脂肪細胞を中心とした新たな乳腺発達調節機構の解明
脂肪細胞を中心とした新たな乳腺発達調節機構の解明
批准号:
09J05206
负责人:
上川 昭博
金额:
$0.45万
依托单位:
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
财政年份:
2009
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
2009 至 2010
中文摘要
乳腺は生後(特に思春期と妊娠期)に大きく発達する組織である。導管や腺房といった乳腺上皮細胞からなる実質は、脂肪細胞等から構成される間質に取り囲まれている。脂肪細胞はレプチン等の脂肪細胞分泌因子を介して乳腺発達の調節に寄与すると想定されるが、その詳細は不明である。そこで、肥満動物では泌乳が抑制されるという現象に着目し、この抑制機序を明らかにすることで、乳腺発達における脂肪細胞の役割を明らかにすることを試みた。まず、対照マウスと肥満マウスの乳腺を未妊娠から妊娠後期まで経時的に観察、比較した。両マウスとも妊娠以前に皮下脂肪組織全体に広がる導管をもったが、肥満マウスの乳腺では、導管基底側の筋上皮細胞の欠損や導管周囲の線維化といった組織構造の異常が観察された。また妊娠後の対照マウスでは、妊娠初期に乳腺上皮細胞の増殖を伴って導管側枝が出芽し、中期に腺房構造が形成され、後期に乳蛋白質と乳脂肪を産生する腺房が発達したのに対し、肥満マウスでは妊娠初期の細胞増殖と側枝出芽が対照群に比べて少なく、その後に続く腺房発達も遅延した。側枝出芽には、導管周囲の膠原線維の分解と、乳腺上皮細胞の増殖が必要なので、肥満による導管周囲線維化や細胞増殖抑制が、側枝出芽の抑制とその後の腺房発達遅延の原因であると考えられた。そこで、肥満時に間質脂肪細胞からの分泌大きく増大したレプチンの膠原線維産生と細胞増殖に及ぼす影響を培養細胞を用いて検討した。レプチンはマウス線維芽細胞における1型コラーゲン(膠原線維成分)の産生を促進し、ウシ乳腺上皮細胞の増殖抑制した。以上の結果から、肥満時に過剰に分泌されたレプチンは導管周囲の線維化と乳腺上皮細胞の増殖抑制を介して乳腺の発達を抑制したと考えられた。これは、脂肪細胞による乳腺発達調節機構の一端を示しており、全体像の解明に向けさらなる解析が必要である。
英文摘要
乳腺は生後(特に思春期と妊娠期)に大きく発達する組織である。導管や腺房といった乳腺上皮細胞からなる実質は、脂肪細胞等から構成される間質に取り囲まれている。脂肪細胞はレプチン等の脂肪細胞分泌因子を介して乳腺発達の調節に寄与すると想定されるが、その詳細は不明である。そこで、肥満動物では泌乳が抑制されるという現象に着目し、この抑制機序を明らかにすることで、乳腺発達における脂肪細胞の役割を明らかにすることを試みた。まず、対照マウスと肥満マウスの乳腺を未妊娠から妊娠後期まで経時的に観察、比較した。両マウスとも妊娠以前に皮下脂肪組織全体に広がる導管をもったが、肥満マウスの乳腺では、導管基底側の筋上皮細胞の欠損や導管周囲の線維化といった組織構造の異常が観察された。また妊娠後の対照マウスでは、妊娠初期に乳腺上皮細胞の増殖を伴って導管側枝が出芽し、中期に腺房構造が形成され、後期に乳蛋白質と乳脂肪を産生する腺房が発達したのに対し、肥満マウスでは妊娠初期の細胞増殖と側枝出芽が対照群に比べて少なく、その後に続く腺房発達も遅延した。側枝出芽には、導管周囲の膠原線維の分解と、乳腺上皮細胞の増殖が必要なので、肥満による導管周囲線維化や細胞増殖抑制が、側枝出芽の抑制とその後の腺房発達遅延の原因であると考えられた。そこで、肥満時に間質脂肪細胞からの分泌大きく増大したレプチンの膠原線維産生と細胞増殖に及ぼす影響を培養細胞を用いて検討した。レプチンはマウス線維芽細胞における1型コラーゲン(膠原線維成分)の産生を促進し、ウシ乳腺上皮細胞の増殖抑制した。以上の結果から、肥満時に過剰に分泌されたレプチンは導管周囲の線維化と乳腺上皮細胞の増殖抑制を介して乳腺の発達を抑制したと考えられた。これは、脂肪細胞による乳腺発達調節機構の一端を示しており、全体像の解明に向けさらなる解析が必要である。
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食餌性肥満が乳腺発達に及ぼす影響
饮食肥胖对乳腺发育的影响
DOI:
--
发表时间:
2009
期刊:
肥満研究
影响因子:
--
作者:
[上川昭博, 鈴木千春, 山本敦子, 木村和弘]
通讯作者:
木村和弘
Diet-induced obesity disrupts ductal development in the mammary gland of nonpregnant mice
饮食引起的肥胖会破坏非怀孕小鼠乳腺的导管发育
DOI:
--
发表时间:
2009
期刊:
Developmental Dynamics 238
影响因子:
--
作者:
[永川桂大, 新倉謙一, 大竹範子, 鈴木忠樹, 松尾保孝, 澤洋文, 居城邦治, Lina Nordquist, Akihiro Kamikawa]
通讯作者:
Akihiro Kamikawa
DOI:
10.1017/s0022029909990276
发表时间:
2010-02-01
期刊:
JOURNAL OF DAIRY RESEARCH
影响因子:
2.1
作者:
[Eldaim, Mabrouk A. Abd, Kamikawa, Akihiro, Kimura, Kazuhiro]
通讯作者:
Kimura, Kazuhiro
Diet-induced obesity disrupts postnatal and pregnancy-induced mammary gland development in mice : Possible roles of leptin
饮食引起的肥胖会破坏小鼠产后和妊娠引起的乳腺发育:瘦素的可能作用
DOI:
--
发表时间:
2010
期刊:
影响因子:
--
作者:
[永川桂大, 新倉謙一, 大竹範子, 鈴木忠樹, 松尾保孝, 澤洋文, 居城邦治, Lina Nordquist, Akihiro Kamikawa, 上川昭博, Mabrouk A.Abd Eldaim, Daniela Tomie Furuya, Akihiro Kamikawa]
通讯作者:
Akihiro Kamikawa
Proinsulin C-peptide induces c-Jun N-terminal kinase 1 expression in LEII mouse lung capillary endothelial cells
胰岛素原 C 肽诱导 LEII 小鼠肺毛细血管内皮细胞中 c-Jun N 末端激酶 1 表达
DOI:
--
发表时间:
2009
期刊:
The Japanese Journal of Veterinary Research 57
影响因子:
--
作者:
[永川桂大, 新倉謙一, 大竹範子, 鈴木忠樹, 松尾保孝, 澤洋文, 居城邦治, Lina Nordquist, Akihiro Kamikawa, 上川昭博, Mabrouk A.Abd Eldaim, Daniela Tomie Furuya]
通讯作者:
Daniela Tomie Furuya
共 7 条
オキシトシンーバソプレシン相互作用による泌乳期の母体水分バランス調節機構の解明
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批准号:22K06037
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项目类别:Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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资助金额:$2.66万
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财政年份:2022
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负责人:上川 昭博
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依托单位:
海外基金