人工非ヘム鉄酵素:合目的配位子デザインによる高原子価活性種の生成と基質酸化の制御
人工非ヘム鉄酵素:合目的配位子デザインによる高原子価活性種の生成と基質酸化の制御
批准号:
14750679
负责人:
人見 穣
金额:
$2.18万
依托单位:
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
财政年份:
2002
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
2002 至 2004
中文摘要
本研究では合目的配位子デザインにより人工非ヘム鉄酵素の構築を目指した。研究の前半では、鉄3価イオンを活性中心に有し、分子状酸素を用いてカテコールを開裂する非ヘム鉄酵素であるカテコールジオキシゲナーゼに着目した。(1)新規水溶性非ヘム鉄錯体を用いて水溶液中におけるカテコールの酸素添加開裂反応を可能にし、pH依存性等の反応機構に関わる因子を明らかにした。(2)種々の置換基を有するカテコール配位子から一連の非ヘム鉄錯体を調製し、電子状態に対するカテコール配位子上の置換基効果を詳細に検討した。これらの錯体と酸素分子との反応速度の対数が、カテコールから鉄(III)イオンへの電荷移動エネルギーと良好な直線関係を示すことを初めて明らかにした。この結果を基に、鉄2価セミキノン励起状態が関与し、鉄3価イオン上で酸素分子が活性化される新しいカテコールジオキシゲナーゼの反応機構を提唱した。(3)一方、電子吸引性基を有する窒素4座配位子を有する錯体では低スピン状態が誘起されることが判明した。これらの低スピン錯体種は高スピン錯体種に比べ著しく反応性が低いことが明らかとなった。(4)鉄3価イオン上で酸素分子が活性化を促進するため、空配位座を有する鉄3価カテコール錯体をデザインしたところ、酸素分子と迅速に反応するだけでなく、比較的安定な酸素錯体を形成することが明らかとなった。更に、酸素錯体の形成が可逆過程であることを明らかにした。(5)一方、マンガン2価セミキノン錯体は分子状酸素と反応し、定量的にキノンとマンガン2核(III,III)ビス-mu-オキソ錯体を形成した。また、この2核マンガン錯体の溶液にカテコールを加えたところ、マンガン2価セミキノン錯体が再生した。これらを基に、高効率のカテコール酸化触媒システムを構築することに成功した。反応機構を詳細に検討した結果、本システムは従来のカテコール酸化反応と異なり、分子状酸素を水に還元することが判明した。
英文摘要
本研究では合目的配位子デザインにより人工非ヘム鉄酵素の構築を目指した。研究の前半では、鉄3価イオンを活性中心に有し、分子状酸素を用いてカテコールを開裂する非ヘム鉄酵素であるカテコールジオキシゲナーゼに着目した。(1)新規水溶性非ヘム鉄錯体を用いて水溶液中におけるカテコールの酸素添加開裂反応を可能にし、pH依存性等の反応機構に関わる因子を明らかにした。(2)種々の置換基を有するカテコール配位子から一連の非ヘム鉄錯体を調製し、電子状態に対するカテコール配位子上の置換基効果を詳細に検討した。これらの錯体と酸素分子との反応速度の対数が、カテコールから鉄(III)イオンへの電荷移動エネルギーと良好な直線関係を示すことを初めて明らかにした。この結果を基に、鉄2価セミキノン励起状態が関与し、鉄3価イオン上で酸素分子が活性化される新しいカテコールジオキシゲナーゼの反応機構を提唱した。(3)一方、電子吸引性基を有する窒素4座配位子を有する錯体では低スピン状態が誘起されることが判明した。これらの低スピン錯体種は高スピン錯体種に比べ著しく反応性が低いことが明らかとなった。(4)鉄3価イオン上で酸素分子が活性化を促進するため、空配位座を有する鉄3価カテコール錯体をデザインしたところ、酸素分子と迅速に反応するだけでなく、比較的安定な酸素錯体を形成することが明らかとなった。更に、酸素錯体の形成が可逆過程であることを明らかにした。(5)一方、マンガン2価セミキノン錯体は分子状酸素と反応し、定量的にキノンとマンガン2核(III,III)ビス-mu-オキソ錯体を形成した。また、この2核マンガン錯体の溶液にカテコールを加えたところ、マンガン2価セミキノン錯体が再生した。これらを基に、高効率のカテコール酸化触媒システムを構築することに成功した。反応機構を詳細に検討した結果、本システムは従来のカテコール酸化反応と異なり、分子状酸素を水に還元することが判明した。
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Aerobic catechol oxidation catalyzed by a bis(mu-oxo)dimanganese(III,III)complex via a manganese(II)-semiquinonate complex
双(mu-oxo)二锰(III,III)络合物通过锰(II)-半醌络合物催化的有氧儿茶酚氧化
DOI:
--
发表时间:
2005
期刊:
Inorganic Chemistry 44
影响因子:
--
作者:
[人見 穣, 安藤明, 松井元, 伊藤朋和, 田中庸裕, 小郷誠司, 船引卓三]
通讯作者:
船引卓三
船引 卓三: "Structures and electronic properties of the catecholatoiron complexes in relation to catechol dioxygenases : chlorocatecholatoiron complexes are compared to the 3,5-di-tert-butylcatecholatoiron complex in the solid state and in solution"Journal of
Takuzo Funahiki:“儿茶酚铁复合物与儿茶酚双加氧酶相关的结构和电子特性:氯代儿茶酚铁复合物与固态和溶液中的 3,5-二叔丁基儿茶酚铁复合物进行比较”期刊
DOI:
--
发表时间:
期刊:
影响因子:
--
作者:
[]
通讯作者:
A reaction intermediate involved in oxygenation of catecholatoiron(III) complexes with molecular oxygen - Relevance to catechol dioxygenases
参与儿茶酚铁 (III) 络合物与分子氧氧化的反应中间体 - 与儿茶酚双加氧酶的相关性
DOI:
--
发表时间:
2004
期刊:
Chemistry Letters 33
影响因子:
--
作者:
[Y.Hitomi, Y.Tase, M.Higuchi, T.Tanaka, T.Funabiki]
通讯作者:
T.Funabiki
