現代インドにおける公共空間の再編: ムンバイの市民社会運動を事例に
現代インドにおける公共空間の再編: ムンバイの市民社会運動を事例に
批准号:
13J02321
负责人:
田口 陽子
金额:
$2.53万
依托单位:
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
财政年份:
2013
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
2013-04-01 至 2016-03-31
中文摘要
本年度は、これまでの本研究の成果を「市民社会と政治社会の間:インド、ムンバイの市民をめぐる運動の人類学」と題した研究論文にまとめた。2000年代のムンバイでは、都市の美化運動、官民のパートナーシップの推進、反腐敗運動などの活動が興隆し、これらの運動を牽引する「市民社会(civil society)」が注目を集めている。規範的概念である「市民社会」という対象に人類学的に取り組むために、本研究では、市民社会を分析枠組みとして用いるのでなく、この概念自体の現地への受容や流通の過程を考察した。具体的には、サバルタン研究を踏まえ、「政治社会(political society)」との関係から市民社会を考察した。サバルタン研究は、市民社会を西洋の啓蒙主義に基づく自律的な市民の領域と位置づけた。そのうえで、インドで重要なのは、市民ではなく「統治される者」たちが、共同体の論理を活用しながら、主権者に対して要求を行う「政治社会」であると論じてきた。こうした背景のもと、インドの市民運動は、自らを政治社会と区別し、「非政治性」を主張しながら活動を展開している。先行研究は、1990年代の経済自由化により、消費者としての「新しいミドルクラス」と彼らの政治運動である新しい市民運動が台頭したと論じてきた。これに対して本研究は、マリリン・ストラザーンによる「部分的つながり」の概念や、南アジアの人類学における「分人(dividual)」と再文脈化の概念を参考にしながら、市民運動がどのような要素のつながりから成り立っているのかを記述した。そのうえで、ムンバイの市民をめぐる運動は、ポジションとカウンター・ポジションを行き来しながら、その狭間を概念化し、可視化していることを明らかにした。さらには、そうすることで、運動が狭間に留まることを可能にしているということを論じた。
英文摘要
本年度は、これまでの本研究の成果を「市民社会と政治社会の間:インド、ムンバイの市民をめぐる運動の人類学」と題した研究論文にまとめた。2000年代のムンバイでは、都市の美化運動、官民のパートナーシップの推進、反腐敗運動などの活動が興隆し、これらの運動を牽引する「市民社会(civil society)」が注目を集めている。規範的概念である「市民社会」という対象に人類学的に取り組むために、本研究では、市民社会を分析枠組みとして用いるのでなく、この概念自体の現地への受容や流通の過程を考察した。具体的には、サバルタン研究を踏まえ、「政治社会(political society)」との関係から市民社会を考察した。サバルタン研究は、市民社会を西洋の啓蒙主義に基づく自律的な市民の領域と位置づけた。そのうえで、インドで重要なのは、市民ではなく「統治される者」たちが、共同体の論理を活用しながら、主権者に対して要求を行う「政治社会」であると論じてきた。こうした背景のもと、インドの市民運動は、自らを政治社会と区別し、「非政治性」を主張しながら活動を展開している。先行研究は、1990年代の経済自由化により、消費者としての「新しいミドルクラス」と彼らの政治運動である新しい市民運動が台頭したと論じてきた。これに対して本研究は、マリリン・ストラザーンによる「部分的つながり」の概念や、南アジアの人類学における「分人(dividual)」と再文脈化の概念を参考にしながら、市民運動がどのような要素のつながりから成り立っているのかを記述した。そのうえで、ムンバイの市民をめぐる運動は、ポジションとカウンター・ポジションを行き来しながら、その狭間を概念化し、可視化していることを明らかにした。さらには、そうすることで、運動が狭間に留まることを可能にしているということを論じた。
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Civic Sense and Cleanliness : Pedagogy and Aesthetics in Middle-Class Mumbai Activism.
公民意识和清洁:孟买中产阶级行动主义的教育学和美学。
DOI:
10.1080/09584935.2013.773288
发表时间:
2013
期刊:
Contemporary South Asia
影响因子:
1.4
作者:
[T. Shibata, S. Mattei, K. Nishida, J. Lettry, A. Hatayama, 中村 龍真,徳田 真芳, 鈴木 登代子,南 秀人, Yoko Taguchi]
通讯作者:
Yoko Taguchi
田口陽子 研究業績
田口洋子研究成果
DOI:
--
发表时间:
期刊:
影响因子:
--
作者:
[]
通讯作者:
代表性をめぐる試み : ムンバイにおける市民社会団体の選挙活動から
代表性的尝试:来自孟买民间社会组织的选举活动
DOI:
--
发表时间:
2013
期刊:
影响因子:
--
作者:
[Kaori Oka, Mai Sasaki, Tasuhiko Ohta, Taisen Iguchi, Yoshinao Katsu, 田口 陽子]
通讯作者:
田口 陽子
“‘Fight the Filth’: civic sense and middle-class activism in Mumbai.” In Cities in South Asia (Routledge New Horizons in South Asian Studies)
“‘打击污秽’:孟买的公民意识和中产阶级行动主义。”(劳特利奇南亚研究新视野)
DOI:
--
发表时间:
2015
期刊:
影响因子:
--
作者:
[Takako Imamura, Tatsuya Ishiyama, Akihiro Morita, 景山洋平, Yoko Taguchi (Crispin Bates and Minoru Mio eds.)]
通讯作者:
Yoko Taguchi (Crispin Bates and Minoru Mio eds.)
「市民社会」と「政治社会」の相互関係:ムンバイの市民運動を事例に
“公民社会”与“政治社会”之间的相互关系:孟买公民社会运动的案例研究
DOI:
--
发表时间:
2014
期刊:
影响因子:
--
作者:
[Masayoshi Tokuda, Toshiharu Sanada, Tatsunori Shindo, Toyoko Suzuki, Hideto Minami, 田口陽子]
通讯作者:
田口陽子
共 12 条
An anthropological study on care work and householding in urban India
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批准号:21K13170
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项目类别:Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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资助金额:$3.0万
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财政年份:2021
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负责人:田口 陽子
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依托单位:
地域の森林資源を活用した非整形建築のローカライズの実践研究
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批准号:20K12538
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项目类别:Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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资助金额:$2.75万
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财政年份:2020
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负责人:田口 陽子
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依托单位:
南アジアの公共性と地域主義に関する人類学的研究―インド、ムンバイの都市空間から
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批准号:10J03660
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项目类别:Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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资助金额:$0.51万
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财政年份:2010
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负责人:田口 陽子
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依托单位:
都市的公園緑地の複合形式とそのデザインの可能性に関する研究
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批准号:18919009
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项目类别:Grant-in-Aid for Encouragement of Scientists
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资助金额:$0.49万
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财政年份:2006
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负责人:田口 陽子
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依托单位:
海外基金