ヘーゲル論理学における「概念」の哲学史的再解釈を通じた存在と当為の区別の再考
ヘーゲル論理学における「概念」の哲学史的再解釈を通じた存在と当為の区別の再考
批准号:
22KJ2034
负责人:
岡崎 秀二郎
金额:
$1.83万
依托单位:
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
财政年份:
2023
资助国家:
日本
项目状态:
未结题
起止时间:
2023-03-08 至 2026-03-31
中文摘要
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英文摘要
本研究は、ヘーゲルの「概念」観の再構成を通じて、その「概念」が含意する〈規範性と不可分な実在性〉の理解を踏まえつつ、現代倫理学の前提とされている「存在」と「当為」の区別の妥当範囲を明らかにすることを目的とするものである。またとくにその研究手法として、ヘーゲルの主著『大論理学』「概念論」に見出される(「色彩」に代表される)自然的な対象と文脈にフォーカスし、その背景にある思想史の分析を踏まえつつ、ヘーゲルの「概念」観がもつ理論的射程を明確化することを目指すものである。本年度は当該研究の第一段階として、『大論理学』「概念論」の解釈をめぐって現れてきた直近の諸研究において、本研究が採用する方針と軌を一にした、「自然」的対象や「自然哲学」の見地に依拠した「概念論」解釈を提示しようとする新たな研究潮流を見出しうる事情を整理した。より具体的には、これまで従来の「概念論」研究の多くを占めてきた見方としては、とくにカントの『純粋理性批判』とヘーゲルの『大論理学』の関係を重視した上で、ヘーゲルの「概念」観のうちに、カントの自由を伴う「統覚」の理解の影響を強く見る視座が主流なものであった(例えばS. Houlgate、R. Pippin、久保等の諸家にこうした見方が共有されていると評価できる)。それに対して、(E. FicaraやK. Ngによる)直近の「概念論」研究に見出されるのは、この従来の方針を尊重しつつも、そこにアリストテレスにまで遡りうる「自然主義」的傾向や、カントの『判断力批判』における「自然目的」論を射程に収めた、複線的な思想史的影響関係を想定する方向性だと言うことができる。これらの研究動向の分析を通じて、本研究はヘーゲルの「概念」観に流入する自然哲学的含意をもつ「哲学史的背景」を整理することを行った。
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