Structures and electronic properties of the catecholatoiron complexes in relation to catecholdioxygenases : chlorocatecholatoiron complexes are compared to the 3,5-di-tert-butylcatecholatoiron complex in the solid state and in solution
儿茶酚铁配合物与儿茶酚双加氧酶相关的结构和电子特性:氯代儿茶酚铁配合物与固态和溶液中的 3,5-二叔丁基儿茶酚铁配合物进行比较
DOI:
--
发表时间:
2002
期刊:
Journal of Inorganic Biochemistry 91
影响因子:
--
作者:
[T.Funabiki, A.Fukui, Y.Hitomi, M.Higuchi, T.Yamamoto, T.Tanaka, F.Tani, Y.Naruta]
通讯作者:
Y.Naruta
林 高史: "Contribution of heme-propionate side chains to structure and function of myoglobin : chemical approach by artificially created prosthetic groups"Journal of Inorganic Biochemistry. 91. 94 (2002)
Takashi Hayashi:“血红素丙酸酯侧链对肌红蛋白结构和功能的贡献:人工合成假体的化学方法”无机生物化学杂志 91. 94 (2002)。
DOI:
--
发表时间:
期刊:
影响因子:
--
作者:
[]
通讯作者:
共 13 条
過酸化水素の精密イメージングのための分子プローブ開発
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批准号:22K05360
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项目类别:Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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资助金额:$2.58万
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财政年份:2022
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负责人:人見 穣
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依托单位:
生体内酸化反応の機能原理に基づくバイオインスパイヤード酸化触媒
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批准号:20037039
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项目类别:Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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资助金额:$2.43万
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财政年份:2008
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负责人:人見 穣
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依托单位:
生体内酸素分子活性化の機能原理の抽出に基づく小分子鉄錯体による酸素酸化触媒の開発
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批准号:19028033
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项目类别:Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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资助金额:$1.28万
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财政年份:2007
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负责人:人見 穣
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依托单位:
ポルフィリン金属錯体による分子表面認識とナノサイズ反応場の構築
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批准号:17750156
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项目类别:Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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资助金额:$2.3万
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财政年份:2005
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负责人:人見 穣
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依托单位:
ミオグロビンにおける非天然ヘムとタンパク質との相互作用及び機能発現の解析
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批准号:96J06201
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项目类别:Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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资助金额:$0.58万
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财政年份:1998
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负责人:人見 穣
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依托单位:
海外基金