ヘーゲル哲学体系における自然と精神の関係から読み解く、自然美と芸術美概念の再検討
ヘーゲル哲学体系における自然と精神の関係から読み解く、自然美と芸術美概念の再検討
批准号:
14J04784
负责人:
瀧本 有香
金额:
$0.83万
依托单位:
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
财政年份:
2014
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
2014-04-25 至 2019-03-31
中文摘要
本年度は、ヘーゲルにおける芸術論が彼の哲学的思索と相応してどのように変遷していったのかに焦点を当てて研究を進めた。イェナ期において芸術は宗教との関わりのもとで論じられ、また古代ギリシャ芸術のことを絶対芸術と称して芸術は絶対者を現すものという論にとどまっていたが、ニュルンベルク時代以降、後期にもつながる理念としての美の思想が打ち出され、芸術論は古代ギリシャに限定されたものではなくなっていった。ハイデルベルク時代において初めてなされた美学講義(1817)では、キリスト教時代の芸術も含めた美学を講じていたとされる。その背景にはキリスト教絵画の収集家であったボアスレ兄弟のコレクションにふれる機会を得ていたことも大きく関わりがあると考えられる。ベルリン大学での美学講義(1820/21,23,26,28/29)では、古代ギリシャ以前のアジアやエジプトにおける芸術も含めて三区分に分け論じられ、芸術は精神的なものによる産物であるという理論のもと、各時代及びその土地の民族精神の現れとみなされた。また芸術終焉論が提示されたわけであるが、それとともに宗教的性格を脱した新たな芸術のあり方としての世俗的な芸術に肯定的なまなざしを向けていたことも特筆すべきことである。こうして彼の芸術論が綿密になった背景には、自らの歴史哲学の充実も関わっており、また各地の美術館への訪問を活発に行い、建設中であったベルリンの旧博物館への関心も高かった。以上のような変遷のありようを検討し、早稲田大学文学研究科紀要に「ヘーゲルにおける芸術の過去性について」というタイトルで論文を投稿した(2019年3月刊行)。また、ミネルヴァ書房から2020年刊行予定の『ドイツ哲学・思想事典』においてヘーゲル美学講義の編纂者である「ハインリヒ・グスタフ・ホトー」と「ボアスレ兄弟」の項目執筆を担当した。
英文摘要
本年度は、ヘーゲルにおける芸術論が彼の哲学的思索と相応してどのように変遷していったのかに焦点を当てて研究を進めた。イェナ期において芸術は宗教との関わりのもとで論じられ、また古代ギリシャ芸術のことを絶対芸術と称して芸術は絶対者を現すものという論にとどまっていたが、ニュルンベルク時代以降、後期にもつながる理念としての美の思想が打ち出され、芸術論は古代ギリシャに限定されたものではなくなっていった。ハイデルベルク時代において初めてなされた美学講義(1817)では、キリスト教時代の芸術も含めた美学を講じていたとされる。その背景にはキリスト教絵画の収集家であったボアスレ兄弟のコレクションにふれる機会を得ていたことも大きく関わりがあると考えられる。ベルリン大学での美学講義(1820/21,23,26,28/29)では、古代ギリシャ以前のアジアやエジプトにおける芸術も含めて三区分に分け論じられ、芸術は精神的なものによる産物であるという理論のもと、各時代及びその土地の民族精神の現れとみなされた。また芸術終焉論が提示されたわけであるが、それとともに宗教的性格を脱した新たな芸術のあり方としての世俗的な芸術に肯定的なまなざしを向けていたことも特筆すべきことである。こうして彼の芸術論が綿密になった背景には、自らの歴史哲学の充実も関わっており、また各地の美術館への訪問を活発に行い、建設中であったベルリンの旧博物館への関心も高かった。以上のような変遷のありようを検討し、早稲田大学文学研究科紀要に「ヘーゲルにおける芸術の過去性について」というタイトルで論文を投稿した(2019年3月刊行)。また、ミネルヴァ書房から2020年刊行予定の『ドイツ哲学・思想事典』においてヘーゲル美学講義の編纂者である「ハインリヒ・グスタフ・ホトー」と「ボアスレ兄弟」の項目執筆を担当した。
期刊论文(0)
专著(0)
科研奖励(0)
会议论文
登录
查看更多内容
ヘーゲル美学における生動性の概念をめぐって
