マダニの自然免疫関連膜受容体を標的としたバベシア原虫媒介阻止ワクチンの開発
マダニの自然免疫関連膜受容体を標的としたバベシア原虫媒介阻止ワクチンの開発
批准号:
14J05872
负责人:
前田 大輝
金额:
$1.79万
依托单位:
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
财政年份:
2014
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
2014-04-25 至 2017-03-31
中文摘要
昨年度作出した人工吸血系を用いた新規のマダニ-バベシア実験感染モデルにより、バベシア原虫がマダニ飽血後24時間以内にマダニ中腸内において、マダニ体内ステージへのステージシフトを起こしている可能性が強く示唆された。そこで実際にバベシア原虫のマダニ体内へのステージシフトを誘導することを試みた。人工飽血させたフタトゲチマダニ成ダニの中腸内容物を、in vitro培養系B. ovata感染赤血球に添加した後、静置培養を行い、ギムザ染色による原虫の形態観察を行った。その結果、通常のin vitro培養系と異なる形態の原虫が観察され、その形態変化は12時間以内に完了することが分かった。また、原虫細胞骨格蛋白質P29を標的とした間接蛍光抗体法で確認したところ、それらの多様な形態はすべてバベシア原虫そのものであった。以上の結果より、バベシア原虫はマダニ中腸内において飽血後24時間以内にステージシフトを起こしていることを明らかにした。ここで確立した実験感染モデルを用いて、実際に同定したフタトゲチマダニC型レクチン(HlCLec)とB. ovataの関連性の検証を行った。HlCLec遺伝子をノックダウンしたマダニ(KD群)にB. ovataを人工感染させ、B. ovata β-tubulin遺伝子を標的としたPCR評価系によりバベシア原虫のマダニ体内動態の変化について観察した。その結果、KD群においては、飽血後4日目においてもマダニ中腸内にB. ovata原虫遺伝子が検出されたが、その他の臓器では検出されなかった。従って、HlClecはマダニ中腸内におけるB. ovata原虫の伝播機構に関与している可能性が示唆された。これらの研究成果は、マダニベクター研究の発展に寄与するものであり、同定した膜受容体とともに新規のバベシア原虫伝播阻止ワクチンの開発へつながる重要な知見であると考えられる。
英文摘要
昨年度作出した人工吸血系を用いた新規のマダニ-バベシア実験感染モデルにより、バベシア原虫がマダニ飽血後24時間以内にマダニ中腸内において、マダニ体内ステージへのステージシフトを起こしている可能性が強く示唆された。そこで実際にバベシア原虫のマダニ体内へのステージシフトを誘導することを試みた。人工飽血させたフタトゲチマダニ成ダニの中腸内容物を、in vitro培養系B. ovata感染赤血球に添加した後、静置培養を行い、ギムザ染色による原虫の形態観察を行った。その結果、通常のin vitro培養系と異なる形態の原虫が観察され、その形態変化は12時間以内に完了することが分かった。また、原虫細胞骨格蛋白質P29を標的とした間接蛍光抗体法で確認したところ、それらの多様な形態はすべてバベシア原虫そのものであった。以上の結果より、バベシア原虫はマダニ中腸内において飽血後24時間以内にステージシフトを起こしていることを明らかにした。ここで確立した実験感染モデルを用いて、実際に同定したフタトゲチマダニC型レクチン(HlCLec)とB. ovataの関連性の検証を行った。HlCLec遺伝子をノックダウンしたマダニ(KD群)にB. ovataを人工感染させ、B. ovata β-tubulin遺伝子を標的としたPCR評価系によりバベシア原虫のマダニ体内動態の変化について観察した。その結果、KD群においては、飽血後4日目においてもマダニ中腸内にB. ovata原虫遺伝子が検出されたが、その他の臓器では検出されなかった。従って、HlClecはマダニ中腸内におけるB. ovata原虫の伝播機構に関与している可能性が示唆された。これらの研究成果は、マダニベクター研究の発展に寄与するものであり、同定した膜受容体とともに新規のバベシア原虫伝播阻止ワクチンの開発へつながる重要な知見であると考えられる。
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ベクターマダニ体内におけるBabesia ovata増殖動態についての一考察
媒介蜱中卵形巴贝斯虫生长动态的研究
DOI:
--
发表时间:
2015
期刊:
影响因子:
--
作者:
[前田大輝, 八田岳士, 松林誠, 三好猛晴, 白藤(梅宮)梨可, 大久保和洋, 五十嵐郁男, 辻尚利, 望月雅美, 藤崎幸蔵, 田仲哲也]
通讯作者:
田仲哲也
糞線虫由来ロンギスタチン様分子の性状
类圆线虫衍生的长抑素样分子的特性
DOI:
--
发表时间:
2016
期刊:
影响因子:
--
作者:
[坪川 大悟, 八田 岳士, 前田 大輝, 三上 房子, 菊地 泰生, 丸山 治彦, 辻 尚利]
通讯作者:
辻 尚利
フタトゲチマダニ体内における Babesia ovata移行動態について
关于卵形巴贝斯虫在蜱体内的迁徙动态
DOI:
--
发表时间:
2016
期刊:
影响因子:
--
作者:
[前田大輝, 八田岳士, 坪川大悟, 三上房子, 松林 誠, 三好猛晴, 白藤(梅宮)梨可, 大久保和洋, 五十嵐郁男, 望月雅美, 藤崎幸蔵, 辻 尚利, 田仲哲也]
通讯作者:
田仲哲也
フタトゲチマダニヘモリンフ由来ディフェンシンの同定とその抗菌作用
硬蜱血淋巴中防御素的鉴定及其抗菌活性
DOI:
--
发表时间:
2016
期刊:
影响因子:
--
作者:
[屋田 友里花, 草木迫 浩大, Melbourne Rio Talactac, Emmanuel Pacia Hernandez, 前田 大輝, 安藤 匡子, 望月 雅美, 藤崎 幸蔵, 田仲 哲也]
通讯作者:
田仲 哲也
Initial development of Babesia ovata in the tick midgut
蜱中肠中卵形巴贝虫的初步发育
DOI:
10.1016/j.vetpar.2016.11.020
发表时间:
2017
期刊:
Vet. Prasitol.
影响因子:
--
作者:
[Maeda, H., Hatta, T., Alim, M. A., Tsubokawa, D., Mikami, F., Kusakisako, K., Matsubayashi, M., Umemiya-Shirafuji, R., Tsuji, N. and Tanaka, T.]
通讯作者:
T.
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