情報伝達因子としての分泌型ホスホリパーゼA_2の糸球体腎炎における役割
情報伝達因子としての分泌型ホスホリパーゼA_2の糸球体腎炎における役割
批准号:
06671138
负责人:
和田 晃
金额:
$0.0万
依托单位:
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
财政年份:
1994
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
1994 至 --
中文摘要
腎臓病学において慢性糸球体腎炎の進展過程を明らかにすることが急務となっている。われわれは炎症反応と密接な関係がある分泌型(II群)ホスホリパーゼA_2の慢性糸球体腎炎における役割について研究をおこなった。本年度の研究ではインターロイキン1の刺激によって糸球体メサンギウム細胞から分泌されるII群ホスホリパーゼA_2の細胞増殖に対する効果の機序を明らかにした。ラット脾臓より精製したII群ホスホリパーゼA_2は血小板由来増殖因子と協調的にメサンギウム細胞の細胞増殖を促進した。またインターロイキン1の細胞増殖作用はII群ホスホリパーゼA_2に対する特異的な抗体により阻害され、II群ホスホリパーゼA_2はメサンギウム細胞のautocrine/paracrine的な増殖因子となることが明らかとなった。またII群ホスホリパーゼA_2の酵素反応生成物であるリゾリン脂質もメサンギウム細胞の増殖を促進することからII群ホスホリパーゼA_2は細胞膜に作用して生じたリゾンリン脂質を介して働くことが示唆された。つぎにII群ホスホリパーゼA_2は細胞内情報伝達系の1つであるmitogen-activated protein(MAP)キナーゼを活性化することを見いだした。MAPキナーゼはインターロイキン1により2相性に活性化されるが、刺激後数時間でみられる接続的な遅い相はII群ホスホリパーゼA_2に対する抗体によって阻害される。このMAPキナーゼの活性化が細胞増殖のシグナルになると知られていることから、II群ホスホリパーゼA_2によるメサンギウム細胞増殖促進効果が細胞内においてMAPキナーゼを介すると考えられた。さらに腎炎におけるII群ホスホリパーゼA_2の役割をin vivoにおいて検討するため、ヒト腎炎患者の尿中のII群ホスホリパーゼA_2排泄を検討した。腎炎患者の尿中II群ホスホリパーゼA_2排泄は健常人に比較して有意に増加しており、排泄量は糸球体の増殖性変化と相関することを見いだした。以上の研究結果によりII群ホスホリパーゼA_2が従来より知られているプロスタグランディンの合成のみならず細胞増殖の情報伝達物質として働き、糸球体腎炎の発症進展に関与することを明らかにした。(日本腎臓学会第37回学術総会にて発表、現在論文投稿中)現在、ラットThy1腎炎モデルを用いてII群ホスホリパーゼA_2が糸球体に局在することを免疫組織化学的に確認しており、さらに阻害剤を用いた実験を計画している。
英文摘要
腎臓病学において慢性糸球体腎炎の進展過程を明らかにすることが急務となっている。われわれは炎症反応と密接な関係がある分泌型(II群)ホスホリパーゼA_2の慢性糸球体腎炎における役割について研究をおこなった。本年度の研究ではインターロイキン1の刺激によって糸球体メサンギウム細胞から分泌されるII群ホスホリパーゼA_2の細胞増殖に対する効果の機序を明らかにした。ラット脾臓より精製したII群ホスホリパーゼA_2は血小板由来増殖因子と協調的にメサンギウム細胞の細胞増殖を促進した。またインターロイキン1の細胞増殖作用はII群ホスホリパーゼA_2に対する特異的な抗体により阻害され、II群ホスホリパーゼA_2はメサンギウム細胞のautocrine/paracrine的な増殖因子となることが明らかとなった。またII群ホスホリパーゼA_2の酵素反応生成物であるリゾリン脂質もメサンギウム細胞の増殖を促進することからII群ホスホリパーゼA_2は細胞膜に作用して生じたリゾンリン脂質を介して働くことが示唆された。つぎにII群ホスホリパーゼA_2は細胞内情報伝達系の1つであるmitogen-activated protein(MAP)キナーゼを活性化することを見いだした。MAPキナーゼはインターロイキン1により2相性に活性化されるが、刺激後数時間でみられる接続的な遅い相はII群ホスホリパーゼA_2に対する抗体によって阻害される。このMAPキナーゼの活性化が細胞増殖のシグナルになると知られていることから、II群ホスホリパーゼA_2によるメサンギウム細胞増殖促進効果が細胞内においてMAPキナーゼを介すると考えられた。さらに腎炎におけるII群ホスホリパーゼA_2の役割をin vivoにおいて検討するため、ヒト腎炎患者の尿中のII群ホスホリパーゼA_2排泄を検討した。腎炎患者の尿中II群ホスホリパーゼA_2排泄は健常人に比較して有意に増加しており、排泄量は糸球体の増殖性変化と相関することを見いだした。以上の研究結果によりII群ホスホリパーゼA_2が従来より知られているプロスタグランディンの合成のみならず細胞増殖の情報伝達物質として働き、糸球体腎炎の発症進展に関与することを明らかにした。(日本腎臓学会第37回学術総会にて発表、現在論文投稿中)現在、ラットThy1腎炎モデルを用いてII群ホスホリパーゼA_2が糸球体に局在することを免疫組織化学的に確認しており、さらに阻害剤を用いた実験を計画している。
期刊论文(2)
专著(0)
科研奖励(0)
会议论文
Akira Wada: "Phospholipases in glomerulonephritis.-The role of group II phospholipase A_2 in mesangial cell proliferation." Current Topics of Glomerular Mesangial Cells.49-58 (1994)
Akira Wada:“肾小球肾炎中的磷脂酶。-II 族磷脂酶 A_2 在系膜细胞增殖中的作用。”
DOI:
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发表时间:
期刊:
影响因子:
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作者:
[]
通讯作者:
弾性値選択モデルによる流体駆動ソフトアクチュエータの設計法の提案
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批准号:19K14951
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项目类别:Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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资助金额:$2.66万
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财政年份:2019
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负责人:和田 晃
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依托单位:
気液可逆化学反応を利用したチューブフリーマッキベン型人工筋の実現
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批准号:16J07480
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项目类别:Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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资助金额:$1.22万
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财政年份:2016
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负责人:和田 晃
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依托单位:
低温試料への電子線等の照射による半導体薄膜合成
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批准号:17760023
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项目类别:Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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资助金额:$1.54万
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财政年份:2005
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负责人:和田 晃
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依托单位:
海外基金