肝前駆細胞異常は肝細胞癌発癌の原因となっているか
肝前駆細胞異常は肝細胞癌発癌の原因となっているか
批准号:
17790250
负责人:
田口 健一
金额:
$1.28万
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
财政年份:
2005
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
2005 至 2006
中文摘要
肝前駆細胞は門脈域周囲のヘリング管と小葉内細胆管に存在し、多くの機能を持つ細胞とされる。この細胞は上皮型中間径フィラメントのcytokeratin19(CK19)やCK7、神経細胞接着分子(NCAM)を発現していると報告されている。近年肝細胞癌発癌においては肝細胞のみならず、この肝前駆細胞も発癌に関与しているという報告がなされた(Roskams 2006)。一方、肝細胞癌は周囲との境界が不明瞭で周囲肝細胞を置換性に発育するいわゆる早期肝細胞癌から脱分化と呼ばれる現象を経て進行癌へと進展する事がわかっている。前出のRoskamsらの報告では色々な分化度の肝細胞癌を用いてその検討を行っているため、どの段階でCK7やCK19を発現する形質が獲得されたかはわからないため、肝前駆細胞が肝細胞癌発癌に関与しているかは正確にはわからない。そこで肝前駆細胞からの発癌経路の存在の有無を検証するため、早期肝細胞癌である初期高分化肝細胞癌症例79例を対象にCK19の免疫組織化学を行った。早期高分化肝細胞癌においては従来報告されているような腫瘍細胞が5%以上CK19陽性を示す症例は存在しなかった。腫瘍組織内に残存する可能性のある胆管細胞(CK19陽性になる)との鑑別が厳密には困難であったため、腫瘍組織内に残存する門脈域から十分にはなれた位置にCK19陽性腫瘍細胞が存在する症例を改めてCK19陽性症例とすると陽性症例は79例中24例(30%)に見られた。そこでCK19陽性例と陰性例を比較するために臨床病理学的に検討したところ、背景となる肝臓組織で肝細胞不規則再生の所見の一つである多形化が見られる症例にCK19陽性症例が有意に多く見られた(p<0.01)。一方、Large cell dysplasiaや前癌病変とされるSmall cell dysplasiaが見られる肝臓にはCK19陽性症例はあまり認められない傾向が見られた(p<0.1)。これらの結果より、肝前駆細胞はいわゆる前癌病変からの発癌にはあまり関与せず、むしろ多形化が見られる肝臓において発癌の際に何らかの関与をしていることが推察される。現在更に検証を進める為に多重蛍光の系を確立している最中である。
英文摘要
肝前駆細胞は門脈域周囲のヘリング管と小葉内細胆管に存在し、多くの機能を持つ細胞とされる。この細胞は上皮型中間径フィラメントのcytokeratin19(CK19)やCK7、神経細胞接着分子(NCAM)を発現していると報告されている。近年肝細胞癌発癌においては肝細胞のみならず、この肝前駆細胞も発癌に関与しているという報告がなされた(Roskams 2006)。一方、肝細胞癌は周囲との境界が不明瞭で周囲肝細胞を置換性に発育するいわゆる早期肝細胞癌から脱分化と呼ばれる現象を経て進行癌へと進展する事がわかっている。前出のRoskamsらの報告では色々な分化度の肝細胞癌を用いてその検討を行っているため、どの段階でCK7やCK19を発現する形質が獲得されたかはわからないため、肝前駆細胞が肝細胞癌発癌に関与しているかは正確にはわからない。そこで肝前駆細胞からの発癌経路の存在の有無を検証するため、早期肝細胞癌である初期高分化肝細胞癌症例79例を対象にCK19の免疫組織化学を行った。早期高分化肝細胞癌においては従来報告されているような腫瘍細胞が5%以上CK19陽性を示す症例は存在しなかった。腫瘍組織内に残存する可能性のある胆管細胞(CK19陽性になる)との鑑別が厳密には困難であったため、腫瘍組織内に残存する門脈域から十分にはなれた位置にCK19陽性腫瘍細胞が存在する症例を改めてCK19陽性症例とすると陽性症例は79例中24例(30%)に見られた。そこでCK19陽性例と陰性例を比較するために臨床病理学的に検討したところ、背景となる肝臓組織で肝細胞不規則再生の所見の一つである多形化が見られる症例にCK19陽性症例が有意に多く見られた(p<0.01)。一方、Large cell dysplasiaや前癌病変とされるSmall cell dysplasiaが見られる肝臓にはCK19陽性症例はあまり認められない傾向が見られた(p<0.1)。これらの結果より、肝前駆細胞はいわゆる前癌病変からの発癌にはあまり関与せず、むしろ多形化が見られる肝臓において発癌の際に何らかの関与をしていることが推察される。現在更に検証を進める為に多重蛍光の系を確立している最中である。
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肝内胆管癌の病理組織、発現分子と予後予測
肝内胆管癌的病理组织病理学、表达分子及预后预测
DOI:
--
发表时间:
2005
期刊:
肝胆膵 50
影响因子:
--
作者:
[相島慎一, 黒田陽介, 西原雄之介, 田口健一, 恒吉正澄]
通讯作者:
恒吉正澄
DOI:
10.1016/j.hepres.2006.07.008
发表时间:
2006-11-01
期刊:
HEPATOLOGY RESEARCH
影响因子:
4.2
作者:
[Aishima, Shinichi, Kuroda, Yousuke, Tsuneyoshi, Masazumi]
通讯作者:
Tsuneyoshi, Masazumi
肝炎ウイルス
肝炎病毒
DOI:
--
发表时间:
2006
期刊:
日本臨床 62
影响因子:
--
作者:
[田口健一, 相島慎一, 恒吉正澄]
通讯作者:
恒吉正澄
Significance of the relationship between irregular regeneration and two hepatocarcinogenic pathways : "De novo" and so-called "dysplastic nodule-hepatocellular carcinoma" sequence.
不规则再生与两种肝癌途径之间关系的意义:“从头”和所谓的“发育不良结节-肝细胞癌”序列。
DOI:
--
发表时间:
2005
期刊:
Journal of Surgical Oncology 92
影响因子:
--
作者:
[Taguchi K, Aishima S, Matsuura S, Terashi T, Nishiyama K, Shirabe K, Shimada M, Maehara Y, Tsuneyoshi M]
通讯作者:
Tsuneyoshi M
混合型肝癌の病理組織像
混合性肝癌的组织病理学图像
DOI:
--
发表时间:
2005
期刊:
肝胆膵 50
影响因子:
--
作者:
[相島慎一, 西原雄之介, 黒田陽介, 田口健一, 浅山良樹, 恒吉正澄]
通讯作者:
恒吉正澄
共 9 条
ヒト肝内胆管癌における多剤耐性遺伝子の発現様式の解析
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批准号:14770075
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项目类别:Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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资助金额:$0.7万
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财政年份:2002
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负责人:田口 健一
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依托单位:
海外基金