現代日本における貧困概念の更新に関する理論的/実証的研究
現代日本における貧困概念の更新に関する理論的/実証的研究
批准号:
16J01972
负责人:
東 悠介
金额:
$0.58万
依托单位:
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
财政年份:
2016
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
2016-04-22 至 2019-03-31
中文摘要
本年度より報告者は、現代日本における貧困問題の比較社会学的な類型化の試みに着手した。その際に分析の枠組みとして、フランスの社会学者セルジュ・ポーガムによって作り出された、以下に述べる貧困の三類型を用いた。ポーガムはヨーロッパ諸社会の比較研究から、貧困の社会的表象に関する三つの基本的形態を見出した。すなわち、第一に南欧にみられる「統合された貧困」、第二に北欧に代表される「マージナルな貧困」、第三にフランスのような雇用の脅かされた社会に特徴的な「降格する貧困」である。本年度は①社会的紐帯の役割②社会保障制度の機能という二つの観点から、日本社会のデータをポーガムの用いたものと比較することによって、上記三分類に対して日本の貧困問題が占めるおおまかな位置づけを探った。①社会的紐帯について、貧困者が困難を乗り越えるなかで重要となる主たるものとして、ポーガムは家族のつながりを挙げる。南欧型の「統合された貧困」において家族は、生活上の困難を乗り越えるための第一級の資源である。逆に個人化され、雇用が脅かされた「降格する」社会において、貧困者は孤立している。このような構図のなかで、日本における貧困の形態は、南欧のそれに近い一面をもっている。次に、②社会保障制度の在り方に応じて、貧困の表象や経験は大きく左右されるとポーガムはいう。例えば南欧型の「統合された貧困」状態にあるとみなされる人々は、資源の乏しさや制度の未発達が原因で、その多くが福祉サービスを受給した経験がない。その一方で社会保障が充実している社会では貧困は克服されたものとしてみなされる。その結果として依然として貧困状態にある人々は「周縁化」され、強いスティグマを付与される。日本とヨーロッパのデータを比較するならば、ここでも日本の貧困は南欧型の「統合された貧困」に近いと結論付けられる。
英文摘要
本年度より報告者は、現代日本における貧困問題の比較社会学的な類型化の試みに着手した。その際に分析の枠組みとして、フランスの社会学者セルジュ・ポーガムによって作り出された、以下に述べる貧困の三類型を用いた。ポーガムはヨーロッパ諸社会の比較研究から、貧困の社会的表象に関する三つの基本的形態を見出した。すなわち、第一に南欧にみられる「統合された貧困」、第二に北欧に代表される「マージナルな貧困」、第三にフランスのような雇用の脅かされた社会に特徴的な「降格する貧困」である。本年度は①社会的紐帯の役割②社会保障制度の機能という二つの観点から、日本社会のデータをポーガムの用いたものと比較することによって、上記三分類に対して日本の貧困問題が占めるおおまかな位置づけを探った。①社会的紐帯について、貧困者が困難を乗り越えるなかで重要となる主たるものとして、ポーガムは家族のつながりを挙げる。南欧型の「統合された貧困」において家族は、生活上の困難を乗り越えるための第一級の資源である。逆に個人化され、雇用が脅かされた「降格する」社会において、貧困者は孤立している。このような構図のなかで、日本における貧困の形態は、南欧のそれに近い一面をもっている。次に、②社会保障制度の在り方に応じて、貧困の表象や経験は大きく左右されるとポーガムはいう。例えば南欧型の「統合された貧困」状態にあるとみなされる人々は、資源の乏しさや制度の未発達が原因で、その多くが福祉サービスを受給した経験がない。その一方で社会保障が充実している社会では貧困は克服されたものとしてみなされる。その結果として依然として貧困状態にある人々は「周縁化」され、強いスティグマを付与される。日本とヨーロッパのデータを比較するならば、ここでも日本の貧困は南欧型の「統合された貧困」に近いと結論付けられる。
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生活保護バッシングをするのは誰か
谁在破坏福利?
DOI:
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发表时间:
2018
期刊:
影响因子:
--
作者:
[Watanabe, M., Goto, K., Bricker, J. D., Imamura, F, 阿部彩 ・東悠介 ・石井東太 ・梶原豪人 ・谷川文菜 ・松村智史]
通讯作者:
阿部彩 ・東悠介 ・石井東太 ・梶原豪人 ・谷川文菜 ・松村智史
現代日本の貧困研究におけるスティグマ概念の射程――不名誉な「貧困」から距離をとるということ
现代日本贫困研究中耻辱概念的范围:与“贫困”耻辱的距离
DOI:
--
发表时间:
2017
期刊:
影响因子:
--
作者:
[Watanabe, M., Goto, K., Bricker, J. D., Imamura, F, 阿部彩 ・東悠介 ・石井東太 ・梶原豪人 ・谷川文菜 ・松村智史, 東悠介]
通讯作者:
東悠介
絶対的貧困・再考――ラウントリーとセンの議論からの一考察
重新考虑绝对贫困:朗特里和森讨论的思考
DOI:
--
发表时间:
2016
期刊:
影响因子:
--
作者:
[Watanabe, M., Goto, K., Bricker, J. D., Imamura, F, 阿部彩 ・東悠介 ・石井東太 ・梶原豪人 ・谷川文菜 ・松村智史, 東悠介, 東悠介]
通讯作者:
東悠介
現代日本における貧困の不可視化――「年越し派遣村」を事例に
现代日本贫困的隐形:以“俊越派遣村”为例
DOI:
--
发表时间:
2016
期刊:
影响因子:
--
作者:
[Watanabe, M., Goto, K., Bricker, J. D., Imamura, F, 阿部彩 ・東悠介 ・石井東太 ・梶原豪人 ・谷川文菜 ・松村智史, 東悠介, 東悠介, 東悠介]
通讯作者:
東悠介
TeVγ線ステレオ観測を用いた超新星残骸銀河面探査による粒子加速機構の系統的解明
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批准号:06J03212
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项目类别:Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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资助金额:$1.22万
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财政年份:2006
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负责人:東 悠介
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依托单位:
海外基金