不妊病態に関わる受精制御因子『精嚢腺タンパク質SVSファミリー』の機能解析
不妊病態に関わる受精制御因子『精嚢腺タンパク質SVSファミリー』の機能解析
批准号:
10J05104
负责人:
河野 菜摘子
金额:
$1.79万
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
财政年份:
2010
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
2010 至 2012
中文摘要
研究目的1 : 精嚢腺由来の膣栓形成タンパク質の体内受精における必要性を調べる精嚢腺タンパク質SVS2が交尾時にメス生殖器内へ侵入し、精子と相互作用して精子の受精能を抑制することが明らかとなっている。また昨年までの結果から、SVS2を欠損したオスマウスでは産仔がほとんど得られないこと、またノックアウトマウスにSVS2を遺伝子導入すると妊孕性が回復することが明らかとなっていた。平成25年度は、そのフェノタイプを詳細に解析した。子宮内に射出された精子を電子顕微鏡で解析した結果、SVS2は精子の受精能をコントロールしていると予想していたが、子宮内ではそのような現象は見られず、SVS2は子宮内で精子を保護していることが明らかとなった。またこの結果から、子宮内には精子を殺す因子が存在すること、その因子は液性因子であり体外でも精子細胞膜を破壊する様子が観察されることが分かった。これらの結果は、これまでの常識である「メス生殖器は精子の受精を高める」「メス生殖器内は精子に快適な状況」といった概念を否定するものであり、インパクトのある雑誌への掲載が決まり、新聞やインターネットニュースなどにも取り上げられた。研究目的2 : メス生殖器による精子からのSVS2の除去機構これまでの結果から、子宮内においてSVS2は精子表面から徐々に消失し、卵子の待つ卵管では精子はSVS2と結合していないことが明らかとなっている。平成25年度は、この仕組みを明らかにする予定であったが、目的1で明らかとなった、子宮内の殺精子因子の同定が優先事項となったため、SVS2の除去機構はあまり進んでいない。マウスSVS2はヒトSemgと相同であるが、ヒトの場合、精子とSemgの結合は遠心分離用密度勾配媒体であるPercollを用いて解除できることが明らかとなった。ヒトの人工授精には、射出精子をPercollで洗浄し子宮内へ注入するのが慣例であり、この方法では子宮内で精子を守るはずのSemgが存在しないことになり、精子の生存性が低くなると予想される。Percollではなく、もう少しSemgを残した状態で精子を洗浄できる方法を考える必要があると考えられた。
英文摘要
研究目的1 : 精嚢腺由来の膣栓形成タンパク質の体内受精における必要性を調べる精嚢腺タンパク質SVS2が交尾時にメス生殖器内へ侵入し、精子と相互作用して精子の受精能を抑制することが明らかとなっている。また昨年までの結果から、SVS2を欠損したオスマウスでは産仔がほとんど得られないこと、またノックアウトマウスにSVS2を遺伝子導入すると妊孕性が回復することが明らかとなっていた。平成25年度は、そのフェノタイプを詳細に解析した。子宮内に射出された精子を電子顕微鏡で解析した結果、SVS2は精子の受精能をコントロールしていると予想していたが、子宮内ではそのような現象は見られず、SVS2は子宮内で精子を保護していることが明らかとなった。またこの結果から、子宮内には精子を殺す因子が存在すること、その因子は液性因子であり体外でも精子細胞膜を破壊する様子が観察されることが分かった。これらの結果は、これまでの常識である「メス生殖器は精子の受精を高める」「メス生殖器内は精子に快適な状況」といった概念を否定するものであり、インパクトのある雑誌への掲載が決まり、新聞やインターネットニュースなどにも取り上げられた。研究目的2 : メス生殖器による精子からのSVS2の除去機構これまでの結果から、子宮内においてSVS2は精子表面から徐々に消失し、卵子の待つ卵管では精子はSVS2と結合していないことが明らかとなっている。平成25年度は、この仕組みを明らかにする予定であったが、目的1で明らかとなった、子宮内の殺精子因子の同定が優先事項となったため、SVS2の除去機構はあまり進んでいない。マウスSVS2はヒトSemgと相同であるが、ヒトの場合、精子とSemgの結合は遠心分離用密度勾配媒体であるPercollを用いて解除できることが明らかとなった。ヒトの人工授精には、射出精子をPercollで洗浄し子宮内へ注入するのが慣例であり、この方法では子宮内で精子を守るはずのSemgが存在しないことになり、精子の生存性が低くなると予想される。Percollではなく、もう少しSemgを残した状態で精子を洗浄できる方法を考える必要があると考えられた。
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DOI:
10.1155/2011/264706
发表时间:
2011
期刊:
Journal of lipids
影响因子:
5.3
作者:
[Kawano N, Yoshida K, Miyado K, Yoshida M]
通讯作者:
Yoshida M
DOI:
10.1016/j.bbrc.2011.06.015
发表时间:
2011-07
期刊:
Biochemical and biophysical research communications
影响因子:
3.1
作者:
[Akihiro Nakamura;K. Miyado;Youki Takezawa;N. Ohnami;Masahiro Sato;C. Ono;Yuichirou Harada;Keiichi Yoshida;N. Kawano;Seiya Kanai;M. Miyado;A. Umezawa]
通讯作者:
Akihiro Nakamura;K. Miyado;Youki Takezawa;N. Ohnami;Masahiro Sato;C. Ono;Yuichirou Harada;Keiichi Yoshida;N. Kawano;Seiya Kanai;M. Miyado;A. Umezawa
DOI:
10.1095/biolreprod.109.083089
发表时间:
2010-09-01
期刊:
BIOLOGY OF REPRODUCTION
影响因子:
3.6
作者:
[Kawano, Natsuko, Kang, Woojin, Baba, Tadashi]
通讯作者:
Baba, Tadashi
精嚢分泌タンパク SVS2 のマウス体内受精における役割について
精囊分泌蛋白SVS2在小鼠受精中的作用
DOI:
--
发表时间:
2011
期刊:
影响因子:
--
作者:
[河野菜摘子, 荒木直也, 吉田薫, 吉田学, 宮戸健二]
通讯作者:
宮戸健二
The essential role of seminal vesicle secretions on the sperm fertility in the female reproductive tract.
精囊分泌物对女性生殖道精子生育力的重要作用。
DOI:
--
发表时间:
2010
期刊:
影响因子:
--
作者:
[Kawano, N.]
通讯作者:
N.
共 9 条
免疫系の男女差がもたらす不妊症と自己免疫疾患ー自然免疫の観点からー
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批准号:24K12568
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项目类别:Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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资助金额:$2.25万
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财政年份:2024
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负责人:河野 菜摘子
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依托单位:
生殖系・神経系に共通した細胞死回避機構の解明
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批准号:14J40250
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项目类别:Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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资助金额:$1.0万
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财政年份:2014
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负责人:河野 菜摘子
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依托单位:
原因不明不妊の候補因子、精嚢腺タンパク質SVS2の機能解析と精嚢腺の新しい機能
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批准号:22791558
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项目类别:Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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资助金额:$1.33万
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财政年份:2010
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负责人:河野 菜摘子
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依托单位:
凍結前の精漿曝露がミニブタ精子の耐凍能および受精能に及ぼす影響
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批准号:03J08301
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项目类别:Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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资助金额:$0.58万
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财政年份:2003
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负责人:河野 菜摘子
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依托单位:
海外基金