ベルクソン形而上学再考--「思弁的実在論」の観点から--
ベルクソン形而上学再考--「思弁的実在論」の観点から--
批准号:
14J08778
负责人:
岡嶋 隆佑
金额:
$1.02万
依托单位:
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
财政年份:
2014
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
2014-04-25 至 2017-03-31
中文摘要
平成28年度は、思弁的実在論の中心トピック、(1)汎心論、(2)時空間論、(3)カント哲学を念頭におきつつ、ベルクソン形而上学を再提示する作業を行った。(1)については、『物質と記憶』の第一章のテクストを詳細に検討した。同書の中心を成しているイマージュという特異な概念にかんする先行研究は、形而上学的解釈と経験的解釈の二つに大別可能である。イマージュとは、後者によれば、私たちが日常的に知覚する対象のことであるが、前者によれば、私たちの経験から独立にそれ自体で存在し、かつ一定の感覚質を有する形而上学的対象とされる。既存の解釈はこれら二つの理解のどちらか一方を重視し、他方を軽視ないし還元してしまう。しかし、同書第一章の議論は経験的な記述から始めて形而上学的記述に至るという構成になっていると考えれば、二つの観点は可能であることを、テクストの正確な理解の提示を通じて明らかにした。(2)については、ベルクソンの主張の現代的な観点からの擁護を試みた。『物質と記憶』は、私たちは外的対象を直接知覚しているというある種の直接実在論を提起しているが、ベルクソン自身は、積極的に自説の擁護をしていない。そこで、想定される反論の一つであるタイムラグ論法に応じることを通じて、彼の時空論の明確化を試みた。(3)に関しては、『物質と記憶』の記憶力理論と、『純粋理性批判』の認識論の比較検討を行った。『物質と記憶』第四章によれば、私たちの日常的な知覚が呈する質は、膨大な量の物質の振動が、特殊な形式の記憶力によって収縮されることで生じるものである。ところで、こうした量と質の関係についての議論は、カント『純粋理性批判』にもその類型を見出すことができる。そこで、この論点についてのメイヤスーの批判を念頭におきつつ、量概念の改変という観点から、ベルクソン形而上学がいかにしてカント認識論を克服しているかを検討した。
英文摘要
平成28年度は、思弁的実在論の中心トピック、(1)汎心論、(2)時空間論、(3)カント哲学を念頭におきつつ、ベルクソン形而上学を再提示する作業を行った。(1)については、『物質と記憶』の第一章のテクストを詳細に検討した。同書の中心を成しているイマージュという特異な概念にかんする先行研究は、形而上学的解釈と経験的解釈の二つに大別可能である。イマージュとは、後者によれば、私たちが日常的に知覚する対象のことであるが、前者によれば、私たちの経験から独立にそれ自体で存在し、かつ一定の感覚質を有する形而上学的対象とされる。既存の解釈はこれら二つの理解のどちらか一方を重視し、他方を軽視ないし還元してしまう。しかし、同書第一章の議論は経験的な記述から始めて形而上学的記述に至るという構成になっていると考えれば、二つの観点は可能であることを、テクストの正確な理解の提示を通じて明らかにした。(2)については、ベルクソンの主張の現代的な観点からの擁護を試みた。『物質と記憶』は、私たちは外的対象を直接知覚しているというある種の直接実在論を提起しているが、ベルクソン自身は、積極的に自説の擁護をしていない。そこで、想定される反論の一つであるタイムラグ論法に応じることを通じて、彼の時空論の明確化を試みた。(3)に関しては、『物質と記憶』の記憶力理論と、『純粋理性批判』の認識論の比較検討を行った。『物質と記憶』第四章によれば、私たちの日常的な知覚が呈する質は、膨大な量の物質の振動が、特殊な形式の記憶力によって収縮されることで生じるものである。ところで、こうした量と質の関係についての議論は、カント『純粋理性批判』にもその類型を見出すことができる。そこで、この論点についてのメイヤスーの批判を念頭におきつつ、量概念の改変という観点から、ベルクソン形而上学がいかにしてカント認識論を克服しているかを検討した。
期刊论文(0)
专著(0)
科研奖励(0)
会议论文
登录
查看更多内容
『物質と記憶』の時間意識論
《物质与记忆》中的时间意识理论
DOI:
--
发表时间:
2015
期刊:
影响因子:
--
作者:
[佐藤一郎, 木島隆康, 工藤晴也, 佐藤道子, 谷口陽子, 中川原育子, 室伏麻衣, 岡嶋隆佑]
通讯作者:
岡嶋隆佑
『物質と記憶』におけるイマージュ概念について
关于《物质与记忆》中的图像概念
DOI:
--
发表时间:
2017
期刊:
『フランス哲学・思想研究』
影响因子:
--
作者:
[室伏麻衣, 谷口陽子, 李博, 木島隆康, 岡嶋隆佑]
通讯作者:
岡嶋隆佑
DOI:
--
发表时间:
2016
期刊:
影响因子:
--
作者:
[Minehiro Ishii, Masanori Koike, Daigo Aiuchi, Ryusuke Okajima]
通讯作者:
Ryusuke Okajima
『物質と記憶』を解剖する(仮)
剖析“物质与记忆”(暂定)
DOI:
--
发表时间:
2016
期刊:
影响因子:
--
作者:
[平井靖史, 藤田尚志, 我孫子信, ポール=アントワーヌ・ミケル, 三宅岳史, ジョエル・ドルボー, スティーヴン・E・ロビンズ , 河野哲也, セバスチャン・ミラヴェット , 岡嶋隆佑, バリー・デイントン, 伊佐敷隆弘, エリー・デューリング, 郡司ペギオ幸夫]
通讯作者:
郡司ペギオ幸夫
行為=作用概念に基づくベルクソン時空論の総合的研究
-
批准号:22K12959
-
项目类别:Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
-
资助金额:$2.5万
-
财政年份:2022
-
负责人:岡嶋 隆佑
-
依托单位:
分析的手法を用いたべルクソン形而上学の体系的研究
-
批准号:20J01601
-
项目类别:Grant-in-Aid for JSPS Fellows
-
资助金额:$2.58万
-
财政年份:2020
-
负责人:岡嶋 隆佑
-
依托单位:
海外基金