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鉄混合原子価錯体に於る動的スピンクロスオーバーと電荷揺動の協奏的多重機能性

铁混合价配合物动态自旋交叉和电荷波动的协同多功能性

基本信息

批准号：
10J09864
负责人：
影澤幸一
金额：
$ 0.9万
依托单位：
The University of Tokyo
依托单位国家：
日本
项目类别：
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
财政年份：
2010
资助国家：
日本
起止时间：
2010 至 2012
项目状态：
已结题

项目摘要

本研究では、集積型金属錯体A[M^<II>Fe^<III>(mto)_3]のFe^<III>O_3S_3サイトにおけるスピン平衡とそれに連鎖して起こる新規の物性現象に関する研究を行った。以下にその研究内容を述べる。Ph_4[Mn^<II>Fe^<III>(mto)_3]を合成し、スピン平衡を媒介にした特異な磁気転移について調べた。30KではFeスピンは速いスピン平衡によるフラストレーションのため長距離秩序が発生せず、Mnスピンのみが整列し、23Kで初めてFeスピンが整列するという特異な磁気相転移が起こることを明らかにした。イギリスのラザフォードアップルトン研究所においてミューオンスピン分光法を用いた実験を行うことにより、Ph_4[Mn^<II>Fe^<III>(mto)_3]が23Kと30Kの両方で明らかに磁気転移が起きていることを確認した。またPh_4[Ni^<II>Fe^<III>(mto)_3]を合成し磁気物性を調べたところ、28Kでフェリ磁性転移が起きることを確認した。さらに、Feサイトがスピン平衡状態にあり、温度の減少に伴い低スピン成分が増加することも観測された。メスバウアー分光実験の結果から、磁気転移温度以下ではFeイオンは高スピン状態に変化していることが観測された。すなわち、磁気転移に伴いスピン状態が変化するという、これまでにない物性現象の発現に成功した。

In this paper, we study the physical properties of Fe^ O_3S_3 in metal complexes A[M^<II>Fe^<III>(mto)_3]<III>. The following research contents are described. Ph_4[Mn^<II>Fe^<III>(mto)_3] is synthesized, and the balance of the medium is determined by the magnetic field shift. At 30K, Fe and Mn were separated from each other by a long distance sequence. At 23K, Fe and Mn were separated from each other by a special magnetic phase shift. In the research institute, the magnetic field of Ph_4[Mn^<II>Fe^<III>(mto)_3] at 23K and 30K was determined. Ph_4[Ni^<II>Fe^<III>(mto)_3] was synthesized and its magnetic properties were determined at 28K. In addition, the temperature of the iron particles decreases with the temperature of the iron particles. The result of spectroscopic analysis is that the magnetic field shifts below the temperature, and the Fe content changes below the temperature. The phenomenon of magnetic and magnetic shift is successfully realized.