言語的機能が自己の認知に及ぼす影響の解明:言語陰蔽効果パラダイムによる検討
言語的機能が自己の認知に及ぼす影響の解明:言語陰蔽効果パラダイムによる検討
批准号:
18J00873
负责人:
波多野 文
金额:
$2.33万
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
财政年份:
2018
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
2018-04-25 至 2022-03-31
中文摘要
2021年度は、2020年度に実施した自己顔の言語化が自己の認知に及ぼす影響を検討した研究をより探索的に分析し、学術論文にまとめる準備を行った。その結果、自己顔を客観的に言語化した場合は、もともと自分の顔を恥ずかしいと思わない人でも恥ずかしさを感じやすくなった。さらに、自己をポジティブに言語化した場合は、自尊心が高い人でも自分の顔を恥ずかしく感じやすくなり、さらに、公的自意識(自分が他者からどのように見られているかという意識)が高い人で恥ずかしさを感じやすくなった。これらの結果は、自己顔を言語化することが自己の捉え方に影響を与える可能性があること、言語化の影響が他者の目線を意識しやすいかなど、その人が持つ性格特性によって変化すること、そして、言語化の内容によって影響を受ける性格特性が異なることを示している。次に、言語陰蔽効果の生起に年齢が影響する可能性を検討するため、大規模追試研究のデータ(Alogna et al., 2014)を再分析した。その結果、記述統計上は年齢が低い10代後半から20代前半の参加者でより言語化による記憶成績の低下が生じていたものの、年齢の影響は統計的に有意ではなかった。さらに、前年度までに実施した、自己以外の対象の学習に言語化が及ぼす影響を検討した研究の追試を行った。この研究では、同時に視覚的記憶容量と言語的記憶容量を測定して記憶容量と言語陰蔽効果の関係を検討した。その結果、言語陰蔽効果は観察されず、言語陰蔽効果の間にも明確な関連は見出されなかった。以上の研究によって、自己の外見的特徴の言語化と自己認知のあり方に個人の性格特性が影響すること、言語陰蔽効果と年齢や視覚的記憶容量の関係にはさらなる検討が必要であることが明らかになった。本研究の進展により、言語と自己認知、性格特性や記憶容量の個人差の関係について新たな知見が得られることが期待される。
英文摘要
2021年度は、2020年度に実施した自己顔の言語化が自己の認知に及ぼす影響を検討した研究をより探索的に分析し、学術論文にまとめる準備を行った。その結果、自己顔を客観的に言語化した場合は、もともと自分の顔を恥ずかしいと思わない人でも恥ずかしさを感じやすくなった。さらに、自己をポジティブに言語化した場合は、自尊心が高い人でも自分の顔を恥ずかしく感じやすくなり、さらに、公的自意識(自分が他者からどのように見られているかという意識)が高い人で恥ずかしさを感じやすくなった。これらの結果は、自己顔を言語化することが自己の捉え方に影響を与える可能性があること、言語化の影響が他者の目線を意識しやすいかなど、その人が持つ性格特性によって変化すること、そして、言語化の内容によって影響を受ける性格特性が異なることを示している。次に、言語陰蔽効果の生起に年齢が影響する可能性を検討するため、大規模追試研究のデータ(Alogna et al., 2014)を再分析した。その結果、記述統計上は年齢が低い10代後半から20代前半の参加者でより言語化による記憶成績の低下が生じていたものの、年齢の影響は統計的に有意ではなかった。さらに、前年度までに実施した、自己以外の対象の学習に言語化が及ぼす影響を検討した研究の追試を行った。この研究では、同時に視覚的記憶容量と言語的記憶容量を測定して記憶容量と言語陰蔽効果の関係を検討した。その結果、言語陰蔽効果は観察されず、言語陰蔽効果の間にも明確な関連は見出されなかった。以上の研究によって、自己の外見的特徴の言語化と自己認知のあり方に個人の性格特性が影響すること、言語陰蔽効果と年齢や視覚的記憶容量の関係にはさらなる検討が必要であることが明らかになった。本研究の進展により、言語と自己認知、性格特性や記憶容量の個人差の関係について新たな知見が得られることが期待される。
期刊论文(0)
专著(0)
科研奖励(0)
会议论文
既知顔と合成顔の弁別における言語陰蔽効果の予備的検討
已知人脸与合成人脸辨别中语言掩蔽效应的初步研究
DOI:
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发表时间:
2019
期刊:
影响因子:
--
作者:
[Yoshiro Urade, Yosuke Nakata, Toshihiro Nakanishi, and Masao Kitano, 波多野文・繁桝博昭]
通讯作者:
波多野文・繁桝博昭
Does verbalization of perceptual memory have disruptive effect on perceptual category learning?
知觉记忆的语言化是否会对知觉类别学习产生破坏性影响?
DOI:
--
发表时间:
2018
期刊:
影响因子:
--
作者:
[Jiyoung Lee, Naoya Aizawa, and Takuma Yasuda, 波多野文, Aya Hatano]
通讯作者:
Aya Hatano
知覚情報処理の熟達化に知覚経験の言語化が及ぼす影響の検討
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批准号:17H07039
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项目类别:Grant-in-Aid for Research Activity Start-up
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资助金额:$1.75万
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财政年份:2017
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负责人:波多野 文
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依托单位:
海外基金