糸状菌細胞表層物質の機能解析に基づく基質界面応答の普遍性と特殊性の理解
糸状菌細胞表層物質の機能解析に基づく基質界面応答の普遍性と特殊性の理解
批准号:
22H02238
负责人:
吉見 啓
金额:
$11.23万
依托单位:
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
财政年份:
2022
资助国家:
日本
项目状态:
未结题
起止时间:
2022-04-01 至 2025-03-31
中文摘要
本研究は糸状菌の基質攻略における初期イベントについて、細胞表層物質の機能に着目し、生態的・系統進化的に特徴の異なる菌類を比較しながら、糸状菌たる生き方の基本原理を理解することを目的としている。本目的を達成するため今年度は、遺伝学的、生化学的なアプローチを中心として、(1)細胞表層多糖を介した菌糸ー基質間の定着機構の解析、(2)低分子量分泌タンパク質(SSPs)を介した基質定着性と基質分解促進機構の解析に関連する研究を実施した。具体的には、(1)に関連して、トウモロコシごま葉枯病菌における細胞外マトリクス(ECM)を構成する多糖の生合成に関与する酵素遺伝子を同定し、その局在と合成される多糖の主成分を明らかにした。また、木材腐朽菌ヒラタケにおいて、細胞表層に局在する細胞壁多糖の生化学解析を実施し、子嚢菌と担子菌では細胞壁多糖の種類と量、空間配置が異なることなど幾つかの新知見を得た。次に(2)については、麹菌が栄養基質にキシロースを用いた際に特異的に分泌するSSPsとして、新規ハイドロフォビンを同定し、その遺伝子破壊株の性状を解析した。また、トウモロコシごま葉枯病菌における4種のハイドロフォビン遺伝子の全破壊株の解析から、本菌における菌糸表面への疎水性付与はハイドロフォビン依存的ではなく、環状ペプチド化合物依存的であることを明らかにした。さらに、ヒラタケにおいて、リグニン分解時に発現上昇するSSPsとして、2種のハイドロフォビンを同定し、それらが協調的に菌糸表面に疎水性を付与すること、その片方はリグニン分解にも関与している可能性があることを明らかにした。以上のように、今年度実施した解析から、糸状菌の細胞表層に局在することが一般的に知られている物質であったとしても、その機能は菌種により様々であり、それらは生態的・系統進化的な特徴に基づいて進化を遂げてきたと考えられた。
英文摘要
本研究は糸状菌の基質攻略における初期イベントについて、細胞表層物質の機能に着目し、生態的・系統進化的に特徴の異なる菌類を比較しながら、糸状菌たる生き方の基本原理を理解することを目的としている。本目的を達成するため今年度は、遺伝学的、生化学的なアプローチを中心として、(1)細胞表層多糖を介した菌糸ー基質間の定着機構の解析、(2)低分子量分泌タンパク質(SSPs)を介した基質定着性と基質分解促進機構の解析に関連する研究を実施した。具体的には、(1)に関連して、トウモロコシごま葉枯病菌における細胞外マトリクス(ECM)を構成する多糖の生合成に関与する酵素遺伝子を同定し、その局在と合成される多糖の主成分を明らかにした。また、木材腐朽菌ヒラタケにおいて、細胞表層に局在する細胞壁多糖の生化学解析を実施し、子嚢菌と担子菌では細胞壁多糖の種類と量、空間配置が異なることなど幾つかの新知見を得た。次に(2)については、麹菌が栄養基質にキシロースを用いた際に特異的に分泌するSSPsとして、新規ハイドロフォビンを同定し、その遺伝子破壊株の性状を解析した。また、トウモロコシごま葉枯病菌における4種のハイドロフォビン遺伝子の全破壊株の解析から、本菌における菌糸表面への疎水性付与はハイドロフォビン依存的ではなく、環状ペプチド化合物依存的であることを明らかにした。さらに、ヒラタケにおいて、リグニン分解時に発現上昇するSSPsとして、2種のハイドロフォビンを同定し、それらが協調的に菌糸表面に疎水性を付与すること、その片方はリグニン分解にも関与している可能性があることを明らかにした。以上のように、今年度実施した解析から、糸状菌の細胞表層に局在することが一般的に知られている物質であったとしても、その機能は菌種により様々であり、それらは生態的・系統進化的な特徴に基づいて進化を遂げてきたと考えられた。
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白色腐朽菌ヒラタケによるリグニン分解におけるハイドロフォビン Vmh3 の生理的機能
疏水蛋白Vmh3在白腐真菌平菇降解木质素中的生理功能
DOI:
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发表时间:
2023
期刊:
影响因子:
--
作者:
[韓 浚弦, 河内 護之, 寺内 裕貴, 吉見 啓, 田中 千尋, 中沢 威人, 本田 与一]
通讯作者:
本田 与一
担子菌ヒラタケの細胞壁合成制御転写因子 Mbp1 及び Rlm1 の機能解析
担子菌平菇中调节细胞壁合成的转录因子 Mbp1 和 Rlm1 的功能分析
DOI:
--
发表时间:
2023
期刊:
影响因子:
--
作者:
[小島 隼星, 亀井 志乃, 名和 義順, 大塚 唯, 河内 護之, 寺内 裕貴, 吉見 啓, 田中 千尋, 矢野 成和, 中沢 威人, 本田 与一]
通讯作者:
本田 与一
担子菌ヒラタケ Pleurotus ostreatus における βグルカン合成酵素遺伝子の同定と機能解析
担子菌平菇β-葡聚糖合酶基因的鉴定及功能分析
DOI:
--
发表时间:
2023
期刊:
影响因子:
--
作者:
[名和 義順, 大塚 唯, 河内 護之, 寺内 裕貴, 吉見 啓, 田中 千尋, 矢野 成和, 中沢 威人, 本田 与一]
通讯作者:
本田 与一
白色腐朽菌ヒラタケの栄養菌糸ハイドロフォビンVmh3の機能解析
白腐菌平菇营养菌丝中疏水蛋白Vmh3的功能分析
DOI:
--
发表时间:
2022
期刊:
影响因子:
--
作者:
[韓 浚弦, 河内 護之, 寺内 裕貴, 吉見 啓, 田中 千尋, 中沢 威人, 坂本 正弘, 本田 与一]
通讯作者:
本田 与一
DOI:
10.1093/femsle/fnad036
发表时间:
2023-05-16
期刊:
FEMS MICROBIOLOGY LETTERS
影响因子:
2.1
作者:
[Han,Junxian, Kawauchi,Moriyuki, Honda,Yoichi]
通讯作者:
Honda,Yoichi
共 12 条
糸状菌細胞表層物質の機能解析に基づく基質界面応答の普遍性と特殊性の理解
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批准号:23K23505
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项目类别:Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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资助金额:$2.58万
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财政年份:2024
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负责人:吉見 啓
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依托单位:
海外基金