ヒト幼児と霊長類の社会的知性に関する比較認知科学的研究
ヒト幼児と霊長類の社会的知性に関する比較認知科学的研究
批准号:
01J03516
负责人:
黒島 妃香
金额:
$1.28万
依托单位:
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
财政年份:
2001
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
2001 至 2002
中文摘要
他者の意図を理解するためには社会的文脈を理解することが必要である。そこで本研究では,リスザル(Saimiri sciureus)とフサオマキザル(Cebus apella)が,ヒト訓練者と同種他個体とのコミュニケーションを観察することにより,ヒト訓練者の次の行動を予測して自分に有利な行動をとることができるのかどうか,また,被験体はヒト訓練者と自分とのコミュニケーションから,ヒト訓練者の次の行動を予測することができるのかを検討した。実験は,サル3個体とヒト訓練者が一度に対面する状況において,期待違反試行手続きを用いて行った。まず,馴化試行として,ヒト訓練者がある個体に呼びかけて,その個体の注意を引いた後に餌を与える,という試行を3試行行った。その後,テスト試行として,馴化試行とは逆側の個体に呼びかけた後,その個体に餌を与える試行(期待試行)と,馴化試行時に呼びかけた個体に呼びかけた後,逆側の個体に餌を与える試行(期待違反試行)を行った。テストの結果,リスザル,フサオマキザルともに,ヒト訓練者と同種他個体間のコミュニケーションを観察することにより,ヒト訓練者の次の行動を予測して,自身に有利な行動をとるという結果を得ることはできなかった。しかしながら,相手個体に注意が向けられた後,相手個体に餌がわたる場面(期待試行)よりも,ヒト訓練者の注意が自分に向けられた後,相手個体に餌がわたる場面(期待違反試行)の方が,ヒト訓練者に対する注視時間の割合が高くなった。これは,被験体が,他者と自分との間に生じた社会的な文脈の違いを理解していることを示唆する結果であると考えられる。本実験の結果より,フサオマキザルは,他者同士のコミュニケーションから,他者の次の行動を予測することは難しいが,自分に向けられたコミュニケーションから他者の次の行動を予測することは可能であることが示唆された。
英文摘要
他者の意図を理解するためには社会的文脈を理解することが必要である。そこで本研究では,リスザル(Saimiri sciureus)とフサオマキザル(Cebus apella)が,ヒト訓練者と同種他個体とのコミュニケーションを観察することにより,ヒト訓練者の次の行動を予測して自分に有利な行動をとることができるのかどうか,また,被験体はヒト訓練者と自分とのコミュニケーションから,ヒト訓練者の次の行動を予測することができるのかを検討した。実験は,サル3個体とヒト訓練者が一度に対面する状況において,期待違反試行手続きを用いて行った。まず,馴化試行として,ヒト訓練者がある個体に呼びかけて,その個体の注意を引いた後に餌を与える,という試行を3試行行った。その後,テスト試行として,馴化試行とは逆側の個体に呼びかけた後,その個体に餌を与える試行(期待試行)と,馴化試行時に呼びかけた個体に呼びかけた後,逆側の個体に餌を与える試行(期待違反試行)を行った。テストの結果,リスザル,フサオマキザルともに,ヒト訓練者と同種他個体間のコミュニケーションを観察することにより,ヒト訓練者の次の行動を予測して,自身に有利な行動をとるという結果を得ることはできなかった。しかしながら,相手個体に注意が向けられた後,相手個体に餌がわたる場面(期待試行)よりも,ヒト訓練者の注意が自分に向けられた後,相手個体に餌がわたる場面(期待違反試行)の方が,ヒト訓練者に対する注視時間の割合が高くなった。これは,被験体が,他者と自分との間に生じた社会的な文脈の違いを理解していることを示唆する結果であると考えられる。本実験の結果より,フサオマキザルは,他者同士のコミュニケーションから,他者の次の行動を予測することは難しいが,自分に向けられたコミュニケーションから他者の次の行動を予測することは可能であることが示唆された。
期刊论文(0)
专著(0)
科研奖励(0)
会议论文
分かち合いの進化的基盤の解明に向けた比較認知科学的研究
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批准号:23K28388
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项目类别:Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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资助金额:$8.49万
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财政年份:2024
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负责人:黒島 妃香
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依托单位:
Comparative cognitive research into the evolutionary basis of sharing
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批准号:23H03699
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项目类别:Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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资助金额:$11.32万
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财政年份:2023
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负责人:黒島 妃香
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依托单位:
動物の感情世界の解明と感情起源の探索的研究
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批准号:22K18646
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项目类别:Grant-in-Aid for Challenging Research (Exploratory)
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资助金额:$4.08万
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财政年份:2022
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负责人:黒島 妃香
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依托单位:
霊長類と鳥類の社会的知性に関する比較認知学的研究
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批准号:03J04470
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项目类别:Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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资助金额:$2.11万
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财政年份:2003
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负责人:黒島 妃香
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依托单位:
海外基金