古代ギリシア・ローマの叙事詩における歴史意識と詩的創造
古代ギリシア・ローマの叙事詩における歴史意識と詩的創造
批准号:
05451093
负责人:
岡 道男
金额:
$2.3万
依托单位:
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for General Scientific Research (B)
财政年份:
1993
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
1993 至 --
中文摘要
叙事詩はもとより詩的虚構であって歴史叙述ではないが、その素材が神話伝説であれ歴史事件であれ、詩人の独自の歴史意識が働いて素材を詩へと昇華させる。ヘシオドスは天地開闢から神々の誕生を系譜の形で描き、神々の時代から現代の人間の時代への移行をエポック概念で説明することにより、歴史意識をもった最初の詩人とされる。しかし、それに先だつホメロスも、トロイア戦争というひとまとまりの出来事を語りつつ、数々の詩的技巧で因果の糸を溯らせ、宇宙の始まりの頃の出来事をも語りこむ。あるいは、ムーサ(詩神)を呼び出すことにより何百年も昔の出来事を眼前のことの如くに語り、過去と現代を結びつける。そこには明確な歴史意識が見られることが明らかになった。この二詩人の影響を強く受けるウェルギリウスは、読者が既に知っている過去の出来事を、主人公のアエネアスは冥界の霊から未来の予言として聞かされる、という不思議な語り方をする。ウェルギリウスは過去の語る詩の中で未来を予言することにより、読者が生きる現代も語り、ひいては、叙事詩の主人公と読者のつながりを通して、過去・現代・未来にわたるすべての人間の存在を語る意志を示ししていることが考察された。ウェルギリウスは神々の定めた運命によるローマの建国とその永遠の世界支配という思想を打ち出したが、敗者の描き方を見る限り、ローマの平和にも陰の部分があることを意識していたと考えられる。事実、百年後のルカヌスは内乱の平定からローマ帝国の成立に至る歴史を世界崩壊の過程ととらえて『パルサリア』を創造したのである。ギリシア・ローマの叙事詩を一貫して流れる伝統、その中で詩人の独自の歴史意識がそれぞれ個性的な詩を生み出してきたことが本研究によって明らかにされた。
英文摘要
叙事詩はもとより詩的虚構であって歴史叙述ではないが、その素材が神話伝説であれ歴史事件であれ、詩人の独自の歴史意識が働いて素材を詩へと昇華させる。ヘシオドスは天地開闢から神々の誕生を系譜の形で描き、神々の時代から現代の人間の時代への移行をエポック概念で説明することにより、歴史意識をもった最初の詩人とされる。しかし、それに先だつホメロスも、トロイア戦争というひとまとまりの出来事を語りつつ、数々の詩的技巧で因果の糸を溯らせ、宇宙の始まりの頃の出来事をも語りこむ。あるいは、ムーサ(詩神)を呼び出すことにより何百年も昔の出来事を眼前のことの如くに語り、過去と現代を結びつける。そこには明確な歴史意識が見られることが明らかになった。この二詩人の影響を強く受けるウェルギリウスは、読者が既に知っている過去の出来事を、主人公のアエネアスは冥界の霊から未来の予言として聞かされる、という不思議な語り方をする。ウェルギリウスは過去の語る詩の中で未来を予言することにより、読者が生きる現代も語り、ひいては、叙事詩の主人公と読者のつながりを通して、過去・現代・未来にわたるすべての人間の存在を語る意志を示ししていることが考察された。ウェルギリウスは神々の定めた運命によるローマの建国とその永遠の世界支配という思想を打ち出したが、敗者の描き方を見る限り、ローマの平和にも陰の部分があることを意識していたと考えられる。事実、百年後のルカヌスは内乱の平定からローマ帝国の成立に至る歴史を世界崩壊の過程ととらえて『パルサリア』を創造したのである。ギリシア・ローマの叙事詩を一貫して流れる伝統、その中で詩人の独自の歴史意識がそれぞれ個性的な詩を生み出してきたことが本研究によって明らかにされた。
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南川高志: "ローマ帝政時代の家族と結婚" 前川和也編「家族・世帯・家門」ミネルヴァ書房. 174-200 (1993)
Takashi Minamikawa:“罗马帝国的家庭和婚姻”Kazuya Maekawa(编辑)“家庭,家庭,家庭”Minerva Shobo 174-200(1993)。
DOI:
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发表时间:
期刊:
影响因子:
--
作者:
[]
通讯作者:
岡道男: "ギリシア悲劇とラテン叙事詩" 岩波書店(予定), 400 (1994)
冈道雄:《希腊悲剧与拉丁史诗》岩波书店(暂定),400(1994)
DOI:
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发表时间:
期刊:
影响因子:
--
作者:
[]
通讯作者:
南川高志: "ローマ帝国とギリシア文化" 藤縄謙三編「ギリシア文化の遺産」南窓社. 77-108 (1993)
Takashi Minamikawa:“罗马帝国和希腊文化” Kenzo Fujinawa(编)“希腊文化的遗产”Minamimadosha 77-108(1993)。
DOI:
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发表时间:
期刊:
影响因子:
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作者:
[]
通讯作者:
中務哲郎: "古代ギリシアの昔話について" 平成5年度科学研究費補助金研究成果報告書. 3-20 (1994)
中冢哲郎:“关于古希腊的民间故事”1993年科学研究资助金研究结果报告3-20(1994年)。
DOI:
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发表时间:
期刊:
影响因子:
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作者:
[]
通讯作者:
山下太郎: "ウェルギリウスの歴史叙述-「アエネイス」第6巻の解釈を中心として-" 西洋古典論集. 11. 118-135 (1994)
山下太郎:《维吉尔的历史叙述——以《埃涅阿斯纪》卷六为重点的解读——《西方经典集》11. 118-135 (1994)。
DOI:
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发表时间:
期刊:
影响因子:
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作者:
[]
通讯作者:
ギリシア・ローマ神話の形成と変質
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批准号:57310072
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项目类别:Grant-in-Aid for Co-operative Research (A)
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资助金额:$5.31万
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财政年份:1982
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负责人:岡 道男
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依托单位:
古典古代における伝統の継承と革新
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批准号:X00050----431056
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项目类别:Grant-in-Aid for Co-operative Research (A)
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资助金额:$5.82万
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财政年份:1979
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负责人:岡 道男
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依托单位:
「叙事詩の環(Epicus Cyclus)」研究
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批准号:X00095----861201
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项目类别:Grant-in-Aid for General Scientific Research (D)
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资助金额:$0.13万
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财政年份:1973
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负责人:岡 道男
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依托单位:
海外基金