キリスト教思想史と日本における近代家族的観念成立の関係に関する歴史社会学的研究
キリスト教思想史と日本における近代家族的観念成立の関係に関する歴史社会学的研究
批准号:
09710143
负责人:
犬塚 協太
金额:
$1.34万
依托单位:
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
财政年份:
1998
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
1998 至 --
中文摘要
当初の研究実施計画に基づき、本年度はまず昨年度の研究実績によって明らかとなった日本における「観念」としての近代家族の登場・成立期の下限期としての1900年前後の明治民法成立期から遡及的に確定された三つの時期すなわち、l.明治10年頃までの啓蒙思想期、2.明治10年代を中心とした自由民権思想期、そして3.明治20年代のいわゆる社会改良期以降の時期のうち、昨年度の研究成果として明らかになった3.の時期における国家の側からの「家」イデオロギーの確立と浸透の動きに対応したキリスト教側からの近代家族観の本格的展開の現れとしての「教育と宗教の衝突」論争の分析・考察を受けて、2.の時期を中心とした主として社会学的家族論の流れの中に位置づけられる近代家族的観念の展開過程へと考察を進めた。その結果、自由民権思想の形成と展開過程の中で多くの在野の知識人によって構築された日本の初期社会学思想の中に、すでに近代家族的家族観念を超えて、とくに性別分業規範の廃棄の主張に代表されるような脱近代家族的観念の原型が提起されていた事実が明らかとなった。この結果、明治期日本において従来進歩的家族観を代表すると考えられてきたプロテスタンティズムの家族理念が、自由民権思想の提唱した近代家族観脱却の可能性を3.の時期に至って逆に喪失した可能性があったことが、かなり明確になったと考えられる。本年度はさらに考察を進め、1.の時期に遡ることで、明六社系の啓蒙思想家たちの家族観の中にかなり早い段階から欧化主義の浸透過程を通して近代家族的観念が随所に見出せること、そして、それが2.の時期を経て、3.の時期における女子教育の発展と六合雑誌を中心とするキリスト教ジャーナリズムの諸言説を通して日本における近代家族観念の浸透に最も密接な影響を及ぼしたこと等が明らかになり、これら新たな知見が本研究の成果として総合的に得られたことが確認された。
英文摘要
当初の研究実施計画に基づき、本年度はまず昨年度の研究実績によって明らかとなった日本における「観念」としての近代家族の登場・成立期の下限期としての1900年前後の明治民法成立期から遡及的に確定された三つの時期すなわち、l.明治10年頃までの啓蒙思想期、2.明治10年代を中心とした自由民権思想期、そして3.明治20年代のいわゆる社会改良期以降の時期のうち、昨年度の研究成果として明らかになった3.の時期における国家の側からの「家」イデオロギーの確立と浸透の動きに対応したキリスト教側からの近代家族観の本格的展開の現れとしての「教育と宗教の衝突」論争の分析・考察を受けて、2.の時期を中心とした主として社会学的家族論の流れの中に位置づけられる近代家族的観念の展開過程へと考察を進めた。その結果、自由民権思想の形成と展開過程の中で多くの在野の知識人によって構築された日本の初期社会学思想の中に、すでに近代家族的家族観念を超えて、とくに性別分業規範の廃棄の主張に代表されるような脱近代家族的観念の原型が提起されていた事実が明らかとなった。この結果、明治期日本において従来進歩的家族観を代表すると考えられてきたプロテスタンティズムの家族理念が、自由民権思想の提唱した近代家族観脱却の可能性を3.の時期に至って逆に喪失した可能性があったことが、かなり明確になったと考えられる。本年度はさらに考察を進め、1.の時期に遡ることで、明六社系の啓蒙思想家たちの家族観の中にかなり早い段階から欧化主義の浸透過程を通して近代家族的観念が随所に見出せること、そして、それが2.の時期を経て、3.の時期における女子教育の発展と六合雑誌を中心とするキリスト教ジャーナリズムの諸言説を通して日本における近代家族観念の浸透に最も密接な影響を及ぼしたこと等が明らかになり、これら新たな知見が本研究の成果として総合的に得られたことが確認された。
期刊论文(3)
专著(0)
科研奖励(0)
会议论文
犬塚協太: "日本市民社会成立過程と家族-自由民権思想にみる家族論の問題-" 福祉社会の家族と共同意識. 61-88 (1998)
犬冢京太:“日本公民社会和家庭的建立过程——自由和公民权利观念中看到的家庭理论问题——”福利社会中的家庭和社区意识61-88(1998)。
DOI:
--
发表时间:
期刊:
影响因子:
--
作者:
[]
通讯作者:
犬塚 協太: "近代国家確立期における家族観の歴史社会学-明治中期の教育理念と法制度をめぐって-" 静岡県立大学国際関係学部紀要. 第2号. (1998)
犬冢京太:《近代国家建立时期的家庭观念的历史社会学——明治中期的教育哲学和法律制度》静冈大学国际关系学院学报第2期(1998年)。
DOI:
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发表时间:
期刊:
影响因子:
--
作者:
[]
通讯作者:
犬塚協太: "近代国家確立期における家族観の歴史社会学-明治中期の教育理念と法制度をめぐって-" 新しき調和を求めて. 171-198 (1998)
犬冢京太:“现代国家建立时期家庭观的历史社会学——关于明治中期的教育哲学和法律制度”寻找新的和谐171-198(1998)。
DOI:
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发表时间:
期刊:
影响因子:
--
作者:
[]
通讯作者:
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