ショウジョウバエ中枢神経系培養細胞株を用いた細胞増殖阻害因子の研究
ショウジョウバエ中枢神経系培養細胞株を用いた細胞増殖阻害因子の研究
批准号:
06256217
负责人:
程 久美子
金额:
$0.96万
依托单位:
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
财政年份:
1994
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
1994 至 --
中文摘要
ショウジョウバエにおけるプログラムされた細胞死は、発生の早い時期を除けば、主に中枢神経系でおこることが報告されている。私たちは、ショウジョウバエ中枢神経系より培養細胞株を樹立し、クローン細胞株を得た。これらの細胞株の中には、昆虫の神経特異的マーカーとして知られている抗HRP抗体反応性を示し、神経伝達物質と考えられるアセチルコリン、L-dopa、ペプチド、アミノ酸、等を含むものがあることを示した。そこで、これらの細胞をモデル神経細胞として用い、ショウジョウバエにおいてもアポトーシスが起こるか否かを検討した。アポトーシスは、現在のところ、電子顕微鏡観察によるクロマチンの凝集などの形態学的変化と、ヌクレオソーム単位でのDNAの断片化という生化学的特徴によって定義されている。ショウジョウバエ中枢神経系由来クローン細胞株、ML-DmBG2-c2,を用いて、哺乳類細胞においてアポトーシスを誘導することが示されている種々の薬物に対する反応を検討した結果、Ca^<++>イオノフォア(A23187),PKC inhibitor(H-7),Poly(ADP-ribose)polymerase inhibitor(nicotinamide)などを加えることによってDNAのラダーがみられ、哺乳類でのアポトーシスの場合と同様に180-200bp単位でDNAの断片化が起こることがわかった。DNAのラダーの大きさから、おそらく、この断片化はヌクレオソーム単位で起こっていると考えられる。この際、DNAの断片化を伴って死に至る細胞は、発生中の胚でおこる細胞死と同様にAOで染色された。また、電子顕微鏡観察によりクロマチンの凝集も起きているものがあることがわかった。これらの結果から、ショウジョウバエにおいてもDNAの断片化とクロマチンの凝集を伴うアポトーシスが起こると結論された。また、哺乳類の細胞でのアポトーシスには、RNA合成阻害剤(actinomycin-D(AMD)),タンパク合成阻害剤(cycloheximide(CHX))によって抑制されるものがあることが報告されているが、AMD,CHXは、単独でDNAの断片化を誘導することがわかった。今回用いたすべての薬物によるDNAの断片化は、Ca^<++>キレーター(BAPTA)によって抑制された。このことは、アポトーシスの過程のどこかにCa^<++>が関与していることを示している。細胞外液中のCa^<++>を除いた際には、A23187以外の薬物によるDNAの断片化はすべて起こったが、A23187による断片化は抑制された。このことから、A23187は細胞外のCa^<++>を細胞内に流入させることによって断片化を誘導していると考えられる。細胞質内のCa^<++>濃度は、通常低く保たれているはずであるので、A23187以外の薬物によるアポトーシスには、細胞内のどこかに貯蔵されているCa^<++>が必要であると考えられる。Ca^<++>-dependent endonuclease阻害剤であるaurintricarboxyric acid (ATA)を用いると、A23187によるDNAの断片化は阻害されたが、H-7,nicotinamide,AMD,CHXによる断片化は阻害されなかった。また、一般的にendonucleaseはZn^<++>により阻害されるが、A23187による断片化は50μMのZn^<++>によって阻害され、H-7,nicotinamide,AMD,CHXによる断片化は5mMのZn^<++>で阻害され、断片化を阻害するZn^<++>の濃度が異なることがわかった。従って、用いた薬物によってDNAを断片化するendonucleaseは、少なくとも2種類あると考えられる。
英文摘要
ショウジョウバエにおけるプログラムされた細胞死は、発生の早い時期を除けば、主に中枢神経系でおこることが報告されている。私たちは、ショウジョウバエ中枢神経系より培養細胞株を樹立し、クローン細胞株を得た。これらの細胞株の中には、昆虫の神経特異的マーカーとして知られている抗HRP抗体反応性を示し、神経伝達物質と考えられるアセチルコリン、L-dopa、ペプチド、アミノ酸、等を含むものがあることを示した。そこで、これらの細胞をモデル神経細胞として用い、ショウジョウバエにおいてもアポトーシスが起こるか否かを検討した。アポトーシスは、現在のところ、電子顕微鏡観察によるクロマチンの凝集などの形態学的変化と、ヌクレオソーム単位でのDNAの断片化という生化学的特徴によって定義されている。ショウジョウバエ中枢神経系由来クローン細胞株、ML-DmBG2-c2,を用いて、哺乳類細胞においてアポトーシスを誘導することが示されている種々の薬物に対する反応を検討した結果、Ca^<++>イオノフォア(A23187),PKC inhibitor(H-7),Poly(ADP-ribose)polymerase inhibitor(nicotinamide)などを加えることによってDNAのラダーがみられ、哺乳類でのアポトーシスの場合と同様に180-200bp単位でDNAの断片化が起こることがわかった。DNAのラダーの大きさから、おそらく、この断片化はヌクレオソーム単位で起こっていると考えられる。この際、DNAの断片化を伴って死に至る細胞は、発生中の胚でおこる細胞死と同様にAOで染色された。また、電子顕微鏡観察によりクロマチンの凝集も起きているものがあることがわかった。これらの結果から、ショウジョウバエにおいてもDNAの断片化とクロマチンの凝集を伴うアポトーシスが起こると結論された。