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ウナギ雌の性成熟過程を制御する性ステロイドホルモンの作用機構に関する研究

性类固醇激素控制雌性鳗鱼性成熟过程的作用机制研究

基本信息

批准号：
16780131
负责人：
東藤孝
金额：
$ 2.37万
依托单位：
Hokkaido University
依托单位国家：
日本
项目类别：
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
财政年份：
2004
资助国家：
日本
起止时间：
2004 至 2005
项目状态：
已结题

项目摘要

ウナギの人工種苗生産技術を確立するためには、先ず何よりも良質な卵や精子の安定した供給が不可欠である。そのためには、ウナギにおける性成熟の生理機構を理解し、その知見をもとにウナギの性成熟過程を人為的に統御する必要がある。そこで本研究では、魚類の性成熟の重要な制御因子である性ステロイドホルモンに着目し、ウナギ雌の性成熟過程における性ステロイド作用を分子レベルで明らかにすることを目的として、各性ステロイド(エストロゲン、アンドロゲン、プロゲスチン)の核内受容体(ER、AR、PR)や膜型受容体の構造と機能について解析した。本年度は、先ずウナギの2種サブタイプAR(ARαとARβ)および2種サブタイプPR(PRαとPRβ)のそれぞれのmRNA量を測定するためのリアルタイム定量PCR系を確立した。この測定系を用いて、ウナギ雌雄の生殖腺におけるARとPR mRNA量の性成熟過程に伴う変化を調べた。その結果、卵巣では成熟の進行とともにARとPRの双方とも増加したが、ARではARαが、PRではPRβがそれぞれ他のタイプよりも発現量が高い傾向を示した。一方、精巣ではARとPRの双方とも精子形成の進行とともに発現量が減少し、ARでは2種間で差は見られなかったが、PRではPRαがPRβよりも総じて高い発現量を示す傾向にあった。この様に、ARとPRともに雌雄の生殖腺や成熟のステージによりそれぞれのサブタイプで発現量に相違が見られたことから、ARとPRのサブタイプは卵巣や精巣の発達において異なる役割を担っていることが示唆された。さらにin situハイブリダイゼーション法による解析から、ARとPRのmRNAは卵巣では双方とも主に濾胞細胞や間質細胞で発現しており、精巣では生殖細胞を含めた様々な細胞で発現していることが初めて明らかとなった。

The technology of artificial seedling production has been established, and the quality of eggs and sperm supply has been improved. It is necessary to understand the physiological mechanism of sexual maturity and to control the process of sexual maturity artificially In this study, the important control factors of fish sexual maturation were analyzed for the molecular structure and function of nuclear receptors (ER, AR, PR) and membranous receptors in different sexual maturation processes. This year, a quantitative PCR system was established for the determination of the mRNA levels of two types of receptor (ARα and ARβ) and two types of receptor (PRα and PRβ). This assay is used to determine the amount of AR and PR mRNA in male and female gonads and to modulate the process of sexual maturation. The result is that AR and PR both increase and PR increase. The difference between AR and PR in sperm formation was significant. The male and female gonads of AR and PR are different from each other. In situ analysis, AR and PR mRNA are expressed in both host cells and stromal cells.