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19世紀英国における自然神学思想と経済思想の関連

19世纪英国自然神学思想与经济思想的关系

基本信息

批准号：
11873003
负责人：
有江大介
金额：
$ 1.47万
依托单位：
Yokohama National University
依托单位国家：
日本
项目类别：
Grant-in-Aid for Exploratory Research
财政年份：
1999
资助国家：
日本
起止时间：
1999 至 2001
项目状态：
已结题

项目摘要

3年計画の最終年にあたる平成13年度は、前年度までに得られた新たな知見である、成立期の経済思想と自然神学思想の深い内在的連関の存在を、啓蒙期ブリテンの社会科学成立史全体の中でどのように位置付けるのかに絞って考察した。こうして得られた新たな知見は、第一に総括的視点として、杜会科学成立史を検討するにあたっては、経済学の成立と体系化の過程を考える際にも、その社会と時代の宗教的背景に対する配慮が不可欠であるという点である。神学的には18世紀におけるスミスの「見えざる手」や「自然価格」概念以来の自然神学と、政治的には、ペイリーやいわゆるキリスト教経済学に曲型的示される一つの政治的レジームとしてのイギリメ国教会のイデオロギーとの連関の問題が挙げられる。従来のわが国の経済学成立史では、こうした視点が欠落していた。第二に、より具体的に経済思想や社会科学の成立と体系化に対して、自然神学の果たした役割は自然科学の場合とは異なり、一面でその体系化を促進した一方で、体系化を企図すればするほ結果として神学からの乖離を促したという、複雑で逆説的な経緯が見られるということを示しえた点である。この相互関係の視点も、従来の研究では十分省みられることがなかった。第三に、これらの検討が、個別的設問の枠を超えて大きく「近代」とは何かという設問につながる形で示される必要があるという点を明らかにした。結果として、心理的快楽主義という反宗教性を体現したベンサムの功利主義が経済学の規定的イデオロギーとして定置されたように、啓蒙期以来の世俗化の過程が感覚的人間から出発する近代的認識の典型が経済学といえる。

In the final year of the three-year plan, new knowledge was obtained in the previous year, and the existence of the deep connection between the thought of natural theology and the thought of natural theology was investigated in the whole history of the establishment of social sciences. The first part of the history of science is about the background of religion. The theological and political aspects of natural theology and politics since the 18th century have been discussed in detail. The history of the establishment of the science of economics in the future is incomplete. Second, the establishment and systematization of the social sciences, the results of natural theology, and the systematization of natural sciences. The study of the relationship between them is very economical. The third is to ask questions individually and ask questions individually. As a result, the anti-religious nature of psychology is reflected in the utilitarianism of psychology, and the secularization process since the enlightenment period is typical of modern cognition.