ヘーゲルの主体形成論―承認論の社会批判的機能についての研究
ヘーゲルの主体形成論―承認論の社会批判的機能についての研究
批准号:
15J02364
负责人:
岡崎 龍
金额:
$1.22万
依托单位:
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
财政年份:
2015
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
2015-04-24 至 2017-03-31
中文摘要
2016年度も海外研究指導の委託により、フンボルト大学ベルリン哲学科のアンドレアス・アルント教授の指導のもとで研究を遂行した。第一に、2016年5月にアルント教授のコロキウムで行った研究報告においては、ヘーゲルの『精神現象学』「理性」章の読解を通じて、「自己批判」と「社会批判」との関係を捉え返した。ここでは、個々人が社会秩序を前に自らの個人性を貫徹させることによる社会批判とは異なる形の社会批判のあり方を考えるために、個々人が個別性という契機を喪失することと、個人を取り巻く普遍性の具体化との関係についてのヘーゲルの記述に着目した。質疑においては、本報告が普遍性の変容の根拠として提示した「現実が生けるものとなる」というヘーゲルの表現をめぐって、この現実の位置づけが問われた。第二に、同5月には国際ヘーゲル学会の研究大会において報告を行った。そこでは、ヘーゲルの理性章の議論の具体的有効性についての質問を受けるなど、本研究を具体的な社会哲学的理論構成において捉え返すための重要な機会となった。第三に、国際学会での質疑を踏まえて、ヘーゲルの『精神現象学』を資本主義批判の方法論的基礎として展開した、ジェルジ・ルカーチの哲学に着目した。この成果として、2017年1月に、共著『ヘーゲルと現代社会』に、「ヘーゲルとルカーチ」(仮)として寄稿した。そこでは、ルカーチがプロレタリアートの特徴として提示する「同一の主体‐客体」という概念からヘーゲルの「事そのもの」論を解釈し、ルカーチの現代化を試みるホネットの物象化論を批判的に検討した。アルント教授による「現実の変容」の解釈についての指摘によって、本研究の方法論は抜本的に捉え返されざるを得ないことになった。今後は、従来計画されていた内容を遂行するだけでなく、本研究のよって立つ問題意識そのものが適切であるのか考え直す必要がある。
英文摘要
2016年度も海外研究指導の委託により、フンボルト大学ベルリン哲学科のアンドレアス・アルント教授の指導のもとで研究を遂行した。第一に、2016年5月にアルント教授のコロキウムで行った研究報告においては、ヘーゲルの『精神現象学』「理性」章の読解を通じて、「自己批判」と「社会批判」との関係を捉え返した。ここでは、個々人が社会秩序を前に自らの個人性を貫徹させることによる社会批判とは異なる形の社会批判のあり方を考えるために、個々人が個別性という契機を喪失することと、個人を取り巻く普遍性の具体化との関係についてのヘーゲルの記述に着目した。質疑においては、本報告が普遍性の変容の根拠として提示した「現実が生けるものとなる」というヘーゲルの表現をめぐって、この現実の位置づけが問われた。第二に、同5月には国際ヘーゲル学会の研究大会において報告を行った。そこでは、ヘーゲルの理性章の議論の具体的有効性についての質問を受けるなど、本研究を具体的な社会哲学的理論構成において捉え返すための重要な機会となった。第三に、国際学会での質疑を踏まえて、ヘーゲルの『精神現象学』を資本主義批判の方法論的基礎として展開した、ジェルジ・ルカーチの哲学に着目した。この成果として、2017年1月に、共著『ヘーゲルと現代社会』に、「ヘーゲルとルカーチ」(仮)として寄稿した。そこでは、ルカーチがプロレタリアートの特徴として提示する「同一の主体‐客体」という概念からヘーゲルの「事そのもの」論を解釈し、ルカーチの現代化を試みるホネットの物象化論を批判的に検討した。アルント教授による「現実の変容」の解釈についての指摘によって、本研究の方法論は抜本的に捉え返されざるを得ないことになった。今後は、従来計画されていた内容を遂行するだけでなく、本研究のよって立つ問題意識そのものが適切であるのか考え直す必要がある。
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ヘーゲル講義録研究
黑格尔讲义研究
DOI:
--
发表时间:
2015
期刊:
影响因子:
--
作者:
[オットー・ペゲラー編, 寄川条路監訳, 赤石憲昭・池松辰男・大河内泰樹・岡崎龍・小川真人・小井沼広嗣・片山善博・小島優子・佐山圭司・瀧本有香・竹島あゆみ・竹島尚仁・野尻英一・三重野清顕訳]
通讯作者:
赤石憲昭・池松辰男・大河内泰樹・岡崎龍・小川真人・小井沼広嗣・片山善博・小島優子・佐山圭司・瀧本有香・竹島あゆみ・竹島尚仁・野尻英一・三重野清顕訳
承認―社会哲学と社会政策の対話―
认可:社会哲学与社会政策的对话
DOI:
--
发表时间:
2016
期刊:
影响因子:
--
作者:
[西村 智朗, Torru Mori, 瀧川裕英, 高村 ゆかり, Kazumasa Inaba, 毛利 透, 高村 ゆかり, Makoto Usami, 高村 ゆかり, Narufumi Kadomatsu, 毛利 透, 宇佐美誠, Yukari Takamura, 曽我部真裕, Narufumi Kadomatsu, 宇佐美誠, 高村 ゆかり, 野呂充, 曽我部真裕, 森村進, 森村進, Yukari Takamura, 尾形 健, Narufumi Kadomatsu, 後藤玲子, 尾形 健, 野呂充・野口貴公美・飯島淳子・湊二郎, Tomoaki Nishimura, 瀧川裕英, 片桐直人, 高村 ゆかり, 紙野健二・本多滝夫編, 井上彰, 角松生史,山本顕治,小田中直樹編, 高村 ゆかり, 片桐直人, 後藤玲子]
通讯作者:
後藤玲子
“Das Problem der Selbstkritik in Hegels Phaenomenologie des Geistes: Zum kritischen Potential der Sache selbst”
“黑格尔精神现象学中的自我批判问题:自我批判的潜力”
DOI:
--
发表时间:
2016
期刊:
影响因子:
--
作者:
[Furukawa T, Iimura K, Kimura T, Yamamoto T, Sakuda S, Ryu Okazaki]
通讯作者:
Ryu Okazaki
ヘーゲル講義録入門
黑格尔讲座简介
DOI:
--
发表时间:
2016
期刊:
影响因子:
--
作者:
[寄川条路編, 赤石憲昭・真田美沙・大河内泰樹・池松辰男・鈴木亮三・岡崎龍・中畑邦夫・瀧本有香・片山善博・小島優子・小井沼広嗣・三重野清顕著]
通讯作者:
赤石憲昭・真田美沙・大河内泰樹・池松辰男・鈴木亮三・岡崎龍・中畑邦夫・瀧本有香・片山善博・小島優子・小井沼広嗣・三重野清顕著
Das Problem der Selbstkritik in Hegels Phaenomenologie des Geistes: zum kritischen Potential der Sache selbst
黑格尔《精神现象学》中的自我批判问题:自我批判的潜力
DOI:
--
发表时间:
2016
期刊:
影响因子:
--
作者:
[Ryu Okazaki, Ryu Okazaki]
通讯作者:
Ryu Okazaki
共 8 条
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