自由主義の危機における20世紀アメリカ社会学の変容―二度の世界大戦を通じた考察―
自由主義の危機における20世紀アメリカ社会学の変容―二度の世界大戦を通じた考察―
批准号:
10J06639
负责人:
吉田 耕平
金额:
$0.51万
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
财政年份:
2010
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
2010 至 2011
中文摘要
本年度は第一に、「科学」による記述の単位として「社会」が描かれるようになったことの要因と影響を論じた。重要な事例として、質的調査のR.E.Park、量的調査のW.F.Ogburn、方法のL.L.Bernardそれぞれが辿った思想遍歴を比較した。まず得られた知見は、社会の進歩が、おおよそ1920年代、自生的なものとは考えられなくなったものの、科学の方法の助けを得るかぎりで実現可能なものと考えられるようになったことだ。だが1930年代になると、こうした関連付けの努力が見られなくなった。そこで次に、この要因を知るために進歩の観念を離れ、「科学的」社会学の実現による「実践的」効果の観念について検討した。ここから知られたのは、1920年代には、社会学は科学的であれば実践的でありうる、と考えられたのに対して、1930年代には、必要とされる実践的効果を「科学的」社会学は十分に提供できない、と考えられるようになったことだ。科学性と実践性の兼備を追求する「科学主義」は、1930年代に開花したとしばしば言われる。だが事実は、むしろある面では科学主義が衰退したことにあったと言える。第二に、「戦争」をめぐる社会学者の議論についても変遷をたどり、「社会」を想像させる視角の多様性と流動性を示した。事例として重要だったのは先述の調査研究者のほか、G.H.MeadやT.Parsonsである。第一次大戦の前夜、戦争はしばしば「生物学的」や「心理学的」な必然性によって説明されていたが、それ以後、知性と共同体によって戦争を回避すべきだと説かれるようになった。だが第二次大戦にあたっては、戦争は「社会学的」や「文化的」な要因と帰結から説明され、戦われなければならないものとなった。この経過において「社会」は、戦いの場ではなく戦いの各陣営を指し示すようになった。内側に閉じた一国社会と言われるが、外側と対決する一国社会が誕生したと言える。
英文摘要
本年度は第一に、「科学」による記述の単位として「社会」が描かれるようになったことの要因と影響を論じた。重要な事例として、質的調査のR.E.Park、量的調査のW.F.Ogburn、方法のL.L.Bernardそれぞれが辿った思想遍歴を比較した。まず得られた知見は、社会の進歩が、おおよそ1920年代、自生的なものとは考えられなくなったものの、科学の方法の助けを得るかぎりで実現可能なものと考えられるようになったことだ。だが1930年代になると、こうした関連付けの努力が見られなくなった。そこで次に、この要因を知るために進歩の観念を離れ、「科学的」社会学の実現による「実践的」効果の観念について検討した。ここから知られたのは、1920年代には、社会学は科学的であれば実践的でありうる、と考えられたのに対して、1930年代には、必要とされる実践的効果を「科学的」社会学は十分に提供できない、と考えられるようになったことだ。科学性と実践性の兼備を追求する「科学主義」は、1930年代に開花したとしばしば言われる。だが事実は、むしろある面では科学主義が衰退したことにあったと言える。第二に、「戦争」をめぐる社会学者の議論についても変遷をたどり、「社会」を想像させる視角の多様性と流動性を示した。事例として重要だったのは先述の調査研究者のほか、G.H.MeadやT.Parsonsである。第一次大戦の前夜、戦争はしばしば「生物学的」や「心理学的」な必然性によって説明されていたが、それ以後、知性と共同体によって戦争を回避すべきだと説かれるようになった。だが第二次大戦にあたっては、戦争は「社会学的」や「文化的」な要因と帰結から説明され、戦われなければならないものとなった。この経過において「社会」は、戦いの場ではなく戦いの各陣営を指し示すようになった。内側に閉じた一国社会と言われるが、外側と対決する一国社会が誕生したと言える。
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会议论文
戦間期アメリカ社会学における「戦争」の観念
两次世界大战期间美国社会学中的“战争”概念
DOI:
--
发表时间:
2011
期刊:
影响因子:
--
作者:
[Higuchi W, Hung WC, Takano T, et al., 吉田耕平]
通讯作者:
吉田耕平
Foster Care and Medicalization
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批准号:21K13422
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项目类别:Grant-in-Aid for Early-Career Scientists
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资助金额:$0.83万
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财政年份:2021
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负责人:吉田 耕平
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依托单位:
海外基金