プロポフォール注入症候群の発症メカニズムの解明
プロポフォール注入症候群の発症メカニズムの解明
批准号:
22K09054
负责人:
松本 りか
金额:
$2.75万
依托单位:
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
财政年份:
2022
资助国家:
日本
项目状态:
未结题
起止时间:
2022-04-01 至 2025-03-31
中文摘要
プロポフォールは現在最も汎用されている麻酔薬であるが、長期高容量投与により、横紋筋融解症などを示す致死率の高いプロポフォール注入症候群(propofol infusion syndrome)を生じる。PRISの詳細な発症機序は未だ明らかとなっていない。本研究はゼブラフィッシュ稚魚および成魚をプロポフォール溶液内で飼育し、プロポフォールの骨格筋にもたらす影響を調べることでPRISの発症機序を解明するとともに、骨格筋障害を緩和する薬剤スクリーニングを行うことによって麻酔科領域におけるプロポフォール使用の安全性と信頼を高めることを目的とする。受精後4日目のゼブラフィッシュ稚魚を125 μMのプロポフォール溶液内にて3時間飼育すると、偏光レンズ下での観察により骨格筋障害を確認した。また、抗ミオシン重鎖抗体で免疫染色を行なったところ、骨格筋線維が乱れていることを確認した。プロポフォールによる骨格筋障害を抑制する薬剤を特定するため、PRISのゼブラフィッシュモデルを用い、LOPAC1280薬理活性化合物ライブラリー(Sigma Aldrich社)を用いた薬剤スクリーニングを行った。その結果、26種類のプロポフォールによる骨格筋障害を抑制する薬剤を特定した。プロポフォールがミトコンドリアの機能に障害をもたらし、細胞内アデノシン三リン酸(ATP)レベルの低下と並行し、細胞内Ca2+濃度を上昇させることで、筋細胞障害につながる可能も指摘されている。骨格筋障害の原因検索のため、ミトコンドリアの機能を中心にリアルタイムPCRやウェスタンブロットを行っている。また、筋細胞内Ca2+濃度の上昇で蛍光強度が増強するゼブラフィッシュ系統を用いて、プロポフォール投与によりCa2+濃度が上がっているか、そのことが骨格筋障害につながっているのか検索を行っている。
英文摘要
プロポフォールは現在最も汎用されている麻酔薬であるが、長期高容量投与により、横紋筋融解症などを示す致死率の高いプロポフォール注入症候群(propofol infusion syndrome)を生じる。PRISの詳細な発症機序は未だ明らかとなっていない。本研究はゼブラフィッシュ稚魚および成魚をプロポフォール溶液内で飼育し、プロポフォールの骨格筋にもたらす影響を調べることでPRISの発症機序を解明するとともに、骨格筋障害を緩和する薬剤スクリーニングを行うことによって麻酔科領域におけるプロポフォール使用の安全性と信頼を高めることを目的とする。受精後4日目のゼブラフィッシュ稚魚を125 μMのプロポフォール溶液内にて3時間飼育すると、偏光レンズ下での観察により骨格筋障害を確認した。また、抗ミオシン重鎖抗体で免疫染色を行なったところ、骨格筋線維が乱れていることを確認した。プロポフォールによる骨格筋障害を抑制する薬剤を特定するため、PRISのゼブラフィッシュモデルを用い、LOPAC1280薬理活性化合物ライブラリー(Sigma Aldrich社)を用いた薬剤スクリーニングを行った。その結果、26種類のプロポフォールによる骨格筋障害を抑制する薬剤を特定した。プロポフォールがミトコンドリアの機能に障害をもたらし、細胞内アデノシン三リン酸(ATP)レベルの低下と並行し、細胞内Ca2+濃度を上昇させることで、筋細胞障害につながる可能も指摘されている。骨格筋障害の原因検索のため、ミトコンドリアの機能を中心にリアルタイムPCRやウェスタンブロットを行っている。また、筋細胞内Ca2+濃度の上昇で蛍光強度が増強するゼブラフィッシュ系統を用いて、プロポフォール投与によりCa2+濃度が上がっているか、そのことが骨格筋障害につながっているのか検索を行っている。
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