课题基金 / 基金详情

超高圧処理による畜産食品のアレルゲン性低減化

超高圧処理による畜産食品のアレルゲン性低減化
通过超高压加工降低畜牧食品的过敏性
批准号:
18658100
负责人:
鈴木 敦士
金额:
$1.79万
依托单位:
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for Exploratory Research
财政年份:
2006
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
2006 至 --

项目摘要

项目成果

鈴木 敦士的其他基金

相似基金

相关文献

中文摘要
翻译
わが国の食物アレルギー患者数は年々増加している。食物アレルギーの原因となる食品24品目が指定され、食物アレルギーに対する正確な診断と適切な治療及び予防が緊急の課題になっている。本研究は、熱に代わる食品加工法として注目をあびている超高圧処理によりアレルゲン蛋白質の構造を操作することにより免疫系を含む生体を制御し、アレルギー反応を抑制することを目指している。得られた成果を以下に示す。牛肉アレルゲンタンパク質、γ-グロブリン(Bovine γ-globulin ; BGG)への影響1)BGGに100-600MPaの超高圧を加えたところ、牛肉アレルギー患者から得られた血清中のIgEとの結合性は処理圧力の増加に伴い減少した。また、患者血清に感作したヒト好塩基様細胞に超高圧処理したBGGを作用させたところ、好塩基様細胞から遊離するβ-ヘキソミニダーゼの活性は処理圧力が高くなる程、低くなる傾向が認められた。このことは、超高圧処理によって、BGGのアレルゲン性を低下させる可能性を示している。2)超高圧処理によるBGGの高次構造の変化をCDスペクトル、蛍光および紫外吸収スペクトル、疎水性基の反応性などにより測定した結果、BGGのエピトープ周辺の3次構造に、圧力による不可逆的な構造変化が起こり、これがアレルゲン性の低下をもたらすことが示唆された。卵白アレルゲンタンパク質、オボムコイド(OVM)に及ぼす影響1)超高圧処理したOVMの卵アレルギー患者血清IgG抗体およびIgE抗体との結合性はいずれも圧力が低い領域では圧力に依存して低下した。500,600MPaと圧力を上昇させるとIgG抗体との結合性は未処理OVMと変わらず、IgE抗体との結合性はむしろ増加した。加熱処理による変化は認められなかった。2)CDスペクトルの測定からOVMは圧力および熱処理に対して2次構造的に強固であるが、蛍光スペクトルの測定から3次構造的には不可逆的な変化を生ずる事が明らかになった。前述のBGGの場合と同様に、高圧処理による高次構造の変化が、IgG抗体エピトープおよびIgE抗体エピトープの変化を誘導し、抗体結合性を低下させたものと考えられる。即時型アレルギーの要因であるIgE抗体との結合性の低下はアレルゲン性の低下につながる。以上の結果から超高圧処理による畜産食品アレルゲン性低減化の可能性が明らかになった。この方法は他の食品アレルゲン性の低減化に役立つものと考えられる。
英文摘要
わが国の食物アレルギー患者数は年々増加している。食物アレルギーの原因となる食品24品目が指定され、食物アレルギーに対する正確な診断と適切な治療及び予防が緊急の課題になっている。本研究は、熱に代わる食品加工法として注目をあびている超高圧処理によりアレルゲン蛋白質の構造を操作することにより免疫系を含む生体を制御し、アレルギー反応を抑制することを目指している。得られた成果を以下に示す。牛肉アレルゲンタンパク質、γ-グロブリン(Bovine γ-globulin ; BGG)への影響1)BGGに100-600MPaの超高圧を加えたところ、牛肉アレルギー患者から得られた血清中のIgEとの結合性は処理圧力の増加に伴い減少した。また、患者血清に感作したヒト好塩基様細胞に超高圧処理したBGGを作用させたところ、好塩基様細胞から遊離するβ-ヘキソミニダーゼの活性は処理圧力が高くなる程、低くなる傾向が認められた。このことは、超高圧処理によって、BGGのアレルゲン性を低下させる可能性を示している。2)超高圧処理によるBGGの高次構造の変化をCDスペクトル、蛍光および紫外吸収スペクトル、疎水性基の反応性などにより測定した結果、BGGのエピトープ周辺の3次構造に、圧力による不可逆的な構造変化が起こり、これがアレルゲン性の低下をもたらすことが示唆された。卵白アレルゲンタンパク質、オボムコイド(OVM)に及ぼす影響1)超高圧処理したOVMの卵アレルギー患者血清IgG抗体およびIgE抗体との結合性はいずれも圧力が低い領域では圧力に依存して低下した。