また、哺乳類の細胞でのアポトーシスには、RNA合成阻害剤(actinomycin-D(AMD)),タンパク合成阻害剤(cycloheximide(CHX))によって抑制されるものがあることが報告されているが、AMD,CHXは、単独でDNAの断片化を誘導することがわかった。今回用いたすべての薬物によるDNAの断片化は、Ca^<++>キレーター(BAPTA)によって抑制された。このことは、アポトーシスの過程のどこかにCa^<++>が関与していることを示している。細胞外液中のCa^<++>を除いた際には、A23187以外の薬物によるDNAの断片化はすべて起こったが、A23187による断片化は抑制された。このことから、A23187は細胞外のCa^<++>を細胞内に流入させることによって断片化を誘導していると考えられる。細胞質内のCa^<++>濃度は、通常低く保たれているはずであるので、A23187以外の薬物によるアポトーシスには、細胞内のどこかに貯蔵されているCa^<++>が必要であると考えられる。Ca^<++>-dependent endonuclease阻害剤であるaurintricarboxyric acid (ATA)を用いると、A23187によるDNAの断片化は阻害されたが、H-7,nicotinamide,AMD,CHXによる断片化は阻害されなかった。また、一般的にendonucleaseはZn^<++>により阻害されるが、A23187による断片化は50μMのZn^<++>によって阻害され、H-7,nicotinamide,AMD,CHXによる断片化は5mMのZn^<++>で阻害され、断片化を阻害するZn^<++>の濃度が異なることがわかった。従って、用いた薬物によってDNAを断片化するendonucleaseは、少なくとも2種類あると考えられる。
期刊论文(8)
专著(0)
科研奖励(0)
会议论文
Gene expression network mediated by microRNA in human higher brain function
-
批准号:21H02465
-
项目类别:Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
-
资助金额:$10.98万
-
财政年份:2021
-
负责人:程 久美子
-
依托单位:
RNA干渉による1遺伝子特異的発現抑制システムの構築
-
批准号:20034011
-
项目类别:Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
-
资助金额:$4.16万
-
财政年份:2008
-
负责人:程 久美子
-
依托单位:
Non-codingRNAに対するRNAi法による体系的機能解析
-
批准号:17026007
-
项目类别:Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
-
资助金额:$3.58万
-
财政年份:2005
-
负责人:程 久美子
-
依托单位:
RNA干渉法による脊髄運動ニューロンの発生・分化に関わる分子の機能解析
-
批准号:16015230
-
项目类别:Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
-
资助金额:$2.5万
-
财政年份:2004
-
负责人:程 久美子
-
依托单位:
運動ニューロンの生存・維持に関わる分子の作用機序の解明と疾病との関連
-
批准号:15016028
-
项目类别:Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
-
资助金额:$2.69万
-
财政年份:2003
-
负责人:程 久美子
-
依托单位:
運動ニューロンの生存・維持に関わる分子の作用機序の解明と疾病との関連
-
批准号:14017086
-
项目类别:Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
-
资助金额:$3.14万
-
财政年份:2002
-
负责人:程 久美子
-
依托单位:
新機能性RNA,7SL-RNAの神経細胞生存活性と作用機序の解明
-
批准号:14035248
-
项目类别:Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
-
资助金额:$1.79万
-
财政年份:2002
-
负责人:程 久美子
-
依托单位:
運動ニューロンの生存および維持に関与する分子の同定と機能の解析
-
批准号:13210127
-
项目类别:Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (C)
-
资助金额:$3.58万
-
财政年份:2001
-
负责人:程 久美子
-
依托单位:
ショウジョウバエ神経系細胞株を用いた変態ホルモン除去による細胞死誘導機構の解析
-
批准号:10161210
-
项目类别:Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas (A)
-
资助金额:$1.28万
-
财政年份:1998
-
负责人:程 久美子
-
依托单位:
ショウジョウバエ幼虫中枢神経系培養細胞株を用いた変態期におけるアポトーシスの研究
-
批准号:08276214
-
项目类别:Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
-
资助金额:$1.6万
-
财政年份:1996
-
负责人:程 久美子
-
依托单位:
低親和性NGF受容体の運動ニューロンにおける役割
-
批准号:06770076
-
项目类别:Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
-
资助金额:$0.58万
-
财政年份:1994
-
负责人:程 久美子
-
依托单位:
ショウジョウバエ中枢神経系培養細胞株を用いた細胞増殖阻害因子の研究
-
批准号:05263223
-
项目类别:Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
-
资助金额:$0.96万
-
财政年份:1993
-
负责人:程 久美子
-
依托单位:
海外基金