论黑格尔美学中的生命力概念
DOI:
--
发表时间:
2015
期刊:
影响因子:
--
作者:
[寄川条路, 大河内泰樹, 竹島尚仁, 赤石憲昭, 池松辰男, 片山善博, 佐山圭司, 野尻英一, 三重野清顕, 瀧本有香, 小川真人, 小井沼広嗣, 小島優子, 瀧本 有香, 瀧本 有香]
通讯作者:
瀧本 有香
ヘーゲル美学における生の意義
黑格尔美学中生命的意义
DOI:
--
发表时间:
2016
期刊:
影响因子:
--
作者:
[寄川条路, 大河内泰樹, 竹島尚仁, 赤石憲昭, 池松辰男, 片山善博, 佐山圭司, 野尻英一, 三重野清顕, 瀧本有香, 小川真人, 小井沼広嗣, 小島優子, 瀧本 有香]
通讯作者:
瀧本 有香
シェリングとヘーゲル――その芸術観と芸術の地位
谢林与黑格尔:他们的艺术观和艺术地位
DOI:
--
发表时间:
2014
期刊:
哲学世界
影响因子:
--
作者:
[Satoshi Iihama, Shigemi Mizukami, Hiroshi Naganuma, Terunobu Miyazaki, Mikihiko Oogane, and Yasuo Ando, 瀧本 有香, 瀧本 有香]
通讯作者:
瀧本 有香
ヘーゲル講義録入門
黑格尔讲座简介
DOI:
--
发表时间:
2016
期刊:
影响因子:
--
作者:
[寄川条路編, 赤石憲昭・真田美沙・大河内泰樹・池松辰男・鈴木亮三・岡崎龍・中畑邦夫・瀧本有香・片山善博・小島優子・小井沼広嗣・三重野清顕著]
通讯作者:
赤石憲昭・真田美沙・大河内泰樹・池松辰男・鈴木亮三・岡崎龍・中畑邦夫・瀧本有香・片山善博・小島優子・小井沼広嗣・三重野清顕著
ヘーゲルにおける芸術の過去性について
论黑格尔艺术的过去性
DOI:
--
发表时间:
2019
期刊:
早稲田大学文学研究科紀要
影响因子:
--
作者:
[Satoshi Iihama, Shigemi Mizukami, Hiroshi Naganuma, Terunobu Miyazaki, Mikihiko Oogane, and Yasuo Ando, 瀧本 有香]
通讯作者:
瀧本 有香
共 9 条
国内基金
海外基金
登录
查看更多内容
面向非遗旅游体验升级的玻璃工艺品智能成型与美学设计平台开发
-
批准号:
-
项目类别:省市级项目
-
资助金额:--
-
批准年份:2026
-
负责人:马燕萍
-
依托单位:
基于机器视觉与深度学习的东方女性面颈部形态数据挖掘与美学数字化评估研究
-
批准号:
-
项目类别:省市级项目
-
资助金额:--
-
批准年份:2025
-
负责人:陈卓
-
依托单位:
中国人物画艺术风格在当代动画作品中的创新应用研究
-
批准号:
-
项目类别:省市级项目
-
资助金额:--
-
批准年份:2025
-
负责人:穆振栋
-
依托单位:
可控多晶相互锁牙科美学二硅酸锂玻璃陶瓷的增材制造及其强韧机理研究
-
批准号:82371017
-
项目类别:面上项目
-
资助金额:48万元
-
批准年份:2023
-
负责人:麻健丰
-
依托单位:
认知神经美学视角下基于机器学习的中国书法情感识别研究
-
批准号:62372371
-
项目类别:面上项目
-
资助金额:50万元
-
批准年份:2023
-
负责人:肖云
-
依托单位:
面向个性化审美的图像多维美学属性评价与增强
-
批准号:62306150
-
项目类别:青年科学基金项目
-
资助金额:30.00万元
-
批准年份:2023
-
负责人:贾耕云
-
依托单位:
脑电波激发与特征量化主客观融通的实景图像美学表达研究
-
批准号:62366024
-
项目类别:地区科学基金项目
-
资助金额:31万元
-
批准年份:2023
-
负责人:谭云兰
-
依托单位:
基于诱发脑电的视觉美学质量评价研究
-
批准号:--
-
项目类别:面上项目
-
资助金额:53万元
-
批准年份:2022
-
负责人:何立火
-
依托单位:
融合主客观属性的个性化图像美学评价与自动裁剪研究
-
批准号:62101555
-
项目类别:青年科学基金项目(C类)
-
资助金额:30.0万元
-
批准年份:2021
-
负责人:祝汉城
-
依托单位:
面向移动应用的数据驱动交互美学设计
-
批准号:62102217
-
项目类别:青年科学基金项目
-
资助金额:10.0万元
-
批准年份:2021
-
负责人:姜泽勋
-
依托单位: