乳がん患者と家族の関係性の向上を目指した心理支援プログラムの開発
乳がん患者と家族の関係性の向上を目指した心理支援プログラムの開発
批准号:
07J02833
负责人:
塩崎 麻里子
金额:
$2.11万
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
财政年份:
2007
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
2007 至 2009
中文摘要
本年度は、乳がん患者に対する縦断的質問紙調査を引き続き行ったことに加え、乳がん患者の配偶者に対する質問紙調査を行い、結果をまとめた。まず、乳がん患者に対する縦断的調査の7時点のうち、入院時(T1;N=201)、1ヶ月後(T2;N=196)、半年後(T3;N=196)のデータを用いて、解析を行った。親しい他者からのネガティブサポートの中で、過剰関与と問題回避は時間の経過に従って減少するサポートであり、過小評価は変化しないサポートであることが示された。また、各時点でのネガティブサポートが心理的適応に及ぼす影響を検討したところ、3時点ともに問題回避のみが有意な影響を及ぼしていた(T1:β=0.27,p<0.01;T2:β=0.34,p<0.01;T3:β=0.27,p<0.01)。親しい他者が問題回避していると報告している患者には、NEOによる性格傾向に特徴はなかったが、感情抑制傾向が強いことがわかった(r=0.27,p<0.01)。このことから、二者間の問題回避は、どちらか片方ではなく両者のダイナミズムの問題として捉える必要があることが示唆された。そのため、乳がん患者の配偶者(N=368)を対象に、どの程度患者に対して問題回避を行っているのか、また、問題回避を行う配偶者の特徴を調べることを目的に質問紙調査を行った。その結果、ときどきよりも頻回に問題回避をしている配偶者が、診断直後では約半数、また現在(術後平均2.4年)でも約35%いることが明らかになった。また、配偶者自身の問題回避と患者がとっていると認識している問題回避との相関は強かった(r=0.62,p<0.01)。問題回避をとる配偶者の特徴として、がんに対する脅威性が高い、侵入想起症状が強いという特徴が明らかとなり、問題回避をとることには、配偶者の性格傾向や家族機能ではなく、配偶者自身の心理的不適応が背景にあることが明らかとなった。これらの結果から、患者と配偶者の両者の視点にたった心理支援ツールを開発し、乳腺外科のある病院やクリニックの外来、ホームページなどで情報発信する準備を進めている。
英文摘要
本年度は、乳がん患者に対する縦断的質問紙調査を引き続き行ったことに加え、乳がん患者の配偶者に対する質問紙調査を行い、結果をまとめた。まず、乳がん患者に対する縦断的調査の7時点のうち、入院時(T1;N=201)、1ヶ月後(T2;N=196)、半年後(T3;N=196)のデータを用いて、解析を行った。親しい他者からのネガティブサポートの中で、過剰関与と問題回避は時間の経過に従って減少するサポートであり、過小評価は変化しないサポートであることが示された。また、各時点でのネガティブサポートが心理的適応に及ぼす影響を検討したところ、3時点ともに問題回避のみが有意な影響を及ぼしていた(T1:β=0.27,p<0.01;T2:β=0.34,p<0.01;T3:β=0.27,p<0.01)。親しい他者が問題回避していると報告している患者には、NEOによる性格傾向に特徴はなかったが、感情抑制傾向が強いことがわかった(r=0.27,p<0.01)。このことから、二者間の問題回避は、どちらか片方ではなく両者のダイナミズムの問題として捉える必要があることが示唆された。そのため、乳がん患者の配偶者(N=368)を対象に、どの程度患者に対して問題回避を行っているのか、また、問題回避を行う配偶者の特徴を調べることを目的に質問紙調査を行った。その結果、ときどきよりも頻回に問題回避をしている配偶者が、診断直後では約半数、また現在(術後平均2.4年)でも約35%いることが明らかになった。また、配偶者自身の問題回避と患者がとっていると認識している問題回避との相関は強かった(r=0.62,p<0.01)。問題回避をとる配偶者の特徴として、がんに対する脅威性が高い、侵入想起症状が強いという特徴が明らかとなり、問題回避をとることには、配偶者の性格傾向や家族機能ではなく、配偶者自身の心理的不適応が背景にあることが明らかとなった。これらの結果から、患者と配偶者の両者の視点にたった心理支援ツールを開発し、乳腺外科のある病院やクリニックの外来、ホームページなどで情報発信する準備を進めている。
期刊论文(0)
专著(0)
科研奖励(0)
会议论文
登录
查看更多内容
積極的治療中止に関する遺族の後悔制御方略-緩和ケア病棟を利用した遺族を対象とした探索的検討-
失去亲人的家庭对停止积极治疗的遗憾控制策略 - 针对使用姑息治疗病房的失去亲人的家庭的探索性研究 -
DOI:
--
发表时间:
2009
期刊:
影响因子:
--
作者:
[塩崎麻里子, 他]
通讯作者:
他
心筋梗塞患者の外来通院中のうつ症状の変化とその後の心血管イベント
心肌梗死患者门诊期间抑郁症状变化及后续心血管事件
DOI:
--
发表时间:
2007
期刊:
影响因子:
--
作者:
[平井啓, 工藤直志, 塩崎麻里子, 他, 塩崎麻里子・平井啓・所昭宏 他, 塩崎麻里子・中谷大作・大平哲也 他]
通讯作者:
塩崎麻里子・中谷大作・大平哲也 他
終末期のがん患者を介護した遺族による介護経験の評価尺度の作成
制定照顾绝症癌症患者家属的照顾体验评估量表
DOI:
--
发表时间:
2008
期刊:
影响因子:
--
作者:
[三條真紀子, 森田達也, 宮下光令, 塩崎麻里子, 他]
通讯作者:
他
乳がん患者における家族への否定的感情の開示に関する研究
乳腺癌患者向家属透露负面情绪的研究
DOI:
--
发表时间:
2008
期刊:
影响因子:
--
作者:
[岡田紫甫, 平井啓, 他]
通讯作者:
他
日本語版 Continuing Bonds Scale (「故人との絆の継続」評価尺度)の作成
创建日本版的持续债券量表(“与死者的持续债券”评估量表)
DOI:
--
发表时间:
2008
期刊:
影响因子:
--
作者:
[中里和弘, 塩崎麻里子, 恒藤暁, 他]
通讯作者:
他
共 39 条
文化適応的後悔制御モデルの構築とがん終末期の治療選択に対する意思決定支援法の開発
-
批准号:22K03163
-
项目类别:Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
-
资助金额:$2.5万
-
财政年份:2022
-
负责人:塩崎 麻里子
-
依托单位:
乳がん患者に対する配偶者のサポート提供スタイルが心理的適応に及ぼす影響
-
批准号:05J09420
-
项目类别:Grant-in-Aid for JSPS Fellows
-
资助金额:$1.15万
-
财政年份:2005
-
负责人:塩崎 麻里子
-
依托单位:
海外基金