500,600MPaと圧力を上昇させるとIgG抗体との結合性は未処理OVMと変わらず、IgE抗体との結合性はむしろ増加した。加熱処理による変化は認められなかった。2)CDスペクトルの測定からOVMは圧力および熱処理に対して2次構造的に強固であるが、蛍光スペクトルの測定から3次構造的には不可逆的な変化を生ずる事が明らかになった。前述のBGGの場合と同様に、高圧処理による高次構造の変化が、IgG抗体エピトープおよびIgE抗体エピトープの変化を誘導し、抗体結合性を低下させたものと考えられる。即時型アレルギーの要因であるIgE抗体との結合性の低下はアレルゲン性の低下につながる。以上の結果から超高圧処理による畜産食品アレルゲン性低減化の可能性が明らかになった。この方法は他の食品アレルゲン性の低減化に役立つものと考えられる。
期刊论文(7)
专著(0)
科研奖励(0)
会议论文
超高圧と酵素の併用により分解処理したオボムコイドの加水分解性と抗体結合性
使用超高压和酶的组合分解卵类粘蛋白的水解性和抗体结合
DOI: --
发表时间: 2006
期刊: 日本食品科学工学会53回大会要旨集
影响因子: --
作者: [椎木友朗, 谷脇滋宗, 都筑伸二, 近藤 直, 岡田 繁, 野原稔治, 東あかね, Natsuka MIKAMI, 小谷スミ子, 小林奈穂, 神田泰子]
通讯作者: 神田泰子
Effects of High Pressure Treatment on IgE-Specific Binding Activity and Structure of Bovine Gamma Globulin
高压处理对牛丙种球蛋白 IgE 特异性结合活性和结构的影响
DOI: --
发表时间: 2007
期刊: Proceedings of the 4^<th> International Conference on High Pressure Bioscience & Biotechnology (印刷中)
影响因子: --
作者: [Hirotaka Nakamura, Deded S. Nawawi, Kenya Kondo, Zhenfu Jin, Takuya Akiyama, Yuji Matsumoto, 大田 昌樹, 大田 昌樹, Natsuka MIKAMI]
通讯作者: Natsuka MIKAMI
高圧による食品アレルゲン性の低減化-その構造との関係
高压降低食物过敏性——与结构的关系
DOI: --
发表时间: 2006
期刊: 日本食品科学工学会53回大会要旨集
影响因子: --
作者: [椎木友朗, 谷脇滋宗, 都筑伸二, 近藤 直, 岡田 繁, 野原稔治, 東あかね, Natsuka MIKAMI, 小谷スミ子]
通讯作者: 小谷スミ子
「高圧力下の生物科学」
《高压下的生物科学》
DOI: --
发表时间: 2006
期刊:
影响因子: --
作者: [小林正樹]
通讯作者: 小林正樹
6
    筋肉タンパク質の構造と機能に及ぼす超高圧処理の影響
    • 批准号:
      03F03095
    • 项目类别:
      Grant-in-Aid for JSPS Fellows
    • 资助金额:
      $0.77万
    • 财政年份:
      2003
    • 负责人:
      鈴木 敦士
    • 依托单位:
    筋肉タンパク質の構造と機能に及ぼす超高圧処理の影響
    • 批准号:
      03F00095
    • 项目类别:
      Grant-in-Aid for JSPS Fellows
    • 资助金额:
      $0.77万
    • 财政年份:
      2003
    • 负责人:
      鈴木 敦士
    • 依托单位:
    核融合炉固体増殖材の表面特性への雰囲気ガス及び照射効果の解明
    • 批准号:
      96J03705
    • 项目类别:
      Grant-in-Aid for JSPS Fellows
    • 资助金额:
      $0.58万
    • 财政年份:
      1998
    • 负责人:
      鈴木 敦士
    • 依托单位:
    筋原繊維のZ-帯を構成する蛋白質について
    • 批准号:
      X00090----456229
    • 项目类别:
      Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
    • 资助金额:
      $1.36万
    • 财政年份:
      1979
    • 负责人:
      鈴木 敦士
    • 依托单位:
    海外基金