.
期刊论文(4)
专著(0)
科研奖励(0)
会议论文
溝口孝司: "福岡県筑紫野市永岡遺跡の研究:いわゆる二列埋葬墓地の一例の社会考古学的再検討" 古文化談叢. 34集. 159-192 (1995)
沟口隆:“福冈县筑紫野市长冈遗址研究:对所谓双排墓地实例的社会考古学重新审视”Kobunka Dansou Vol. 34。 159-192 (1995)
DOI:
--
发表时间:
期刊:
影响因子:
--
作者:
[]
通讯作者:
溝口孝司: "福岡県甘木市栗山遺跡C群墓域の研究:北部九州弥生時代中期後半墓地の一例の社会考古学的検討" 日本考古学. 2号. 69-94 (1995)
沟口隆:“福冈县甘城市栗山遗址C组墓地研究:以九州北部弥生时代中晚期墓地为例的社会考古学研究”《日本考古学》2,第69-94期(1995年)。 )
DOI:
--
发表时间:
期刊:
影响因子:
--
作者:
[]
通讯作者:
田中良之: "古墳時代親族構造の研究" 柏書房, 306 (1995)
田中芳幸:《古坟时代的亲属关系结构研究》柏书房,306(1995)
DOI:
--
发表时间:
期刊:
影响因子:
--
作者:
[]
通讯作者:
超高精度元素・同位体分析システムによる原始古代親族・通婚関係とヒト移動の研究
-
批准号:15H03267
-
项目类别:Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
-
资助金额:$4.58万
-
财政年份:2015
-
负责人:田中 良之
-
依托单位:
高精度元素・同位体分析システムを用いた東アジア原始古代親族関係の研究
-
批准号:23242049
-
项目类别:Grant-in-Aid for Scientific Research (A)
-
资助金额:$23.3万
-
财政年份:2011
-
负责人:田中 良之
-
依托单位:
人骨からみた東日本古墳時代葬送儀礼の研究
-
批准号:08610406
-
项目类别:Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
-
资助金额:$0.83万
-
财政年份:1996
-
负责人:田中 良之
-
依托单位:
後半期古墳の被葬者における親族関係の地域性
-
批准号:06610376
-
项目类别:Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
-
资助金额:$0.7万
-
财政年份:1994
-
负责人:田中 良之
-
依托单位:
東日本古墳時代親族構造の研究
-
批准号:05610331
-
项目类别:Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
-
资助金额:$0.64万
-
财政年份:1993
-
负责人:田中 良之
-
依托单位:
古墳時代親族構造の時期的変化と地域性の研究
-
批准号:04610247
-
项目类别:Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
-
资助金额:$0.64万
-
财政年份:1992
-
负责人:田中 良之
-
依托单位:
弥生時代親族構造の考古学・形質人類学的研究
-
批准号:01510245
-
项目类别:Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
-
资助金额:$0.64万
-
财政年份:1989
-
负责人:田中 良之
-
依托单位:
古墳被葬者の親族関係についての考古学的・形質人類学的研究
-
批准号:60510208
-
项目类别:Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
-
资助金额:$0.45万
-
财政年份:1985
-
负责人:田中 良之
-
依托单位:
副腎18-DOC (18-hydroxy-11-desoxycorticosterone) の薬理学的研究.殊に, 塩類貯溜, 低レニン血症性高血圧との関係について
-
批准号:X00210----177081
-
项目类别:Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
-
资助金额:$0.19万
-
财政年份:1976
-
负责人:田中 良之
-
依托单位:
海外基金