公共性の存立と個人のボランティア意識との相互規定関係に関する研究
公共性の存立と個人のボランティア意識との相互規定関係に関する研究
批准号:
11710081
负责人:
八ッ塚 一郎
金额:
$0.51万
依托单位:
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
财政年份:
2000
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
2000 至 2001
中文摘要
阪神・淡路大震災における災害救援ボランティア活動を主な対象として、体験者の手記、記録類、および、新聞記事等のメディアを中心とする、談話的実践の内容分析を行った。この分析により、談話的実践を通して、ボランティア、NGO等々の概念が社会的に構成される過程を追跡することができた。ボランティアという個別の活動は、その社会的な意味の次元に定位してみれば、新たな公共性を日本社会において樹立しようとする試みであると位置づけることができる。ボランティアという名辞が幅広く普及し、多くの人々によって受容されたことは、企業体や行政体に依存する、在来型の公共性とは異なる、新たな公共的空間が成立しつつあることを示す。しかし同時に、内容分析の結果は、この新たな公共性が、未規定性をその最大の特徴としていることを示している。すなわち、ボランティアによって象徴される新たな公共性は、その内容が曖昧なままで明確に規定されず、事後的な任意の意味づけに開かれていることを、最大の特徴としている。たとえば、ボランティアに参加した個々人は、一般的には、その活動の動因を、善意によって、事後的に動機づけている。しかし、活動に参加するに至った局面に着目すると、何か新しい活動に従事したかった、居ても立ってもいられなかった、などといった、動機の未規定性だけが、そこでの共通項となっている。端的に言うと、具体的な理念ではなく、規定されることのない、問題意識あるいは社会参加の意欲だけが、ボランティアを結び付けている。日本社会において樹立されつつある新たな公共性は、このような未規定性によって特徴づけられる。ボランティアに基づく公共性が、企業体、行政体に準拠した既存の公共意識に、どの程度馴致され回収されるのか、他方、この新たな公共性が、従来型の社会組織に対してどのような変化を及ぼすのか、それがわれわれの新たな探索課題となる。
英文摘要
阪神・淡路大震災における災害救援ボランティア活動を主な対象として、体験者の手記、記録類、および、新聞記事等のメディアを中心とする、談話的実践の内容分析を行った。この分析により、談話的実践を通して、ボランティア、NGO等々の概念が社会的に構成される過程を追跡することができた。ボランティアという個別の活動は、その社会的な意味の次元に定位してみれば、新たな公共性を日本社会において樹立しようとする試みであると位置づけることができる。ボランティアという名辞が幅広く普及し、多くの人々によって受容されたことは、企業体や行政体に依存する、在来型の公共性とは異なる、新たな公共的空間が成立しつつあることを示す。しかし同時に、内容分析の結果は、この新たな公共性が、未規定性をその最大の特徴としていることを示している。すなわち、ボランティアによって象徴される新たな公共性は、その内容が曖昧なままで明確に規定されず、事後的な任意の意味づけに開かれていることを、最大の特徴としている。たとえば、ボランティアに参加した個々人は、一般的には、その活動の動因を、善意によって、事後的に動機づけている。しかし、活動に参加するに至った局面に着目すると、何か新しい活動に従事したかった、居ても立ってもいられなかった、などといった、動機の未規定性だけが、そこでの共通項となっている。端的に言うと、具体的な理念ではなく、規定されることのない、問題意識あるいは社会参加の意欲だけが、ボランティアを結び付けている。日本社会において樹立されつつある新たな公共性は、このような未規定性によって特徴づけられる。ボランティアに基づく公共性が、企業体、行政体に準拠した既存の公共意識に、どの程度馴致され回収されるのか、他方、この新たな公共性が、従来型の社会組織に対してどのような変化を及ぼすのか、それがわれわれの新たな探索課題となる。
期刊论文(4)
专著(0)
科研奖励(0)
会议论文
八ッ塚一郎: "阪神大震災におけるボランティア体験についての内容分析研究"日本グループ・ダイナミックス学会 第48回大会発表論文集. 24-25 (2000)
Ichiro Yatsuka:“阪神大地震期间志愿者经历的内容分析研究”日本团体动力学会第 48 届会议记录 24-25 (2000)。
DOI:
--
发表时间:
期刊:
影响因子:
--
作者:
[]
通讯作者:
八ッ塚一郎: "社会的表象研究の実際と方法論的検討(1)"奈良大学総合研究所所報. 第9号. (2001)
八香一郎:《社会表征研究的实践与方法论检验(1)》奈良大学研究所公报第9号(2001年)。
DOI:
--
发表时间:
期刊:
影响因子:
--
作者:
[]
通讯作者:
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