論理的二元論論争再考のための現代論理学及び認知心理学の手法を用いた推論研究
論理的二元論論争再考のための現代論理学及び認知心理学の手法を用いた推論研究
批准号:
10J07388
负责人:
中山 茂之
金额:
$0.9万
依托单位:
依托单位国家:
日本
项目类别:
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
财政年份:
2010
资助国家:
日本
项目状态:
已结题
起止时间:
2010 至 2011
中文摘要
本年度は以下の点を中心に研究を進めた.1.量化表現を含む論理推論を対象としたメンタルロジック理論の形式化をおこない,その性質を研究した.具体的には,Ripsによるメンタルロジック理論の体系の一つ(PSYCOP)を現代論理学の手法を用いて形式化をおこない,その証明可能性や論証構成についての明らかにした.これにより,これまで不明確であった量化表現を含むメンタルロジック理論と標準的な述語論理との関係を解明する糸口を得られた.本年度までに得られたメンタルロジックの形式化に関する成果をまとめ,来年度にその成果を発表する予定である.2.Johnson-Lairdらが提唱したメンタルモデルと証明論における体系的モデル検査手法や有限モデル理論のモデル検査手法との関係について研究をおこなった.これまでに得られたRipsらのメンタルロジック理論についての証明論的性質と結びつけて,メンタルロジック理論とメンタルモデル理論の認知科学的制約が現代論理学における一般的な証明構成法と反例検索法にどのような制限を与えたものになるかを論理学的な立場から研究を進めた.3.一般に,意味論的推論は反例モデルを構成する(論証の非妥当性を示す)のに有用であり,また構文論的推論は証明を構成する(論証の妥当性を示す)のに有用であることが知られている.そこで,メンタルモデルを反例モデルの構築,メンタルロジックを規則に従った証明構成の推論と仮定し,論理学のエキスパートを対象にそれぞれの推論時の脳内活動の相違(と類似性)を調査するための準備実験をおこなった.現在,実際の論理推論がメンタルモデル的な推論かメンタルロジック的な推論か,あるいはそれらを状況により使いわけているのかは依然解決されていない問題である.この実験は長年続いている論理推論のプロセスの問題を解決するために重要な意義をもつ.また,この実験は論理推論のプロセスが空間処理の操作であるか,言語処理の操作であるかという問題に対しての示唆を得る可能性も有す.
英文摘要
本年度は以下の点を中心に研究を進めた.1.量化表現を含む論理推論を対象としたメンタルロジック理論の形式化をおこない,その性質を研究した.具体的には,Ripsによるメンタルロジック理論の体系の一つ(PSYCOP)を現代論理学の手法を用いて形式化をおこない,その証明可能性や論証構成についての明らかにした.これにより,これまで不明確であった量化表現を含むメンタルロジック理論と標準的な述語論理との関係を解明する糸口を得られた.本年度までに得られたメンタルロジックの形式化に関する成果をまとめ,来年度にその成果を発表する予定である.2.Johnson-Lairdらが提唱したメンタルモデルと証明論における体系的モデル検査手法や有限モデル理論のモデル検査手法との関係について研究をおこなった.これまでに得られたRipsらのメンタルロジック理論についての証明論的性質と結びつけて,メンタルロジック理論とメンタルモデル理論の認知科学的制約が現代論理学における一般的な証明構成法と反例検索法にどのような制限を与えたものになるかを論理学的な立場から研究を進めた.3.一般に,意味論的推論は反例モデルを構成する(論証の非妥当性を示す)のに有用であり,また構文論的推論は証明を構成する(論証の妥当性を示す)のに有用であることが知られている.そこで,メンタルモデルを反例モデルの構築,メンタルロジックを規則に従った証明構成の推論と仮定し,論理学のエキスパートを対象にそれぞれの推論時の脳内活動の相違(と類似性)を調査するための準備実験をおこなった.現在,実際の論理推論がメンタルモデル的な推論かメンタルロジック的な推論か,あるいはそれらを状況により使いわけているのかは依然解決されていない問題である.この実験は長年続いている論理推論のプロセスの問題を解決するために重要な意義をもつ.また,この実験は論理推論のプロセスが空間処理の操作であるか,言語処理の操作であるかという問題に対しての示唆を得る可能性も有す.
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